BtoCでユーザーと直接関係性を築ける仕事がしたくて、ぴあの中途採用に応募
大学卒業後は音楽配信企業に入社し、デザイナーならびにエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。その後、友人が立ち上げたベンチャー企業で、デザインとフロントエンドの開発を担当するようになりました。
社会人7年目になり、BtoCの分野でユーザーと直接関係性を築ける新たな仕事にチャレンジしたいと思い、転職エージェントに登録。そこで紹介されたのがぴあでした。
ぴあは、ライブに足を運ぶ際に、チケットを購入する先として学生の頃から接点がありました。そしてチケッティングの会社としては老舗ということもあり、かっちりした会社というイメージを抱いていました。よく言えば真面目、言い方を変えるならお役所的な堅い会社というイメージです。
ベンチャーでは少ない人数で多くの仕事をこなすため、一人ひとりの裁量で物事を決めていきます。しかし老舗の大きな会社だと各所に稟議を出す必要があり、物事が動くのは必然的に遅くなる。そうイメージしていました。
歴史ある会社に根付いた、創業者の精神
面接で中村局長(中村明博局長)と話をした時、ぴあに抱いていた印象が変わりました。ぴあでは事業家精神のようなものが求められて、自らが仕事を作っていくような働き方が求められている。それがわかったのです。
現在の代表取締役社長が52年前に当時大学生でぴあを創業した時の精神が現在でも残っている。中村局長との面接でそれを感じることができました。
ぴあの開発はこれまでシステム開発会社に依頼していて、それを内製化していくことが決まったものの、まだ組織はできあがっていません。このような状態だと「入社して何をしたらいいの?」と思う人もいれば、「できあがっていないなら自分たちで自由に作っていくことができる」と感じる人もいるはずです。
私は後者です。これまでキャリアを重ねる中で、自分でものを作っていくことに興味を持つようになりました。新しいものを生み出すと、理解の範囲がどんどん広がり、自分の経験値が高まっていくことをリアルに感じることができます。そのため、内製化というテーマを経験値にできると感じ興味を抱きました。
自分で会社を興せば、思い描く組織を作ることができます。でもこれだけ大きな会社で、すでにいくつもの事業が動いている世界で新たな組織づくりに参加できる。こんな経験は滅多にできるものではありません。そこに面白さを感じ、2023年7月にぴあに入社しました。
ぴあに携わる人たちの思いを言語化し、デザインに落とし込む
ぴあのエンジニアとして仕事をするには、エンタテインメント業界ならではの商習慣やチケッティングのビジネスモデルをしっかり理解しておかなければならず、いまはそこに向き合っている真っ最中です。
また、『チケットぴあ』のサイトにはインターネット販売がスタートした頃から採用しているレガシー的な機能と新しい機能が混在しています。レガシー的な技術はぴあのサービスを安定して動かしてきた基盤です。そこをひとつずつ紐解いていくのは大変ですが、やりがいのある仕事です。
そしてこの仕事では、社内外のさまざまな部署の人たちと関わります。例えば私はCMSのデザイン変更を担当していて、お客様の意見をどうすればより吸い上げられるか。現在は社外のシステム開発会社と一緒に仕事をしているので、社内の意見をどう伝えればうまくデザインに落とし込めるか。ある種の翻訳家のような意識でコミュニケーションを図っています。
アイデアをすぐに形にする身軽な組織が理想
エンジニアリングの内製化にあたり、これから入社してくださる方々と一緒に組織づくりを進めていくのだと感じています。
これから組織が形になっていく過程を新しい仲間と一緒に見られるのはすごく楽しみですし、ここが今回の内製化に参加する最大の魅力だと思います。私と同じように、そこに面白みを感じられる人に応募してもらいたいですね。
ぴあに入社する以前に勤めていたベンチャーでは、自分の掌握している範囲はすべて小回りよく仕事をしていました。現在は多くの人と一緒にコミュニケーションを図りながら仕事を進めています。その中でも身軽に仕事を進められる組織が生み出せたらいいなと考えています。
たとえば食事や飲み会での会話でいいアイデアが出た時に、みんなですぐに楽しみながら作ってしまうような、フットワークの軽い組織が理想です。
難しい作業でも面白みとやりがいを感じられる人とチームを組みたい
ぴあは音楽、演劇、スポーツなど、あらゆる分野のチケットを販売し、ホールなど会場運営も行っています。多方面で大きな仕事ができるのはぴあの一番の魅力だと感じています。
内製化では今あるさまざまなシステムをより使いやすいものへとどんどん組み替えていくことも大事な仕事になるはずです。これまで多くのエンジニアが作り出したものを受け継ぎ、安定稼働させた上で、次の世代に引き継げるようにする。これは非常に難しい作業になるでしょう。
でも、これだけ大きなことをエンジニアとして経験できる機会はそうそうありません。
白紙の状態にどんな絵を描いていくか。私たち現場のエンジニアにもできることがたくさんあるはずです。そこを一緒に楽しんでいける人に、ぴあの門を叩いてもらえたら嬉しいですね。