精度こそが会議AIの一丁目一番地 ― SecureMemoシリーズの展望 | Nishika株式会社
Nishika 代表取締役CTOの松田です。Nishikaは、AI議事録プロダクトSecureMemoシリーズ(SecureMemo/SecureMemoCloud)を提供しています。2025年...
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Nishika創業者兼代表取締役CEOの山下です。
2026年を迎えましたが、他の多くのAI開発者やSaaS事業者達と同じ様に私たちNishikaを取り巻く環境も日々激変しています。その中で多くの荒波に揉まれなんとか乗り越えながら、2019年の創業以来遂にというのが正直な気持ちですが、NIshikaはいよいよ事業・組織ともに拡大フェーズに入っています。
毎月のように新たな仲間を迎え入れる中で、Nishikaのビジョンとは何か、今取り組んでいる事業とどう結びついているのか、そしてこれから何を目指していくのかという原点を、改めて私自身の言葉で書き記したいと思い、重い腰というか筆というか硬いキーボードというか、、、とにかく満を辞して筆を執りました。
AIという、人類史上稀に見る大きな技術革新の只中で、私たちがどのように社会と向き合い、事業を通してどう「人間」や「仕事」という存在を定義し直そうとしているのか。その決意表明の意味も込めて書きました。長文になりますがお付き合い頂けると嬉しいです。
Nishikaは2019年の創業以来、一貫してAI領域で事業に取り組んで来ましたが、2022年の11月にChatGPTが登場する以前と以後では世界は様変わりしており、大きな変曲点だったと感じています。
具体的には、AIが「一部の先進企業がPoCで試している技術」「機械学習による特定業務のパターン化は得意だけど、汎用的には使いづらい」という存在から、「あらゆる人が日常的に使うインフラ」「AI活用が最重要の戦略課題であり企業の死活問題」へと様変わりました。
これらは、すでに多くの現場でAIに置き換わり、あるいはAIが前提の業務プロセスへと再設計されています。特にプログラミングの領域ではバイブコーディングが当たり前になり、Google社内でも2024年の全コードの25%が生成AIによるものだったとも言われています。
「AIを使うかどうか」ではなく、「AIを前提にどう仕事を組み立てるか」というフェーズに入ったと言っていいでしょう。
私はChatGPTが登場した2022年末以降は後にAI革命と呼ばれるような時代に突入していると考えており、現在進行形で起きている様々な変化を 産業革命やIT革命に匹敵する不可逆な変化 だと捉えています。
今後、AIはビジネスシーンだけでなく、生活のあらゆる場面に入り込み、
世の中はより便利に、より効率的になっていくでしょう。
一方で、
といった脅威論が存在するのも事実です。
私自身、AIにリスクがないとは思っていませんし技術なので使う人の意思によってはいくらでも悪用できる代物です。むしろ、一定のリスクがあることを前提に議論すべき技術 だと考えています。
ただ、技術による変化は不可逆です。
特にビジネスの世界において、効率や生産性に逆らい、レガシーなやり方を守るためだけに進化を止めることは、進化そのものへの冒涜だとすら思います。
自動車が発展したことで馬車の引き手の仕事がなくなった時代に、「自動車の開発を禁止すべきだ」という主張が通っていたとしたらでしょうか。通信技術の発展で電話交換手が必要無くなった際に、交換手の仕事を守るために、電話の普及を止めるべきだったと考える人は居るのでしょうか。
おそらく誰もいないでしょう。
未知の技術を過剰に恐れるのではなく、リスクがあるなら理解し、制御し、適切に利用しその効果や恩恵を最大化する。
それが、あるべきスタンスです。
その前提で、AIに任せられることは、どんどんAIに任せる。
そうすることで、人は仕事を奪われるのではなく、AIにはできない、より人間らしい仕事に集中できる社会 が実現すると信じています。それこそが我々が掲げるビジョンなのです。
