日本初のアプリケーション開発を通じて、メンバー相互の成長、企業としての成功、顧客の成果創出など、様々な楽しみを感じてもらえる開発体制を目指しています!
取締役CTO 大城 祐介
ー 経歴を教えてください
King’s College London – Master of Engineering in Mechatronicsを卒業後、大手半導体製造会社を経て、株式会社セールスフォース・ドットコムに入社。プリセールス、ポストセールスエンジニア、プロフェッショナルサービスを経験しました。
その後、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社で、プリセールスエンジニアを経験し、エンタープライズクライアントのクラウドアーキテクチャ構築を実施しています。
2017年に株式会社メトロリーを立ち上げ、2020年から代表取締役CEO/CTOに就任。2020年6月からは、R-Square & Companyの取締役CTOにも就任しています。
ー R-Square、Sales Enablementとの出会いは?
創業者の山下、植田とは、セールスフォース在籍中に案件で一緒になることが多く、その時から親しい仲でした。その時に、セールスフォース社内のEnablement業務に使う機能について色々相談を受けたり、実際に機能を開発するなど業務で関わることが多々ありました。
当社との直接的な関わりは、今年の3月にEnablmenet Appの開発に声をかけてもらったことから始まりました。自身も会社を独立しようとしていたたタイミングという事もあって、当初は業務委託を受ける形で開発に参画しました。
セールスフォースの中にいた時もEnablementのアプリケーション開発の必要性は認識していましたが、当社は創業1年未満で既に大手クライアントを複数持つなど、顧客ニーズの拡大期待や、企業としての成長可能性を大いに感じる事が多々あり、本格的に開発を進める体制を整える必要があると考え、CTOとしての参画を決断しました。経営メンバーにも元々信頼があったので、迷いはなかったです。
ー 入社当初はどんな開発体制でしたか?
最初は週8時間の体制で開発をスタートしました。その後、常勤の取締役CTOとして週16時間勤務となり、ここまでは一人で開発していましたが、10月にエンジニアが1名増え、よりチームとしての開発が行えるようになったことで開発が加速しました。当初はサポートから始めた若手エンジニアも開発に加わり、育成をしつつ現在は3名体制でシステム開発を行っています。
ー R-Square & Companyで実現したいことは?
顧客の成果創出や、企業としての成功、共に働くエンジニアとの相互の成長など、メンバーには様々な楽しみを感じてもらいたいと思っています。
自ら開発したプロダクトが多くの顧客に認められ、イネーブラーや営業担当者にアプリケーションを使ってもらい、追加の要望などを受けつつ、より良いプロダクトへ成長させていく。この熱いサイクルを皆んなで体感しながら開発していきたいと思っています。
これまでの経験から、このような熱狂の中で開発することが成長につながると考えています。プロダクトの立ち上げに携わり、Appとともに成長することが自分としては何よりも喜びです。今はプレーヤーとして貢献していることが多いですが、急激に成長している真っ只中での組織立ち上げにも貢献していきたいと考えています。
ー Enablement Appとはどのような製品ですか?
営業のEnablement施策のみならず、営業成果をトラッキングし、科学的に営業の持続的な成長を支援するためのアプリケーションです。本来は、コンサルに高い報酬を払って実現することが多いノウハウを、アプリケーションに蓄積し、インストールをするだけで、その恩恵を受けられることをコンセプトに開発しています。
ー ノウハウをアプリケーションに実装するのは難しいと思いますが、どのように行っているのですか?
Enablementに詳しい信頼できるメンバーがビジネスサイドにいるので、そのノウハウを実装していますが、ビジネスサイドに言われたものをそのまま作るということはしていません。何のために、なぜ実装するのかをビジネスサイドで定め、どうシステムに落とし込むのかを開発側で補っています。このプロセスを踏むことが、良いプロダクト構築には必要だと思っています。ビジネス側と開発側の健全なリレーションシップを大事にしていますが、それが実装の鍵では無いかと考えています。
ー このアプリケーションで重視したことは何ですか?
大きく4つのことを意識しました。
一つ目は、グローバル対応。日本だけではなくて、複数の国の展開が方針として決まっていたので、それを念頭においた開発をしています。
二つ目は、メンバー増加を見越した開発。マイクロサービスアーキテクチャを採用し、大きなシステムとして捉えるのではなく、個々の小さなシステムの集合体として開発を進めています。
三つ目は、少ないエンジニア人数での開発。インフラの保守が不要なServerlessのプロダクトを全面的に採用するようにしています。これより多少のベンダーロックインが発生するものの、それ以上のメリットがあるので、積極的に採用しています。
最後に四つ目は、今後当社がデータカンパニーになることへの対応。Enablementに関するデータをいかに効率よく溜め、分析できるようなアーキテクチャを選定しています。全てのデータはData LakeにたまりData Warehouseで分析ができる仕様になっています
ー CTOとして大切にしていることは何ですか?
長い期間、開発したアプリケーションが使えるように、陳腐化するリスクが少ない技術を選定しておくこと。新しい技術のトレンドを押さえておくこと。結果として、成長意欲のあるメンバーが集まることにもつながります。
スクラム開発を実施していること。なるべく事前にプランニングを行い、ユーザーストーリーを明確にすることで、開発メンバーが迷わず、無駄な時間の浪費が無いよう、事前の交通整理をしっかり行っています。
効率的に良いものを作っていくこと。いかにブロッカーが発生しないよう、メンバー全員が全力で走れる状態にすることを意識しています。ブロッカーが発生した場合には、全力で除去することにも注力しています。
ー 最後に、R-Square & Companyのエンジニアに求めることは何ですか?
いくつかありますが、次のことができているといいですね。
- 高いスキルを持っていて、さらに高めようとする気概がある人。
- 無駄にプライドが高くなく、周りに気配りができること。稀に、プライドが高く他者のマウントをとりにいく人がいますが、対人スキルもエンジニアには重要だと思います。
- 自分の成長だけでなく、事業の成長や、他者の成長に関心が持てる人。企業に勤める以上、事業があってこその人の成長だと思いますし、何よりEnablementを扱っている企業としては、人の成長に共感が持てることが大事だと思っています。