パパは娘に嫌われるのか?
「思春期になったら、娘に嫌われるよ」
パパの誰もが一度は言われる、“定番の呪い”みたいなこの言葉。
子どもが生まれてからというもの、何度も耳にしてきた。
娘が2歳近くなり、日に日に言葉を覚え、行動が豊かになっていく中で──
この問いが、最近ずっと頭から離れない。
本当に、父親と娘の関係性は、自然と壊れてしまうものなのか?
いや、もし壊れてしまうのだとしたら──
そこには“構造的な理由”があるのではないか?
今日は、その問いについて書いてみたい。
「“もうパパとお風呂入らない”“話しかけないで”──そんな言葉を、いつかこの小さな背中が口にする日がくるのかもしれない。」もう今から涙止まらない。
そらちゃん1歳手前かな、本当にいろんなところ行ったなー。
全く覚えてないだろうけど。
「父親介入なし」の”成功体験”があまりに多い違和感
最近、周囲の女性たちに聞いてみた。
「思春期以降、父親との関係どうだった?」
すると、返ってきた答えの多くがこうだった。
- 「うちの父親はあまり介入してこなかった」
- 「怒られた記憶があまりない」
- 「むしろ、あんまり存在感がなかったかも…」
にもかかわらず、彼女たちは「父親との関係性が悪かった」とは言わない。
むしろ「あの距離感でちょうどよかったのかも」とすら言う。
なるほど、“介入しないこと”は、嫌われないための戦略としては、ある種の成功なのかもしれない。
でも、僕は毎回、そこに少し引っかかりを感じていた。
この寝顔、どうですか。
大きくなると二度と見れないこの寝顔。
全パパ、今すぐ娘を抱きしめたくありませんか。
子供テイクフリーのリンゴをもらった二人。
皮ごといって、「おいぢい」と絞り出していた。
介入しなければ関係は壊れない、でも──
嫌われないようにするなら、関わらない方がいい。
たしかにそれは「一つの選択肢」かもしれない。
でも、それって本当に「望ましい関係」なのだろうか。
理想の関係がもし、娘とパパに深い信頼があり、互いに理解し合い、生涯にわたって一人の親友のように付き合う未来だとしたら──
時にはぶつかり合い、反発し、でもまた理解し合う──
そんなプロセスの中でしか育たないものがあるんじゃないか。
もし、思春期の娘に一切介入しないことで、嫌われることは避けられたとしても、
「私はちゃんと認められていた」
「この人は私のことを本気で見てくれていた」
そう思える関係性には、なれないんじゃないだろうか?
……と、ここまで書きながら、そのどこかで何かを間違えてしまい、一生口を聞いてもらえない未来に怯える自分も、正直想像できる。笑
黄色い花が似合うそらちゃん、この頃から笑顔が増えてきました!
そらちゃんもおしゃぶりが離せなくなりました
おしゃぶりもちっち、おしっこもちっち、何を呼ぶにもちっちと呼びます
パパには難しいよーです。
父親の「介入」は、本当は愛の種だったのでは?
子どもが成長し、親の言うことを聞かなくなるのは自然なこと。
でもそこで距離を置いてしまうのは、「関係の形」を更新する努力を放棄してしまうことなんじゃないか。
きっと、反発はする。
ぶつかることもある。
でも、それでも関わり続ける。
「パパはこう思うけど、どう思う?」
「どうしてそれを選んだの?」
「何をしていても、愛してる」
そうやって、存在を認められる経験と、互いの距離感を模索する時間──
そこに、“愛”や“尊敬”の土台が育つんじゃないかと思う。
今でも忘れない。
長男と一緒に飛行機に乗った。
3歳手前、最後の「膝上フライト」。
小さな身体を抱きしめたまま、眠る彼の体温と重さを感じながら、ふと思った。
あぁ、大変だったなぁ、大きくなったなぁ、でももうこれで本当に最後なんだなぁー。
あと何回、こうして腕の中に収まって、寝てくれるんだろう。
そらちゃんはまだピースが出来ません
ピースもいえーいも全部ゲッツ。
海外でよく見る「パパと娘のセルフィー」──文化圏による違い
調べてみると、父親と娘の関係性には文化的な傾向もあるよう。
たとえばアメリカや北欧諸国では、父親の育児参加が当たり前であり、感情の共有や対話が非常に重視される。
- アメリカでは「Daddy’s girl(パパっ子)」という言葉が市民権を持ち、
- スウェーデンでは父親の育児休暇取得率が80%を超えている(OECD, 2021)
- 父娘の対話時間は、思春期以降も継続されやすい文化なのだとか。
すごいぜ!
