社長の神山です。
2016年のローンチから現在まで、累計9万ダウンロードを超えました。私たちの基本構想はシンプル設計とモバイル完結。機能についてはユーザー様に育てて頂いたと強く実感しています。
今回は、私の経歴紹介も兼ねて、アプリ誕生からの経緯を書き綴っていきます。
2015年4月、それまで太陽工業株式会社の物流システム営業職だった私は、本社の情報システム部に異動となりました。現アプリの前身である「ミライ工事1」が社内プロジェクトで開発進行中であり、実務を引き継いだ形でした。
もともと建設会社でアプリ開発が主事業ではなかったこともあり、結局「ミライ工事1」はモックアップとして捨て去ることになりました。その時、開発パートナーに入ってくださったのはソニックガーデン社でした。現在の「ミライ工事」アプリを一から作り直し、UIUXを昇華させることになりました。当時の私は経営判断できる立場ではありませんでしたので、担当者として会社の判断力とスピードに驚きました。もちろん社内で現場検証できる強さも、その判断に起因していたと思います。
作り直されたアプリは当時「ミライ工事2」という名称で、初月は75ダウンロードでした。数は少ないですが未来を感じました。課金プランをリリースして初めての商談は、一言一句覚えています。
ちょうどその頃、大阪本社に展示場兼オフィスを新築する工事があり、現場監督の横に張り付くことになりました。現場監督は太陽工業の社員で、工事一筋の経歴でしたが、一時、情報システムにも所属されていて、社内の業務フローをシステム構築基準書としてまとめられた方でした。夜は設計部門の方にも声をかけていただき、一緒に食事。アプリに対するご意見だけでなく、とても多くのことを教えてもらいました。机上と現場では使い勝手が全く異なることを実感しました。
開発、PM、外販モデル、営業、サポート対応、事業計画の立案など、4人からスタートしたプロジェクトはたくさんの方に助けてもらいながら続きました。特に機能バージョンアップについてはユーザーの皆様に導いてもらいました。ローンチしたての頃は今と比べると機能としては1/10程度。それでも使って頂けるお客様や社内の方がいて、フィードバックを頂けるのがとても嬉しかったです。フィードバックの中にはお叱りも含まれるので、表現が難しいのですが、今でもモチベーションとなっています。
なぜなら、上記の現場経験もあり、アプリが本当に業務効率に寄与しているのか?机上の空論になっていないか?という疑問が私の中で残り続けるからです。(プロジェクトメンバーのうち2名が現場経験者でしたのでアプリの基本機能に間違いはなく、杞憂なのは明白なのですが、、、それでも仕様やデザイン、アップデート機能が独りよがりになっていないか?マーケティング・商談でのプレゼン内容が先行していないか?という心配があります)
良くも悪くもご意見やリクエストを頂けるということは、アプリに期待してくださってる、ということに他なりません。
2018年8月30日、問合せフォームより社外ユーザー様よりメッセージを頂きました。
「問い合わせではありません。あまりに使いやすく、素晴らしいアプリなので一言お礼を言いたいと思い書いております。18歳からなのでもう50年を越えて設備関係の仕事をしています。この10月で69歳になりますがバリバリスマホを使いこなしてます。本当にありがとうございました。」
とても励みになりました。
当時は嬉しい気持ち一色でしたが、
今思えば、アプリに関わる全ての方に感謝すべき出来事でした。
お礼を1次受付したのは私でしたが、このアプリを作り上げたのは関係者とお客様です。究極には、私はお客様からのフィードバックを関係者に落とし込んだだけです。
このユーザー様から次にメッセージを頂いたのは数年度、
アプリを退会された際でした。無事、引退されました。
太陽工業からのカーブアウトを経て、
現在、プロジェクトメンバーは20名を超えました。
現場経験のある開発者や営業、デザイナー。工事事務の経験があるカスタマーサポート。親族が建設業だったり、幅広い知見と先端技術を有していたり。皆、バックボークは異なりますが、私と同じもしくはそれ以上に熱い想いを持っています。
今の私の職務は経営です。
お客様からのフィードバックから始まって、アプリをより使いやすくする。現場の事務作業が効率化され、
お客様の働き方がより良いものとなりお喜びになる。
我々はやり甲斐と自信を持って働ける。
その和を大きくすることが私の使命です。一生懸命、進んでいきます。