ChatGPT以降、生成AIを巡る競争は熾烈さを増し、世の中は猛烈なスピードで便利になっています。その中で、Nishikaが果たすべき役割は、むしろ以前より大きく、更に重要になっていると感じています。
Nishikaのビジョンは、創業以来変わっていません。
テクノロジーですべての人が誇りを持てる社会を
ここで言うテクノロジーとは、主に AIテクノロジー のことです。そして「すべての人が誇りを持てる社会」とは、すべての働く人が、この仕事は自分にしか出来ないと感じる瞬間や人にそう認められた瞬間が最大化された社会だと少なくとも今は位置付けています。
なぜなら、その瞬間こそが、
だからです。
この考え方は、社名である Nishika にも深く根ざしています。
「自分にしかできない」「あなたにしかできない」「その人にしか出来ない」、という時に使う「にしか」を社名にしました。
そう感じたときや言われたときの喜び、責任感、やりがい。その感情の総量を、社会全体で増やしたい。
だからこそ、
これが、次の社会のあるべき姿だと考えています。
現在Nishikaが現在取り組んでいるプロダクトの中心は、
オンプレミス型AI議事録アプリ SecureMemo と、そのクラウド版である SecureMemoCloud です。
加えて、AIソリューション事業、とりわけプライベートAI と定義している
「オンプレミス環境で、顧客業務にパーソナライズされたAI」の開発にも力を入れています。Nishikaは第3期のGENIACに採択頂きましたが、その中でもしっかりと公共・医療・自治体分野を中心としたセキュリティ要件が高い業界でのローカルAI活用を見据えたSLMの研究開発を進めています。
事業とビジョンの関係を象徴する、顧客から伺った思い出深いエピソードがあります。
ある大型病院でSecureMemoを導入いただき、その数ヶ月後に顧客インタビューを行いました。多くの大規模病院と同様に、その病院でも「委員会」と呼ばれる会議が毎日のように行われています。患者の治療方針などについて議論する委員会の議事録作成は重要なタスクの一つであり、看護師の方々が担当していました。
ただ、議事録を丁寧に作成すると、会議時間の3倍程度の時間がかかります。2時間の委員会の後には、看護師の方々が議事録作成に5−6時間を費やす必要があり、その分看護業務に充てられる時間が奪われてしまっていました。
我々は議事録作成等のAIに代替可能な業務はAIに任せ、看護業務の様により本質的な業務に集中できる環境を作ることこそが使命であり、それこそが「その人にしかできない仕事」の最大化に繋がると考えています。
導入後、看護師の方々からの言葉として、「人手不足で看護業務が逼迫している中、議事録業務が大きく効率化されて患者さんと接する時間が増えた」「病院が自分達の業務負担を本気で考えてくれていると感じられて嬉しかった」というお声を頂きました。
この話を聞いたとき、プロダクトがビジョンの実現に確実に繋がっている と、心から実感しました。
SecureMemo/SecureMemoCloudが実現していることは、単なる文字起こしや議事録作成の自動化だけではありません。
Nishikaが目指しているのは、これからのAI社会に適切な形で一連の業務プロセス全体を、より良い形で再設計することです。
「自動化する」だけでなく、今までより効果的に実行できることを目指しています。この思想については、共同創業者でCTOの松田が書いたこちらの記事に詳しく記載していますので、こちらもぜひ読んでみてください。
AI技術は、圧倒的なスピードで進化し、世の中を急激に変えています。その中で、Nishikaが果たすべき役割は、これからさらに大きくなると考えています。
我々の顧客には警察や防衛関連機関・企業など、情報機密性の非常に高い顧客が多く含まれているため、取り組んでいる事業の全てをHP等で公開しているわけではありません。
カジュアル面談の際には、Nishikaがどんな事業・サービスに取り組んでおり、今後どういう事業発展を計画しているのかについてもより詳しくお話しさせて頂きます。
少しでも気になったら正式な応募で無くても全く構いませんのでお気軽にお問い合わせください。ビジネスサイドも、エンジニアサイドも、あらゆる職種でお待ちしています!