はじめに
2023年2月に1人目社員としてM2Xに入社した松本です。
1人目社員かつ1人目エンジニアとして、これまでM2Xというプロダクトの開発を担ってきました。
今回は、自分がどういった経緯でM2Xに入社することになったかについてお伝えすることで、
M2Xが対峙しているマーケットの特徴や、M2Xという組織の雰囲気についても感じていただく機会に
なればと思います。
自分について
- 大学・大学院では生物学を専攻。
- 新卒ではSierに入社。そこでCOBOLと出会ったおかげ(?)もあり、2年ほどで事業会社にソフトウェアエンジニアとして転職。
- それ以降は8年ほど、スタートアップ数社でソフトウェアエンジニアとして様々なwebアプリの開発に従事。
ずっと小規模な組織にいたこともあり、気づけばエンジニアとして”何でも屋”的な役割を担うように。 - 自分の性格的に、小さな組織の方が落ち着くことや、自分の責任で意思決定していく感じが性に合っていると
いうこともあり、近いうちに起業しようと思い、フリーランスにシフト。 - …が、その直後に第2子が生まれ、そのままフリーランス期間をなんとなく過ごしていたところ、CEO岡部さんに声をかけてもらって入社。
- M2Xでは、プロダクト開発を担当。基本的にプロダクト開発に関わることは何でも担当。
- 2児のパパ。
なぜM2Xにジョインしたのか?
M2Xの立ち上げ前に、ある飲料メーカーの生産技術部門に所属している方のユーザーインタビューに
立ち合う機会がありました。
当時、設備保全については全く何も知らなかったのですが、M2Xが実現しようとしていることのアイデアをユーザーの方にぶつけた際に、ユーザーの方のリアクションが非常に良く、このプロダクトを自分が
作ってみたい、と思ったことが最初のきっかけです。
自分自身、飲料工場の中にどのような課題があるのか、これまでの経験で触れる機会がなかったのですが、その方へのインタビューを通じて、
- 人手不足というマクロなトレンドも絡む中で、テクノロジーで解決できる部分が多分にあると実感できた
- 工場の中にある課題は、大きな課題がドンとあるわけではなく、多種多様な粒感の異なる課題が色々あるため、1つのプロダクトを作って終わりという類のものではなく、プロダクトとしての広がりが大きそうと感じられた
という点で、設備保全という領域への関心がぐっと高まりました。
次に、「本当に売れるのか?」という問いに向き合ってみました。
自分がこれまで数社のスタートアップを経験して感じていることとして、どのプロダクトも「ユーザーのために」作られているというは当たり前で、プロダクトが顧客に受け入れられ、成功するためには、
【ユーザーの痛み>プロダクトの料金】が成立することが非常に大事だと思っています。
自分として、これから作ろうとしているプロダクトに、お金を払って使ってくれるユーザーが存在するかについて、調べたり考えたりしてみました。
その結果、
- 既に、設備保全に特化したシステムは世の中に存在していて、ユーザーが課題解決のために、お金を支払う文化は一定できている
- 海外でも設備保全システムを提供しているプレイヤーが存在し、トレンドとしてはユーザーライクなプロダクトが売れている
- 一方、日本国内のマーケット環境として、既存システムは昔ながらのインターフェースのものが殆どで、ユーザー目線で使い勝手のよさそうなプロダクトはまだ出てきていない
…ということを踏まえ、これはイケる、というか自分が作りたい、という気持ちがますます強固になり、M2Xの1人目エンジニアとしてジョインすることを決めました。
今のM2X、これからのM2Xについて思うこと
とにかくユーザー体験の質を高めていきたい
プロダクトの完成度をとにかく上げて、もっともっとユーザーにとって使いやすいプロダクトにしていきたいと思っています。
時々商談に参加させてもらったり、また、ビジネスメンバーを通じてユーザーの話を聞く中で常々感じますが、前提として、製造業の現場の方々は非常に忙しいです。
そのような方々にとって、そもそも導入から浸透いただくまで、操作や記録上のストレスを最小化するようなUIを設計できるかはM2Xというプロダクトの肝となる部分と考えています。
AI等のテクノロジー活用による入力サポート等も含めて、リアルタイムにレスポンスの速いプロダクトを追求していくことで、M2Xを使っていただいているユーザーが、事務作業ではなく本質的な保全活動そのものに向き合えるようなプロダクトを作っていきたいです。
ビジネスと開発の関係が近い組織
色々な組織の話を聞いたり、自分自身が見たりしてきて思っていることとして、特にtoBのプロダクトの場合、ビジネスと開発、両者の関係が近い組織というのは、強いチームの条件の1つと捉えています。
新しい機能や改善に対して、ユーザーがすぐに触ってくれて、直接フィードバックが来て、改善をかけられる環境というのは、作り手としては非常にありがたいことだとも思います。
現状はまだ会社として小規模なチームであることも奏功し、お互い密に連携し、顧客のリアルなフィードバックを即時共有してもらいながらのプロダクト開発ができていますが、これから組織規模が大きくなっても、このような形は維持したいと思っています。
ビジネスサイドの話は、林さんが書いてくださっているので、参考にしてみてください。
「シード期のスタートアップには絶対行かないと思っていた私が気付いたらM2Xにいた話」
(仮)保全活動そのものを進化・効率化させるためのハードとの連携、ハード開発
(仮)と書いたとおり、かなり未来のお話(かつ個人的な趣味嗜好)ではありますが、いつかチャレンジしたい領域です。
読者へのメッセージ
シード期のスタートアップの世界では、予期しないことが毎日のように起きます。酸いも甘いも噛み分けることになります。
このような環境で働くということ自体、誰しもが必ず楽しめる類のものではないとも思いますが、ただ、全員の顔が見える状況で、何かを1から作っていくという体験は、筆舌に尽くし難いものがあります。こういった経験に関心がある、一緒にしてみたいという方、ぜひM2Xにお声がけください。