一方で、日本や韓国などの儒教文化圏では、
- 父親は「背中で語るもの」とされ、
- 思春期以降は「娘の世界」に父が立ち入らなくなる傾向が強い(国立社会保障・人口問題研究所, 2022)
つまり、父娘の距離は“自然”に決まるものではなく、文化的な前提でつくられてきたものだ。
ならば、関係の築き方も、自然に任せるのではなく、「意識的に設計する」ことができるのではないか。
国家や文化の物理的距離がなくなってきた今、
パパと娘の関係性も、“これまでの当たり前”を塗り替えるタイミングが来ている気がしてならない。
初めての雪山。
子供二人で2回のそりのみ。「もういい。」ってさ。笑
日帰りで大量の荷物と移動の疲れも懐かしい思い出です。
僕が願うのは、「嫌われないこと」ではない
多分、僕が本当に願っているのは、娘に嫌われないことじゃない。
「この人は、ちゃんと私のことを見てくれていた」
そう思ってもらい、信頼される関係を築きたいんだと思う。
そのためには、嫌われることを恐れずに、関わる勇気を持つこと。
そして、どんなときでも「その子自身の価値」を信じている姿勢を、行動で示し続けること。
きっと、今のこの日々の先にあるのは──
「うちのパパはだいぶうざいけど、信頼できるんだよね」
と言われる未来かもしれない。
……いや、ないかもしれない。笑
初めての二人で鎌倉に!
この日以降、とっても仲良くなりました。
毎朝必ずおはようのぎゅーしてくれます。今だけなんだろうなと毎日泣きそうです。
【編集後記】
娘との関係をどう築くか──
それはただの“家庭の話”ではない。
むしろ、未来の社会にどんな大人が増えていくか、という問いだと思っている。
人と人との関係性を、どう捉え、どう信じ合っていくか──。
僕たちは、「家族のウェルビーイングは、どのように実現できるか?」を、食という切り口から問い直す仕事をしている。
the kindest は、子育てという日常の中にある負荷を少しでも取り除き、
「これでよかったのかもしれない」と思える未来を後押しできるような、そんなブランドを目指してきた。
そして、組織が少しずつ大きくなっていくなかで、仲間との関係づくりも、まさに父娘関係のように──
正解を押しつけず、一緒に考え、信じ、見守る。
そんなスタンスで、新しい当たり前をつくっていきたいと思っている。
もし、同じ思いを持ってくださる方がいたら、
ぜひ一度、MiLの採用ページをのぞいてみてください。
公私混同、最高ですよ!
素敵な問いに向き合いながら、
未来を、自分たちの手で育てていきませんか?
ママはワンオペ、出張同行中も関係なく、バリバリ仕事中。
世の中のパパ達、これがママの働く実態なんだぜ!!!!!
そらちゃん、大きくなっても一緒に遊ぼうね!
さらに編集後記
毎日を頑張るママたちへ──
もし、「これ、うちのパパに読んでほしいかも」って思ってもらえたなら、ぜひシェアして欲しいです。
「うざいけど、信頼できる」そんなパパが増えたら、きっと世の中が幸せになると思うから。
そして、パパもそうありたいと思うが、30代40代とキャリアもかけて忙しい毎日を過ごしてる。
ありたい自分と、あれない自分に葛藤してると思うんです。
ですが、だからこそ改めて、娘にとって、パパがどれだけ“特別な存在”か。
そのことを、ちゃんと伝え、今日できることを一歩踏み出してみてもらえたら──。と思い書きました。