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SIBが【未経験者採用】にこだわる理由

株式会社SIB 採用担当・なんちゃってシステムエンジニアの武藏です。

ストーリーの閲覧ありがとうございます。

今回は「なぜSIBは未経験者採用にこだわるのか」についてお伝えできればと思います。

目次

  • ・未経験者を採用したい理由

  • ①既存社員も全員未経験・それでも活躍している社員が多い

  • ②新人教育

  • ・経験者を採用しない理由

  • ①問題児

  • ②年収アップ

  • ③自己実現

未経験者採用にこだわる理由はいくつかありますが、大きく分けると「未経験者を採用したい理由」と「経験者を採用しない理由」の2つがあります。それぞれについて、めんどくさくなるまで徒然なるままに書いていこうと思います。

(この括弧書きがなくなるまでは酔っ払いが書きなぐった状態だと思って大目に見てください…)

・未経験者を採用したい理由

①既存社員も全員未経験・それでも活躍している社員が多い

 2024年11月23日現在でSIBに在籍している社員全員「システムエンジニア未経験」で入社しています。もちろん理系出身やプログラミング経験者も若干名いますが、バンドマン上がりの元コンビニ店長やフリーター・倉庫作業員・医療事務・営業など経歴は様々です。それでも10年以上働いて新たなユーザーへのシステム構想構想の提案から開発までを行っている社員もいれば、5年目で1人でプロジェクトに先遣参画し後続フェーズで体制確立に動いているメンバーもいます🤯

 「なぜ未経験で活躍」できるのか。それは「前職の経験を活かせるから」だと考えています。確かに、経験者の方が技術的な理解は圧倒的に速いです。しかし、私たちSIBはユーザー企業の業務を支えるシステムを開発しています。システム開発とは業務を行う上で取り扱う情報の処理を「コンピューターにやらせる方法を考える」ことだと考えています。今までの経験から「つまるところこの業務を処理させているんだ」「ユーザーの実務担当者はこんなことを考えているだろう」という「ユーザー企業の業務を想像する」ことができるのが強みだと思っています💡

 私は採用担当をしていて前職情報などをつかんでいるので、実際にプロジェクトで何かを教える際に「その社員がやっていた仕事で経験のありそうな業務に置き換えて説明する」ことを心がけています。(前職が新車の営業でいろいろなお客さんと会話していたので仕事に対するイメージが豊富だからできているのかもしれませんが…)

 実現すべき業務がわかっていればシステム開発は「誰にでもできる仕事」といえるものなので、実際の業務イメージが豊富な未経験者を採用している部分が少なからずあるということです🤔


②新人教育

 二つ目になってしまいましたが、新人教育も大きな要因です。SIBでは入社後4か月間の研修を受けてもらいます。業界の話からWebアプリケーション開発演習まで、工程で言えば基本設計から結合テストまでを行うため、「現場に出てギリギリ会話が成り立つ」レベルには仕上がります。この「ギリギリ会話が成り立つ」ということがとても重要です💡

 過去にこの研修を受けた新人とそうでない新人をチームに持ったことがありました。外部研修を受けた新人は「この概念/単語はわかるだろう」と話したことが全く理解できていなく、タスクを進めることができないことがありました。もちろん研修を受けた新人もわからないことはあったのですが、その次のアクションが違いました。4か月の研修ではわからないことがあった際に「自分が何について聞きたくて、どこまでわかっていて、何を教えてほしいのか」を明確にする訓練を受けます。そのためこちらも「どこから説明すればいいのか」「何を教えればよいのか」がわかりやすく、スムーズに教えることができました😌

 ほかのプロジェクトでも、研修を受けた新人はスムーズに案件で立ち上がっていると聞きます。研修内容は結構厳しいと感じる人もいますが、それさえ乗り越えられればプロジェクトで「何もわからない」ということはないと思います👍(研修ついては別のストーリーを書こうと思います…)

さらに言うと私が入社した頃から中堅以上の意識が変わり、今では研修期間中の新人に対するフォロー体制がかなり手厚くなってきて研修での脱落がだいぶ減ってきています🎉

・経験者を採用しない理由

続いては「経験者を採用しない理由」についてです。採用しない理由が大きすぎて研修に力を入れているという部分もあります…

 経験者採用で求めるのは「業務がちゃんとこなせること」「即戦力として活躍できること」だと思っています。さらに、現状30名前後の小規模会社であるSIBは「これから会社を作っていく仲間となれること」が追加されるので、よっぽどのことがなければ経験者採用をする理由がないのです。そう感じるのは転職市場にいるエンジニア経験者は大枠で分類ができると思っているからです。①問題児 ②年収アップ ③自己実現 これらのどれかに当てはまるのではないかな…と。

①問題児

 ほとんどはこれだと思っています。経歴だけあって実力がないタイプや、会社・プロジェクトで何かしらの問題を起こしてしまったなど…😇 職務経歴書やスキルシートでは扱っていた技術要素・工程・参画期間までしか読み取れません。面接で話を聞いていけばよいのですが、表層的でも技術についてうまく話をされてしまえばその人の技術力を推し量ることは難しくなります。さらに言えば技術力はあってもプロジェクトメンバー/リーダー/マネージャーとして適性があるかは別の話になってきます。経験年数を加味して条件提示することになりますが、もし仕事ができなかった場合減給するのにも制限があるため不利益が大きくなってしまうのです。

そもそもの話ですが、優秀なエンジニアであれば転職市場に流れないと思っています🥹 優秀であれば引き抜かれたり、社内で希望のポストを獲得して充実したエンジニアライフを送っていると思いませんか…❓


②年収アップ

 まず最初に書きますが、年収アップのために転職することを否定しているわけではありません。自分の生活を豊かにするために年収アップに努めるのは良い事だと思っています。(年収アップより面白いことをして将来の収入を上げようとしている某Mさんは例外とする) 年収アップをしたい経験者を採用しないのには2つの理由があります。

 1つ目はそもそも「SIBの会社規模で優秀なエンジニアが満足して転職してくる収入を提示できるのか❓」という点。エンジニアで年収条件を調べたらたくさん出てくると思いますが、巨大な元請企業やコンサル上がりの開発会社なんかは圧倒的に提示条件がよいです😔

優秀なエンジニアを採用することで教育にかかるコストをなくしたり(私はSIBのかけてるコストが頭おかしすぎて入社を決めました)企業規模を活かして好条件契約をとることでエンジニアに還元しているのです。SIBは「係る社員の福祉に努め、社会に貢献する」を経営理念の1つとしているので対価はちゃんと支払いたいと考えています。それでもまだ大きな会社にはかなわない部分があるため優秀な経験者が入ってくる見込みが少ないのが現状です。

 2つ目は「会社を作っていく仲間」ではないことです。SIBはこれから大きくしていきたい会社です。極端な表現をすれば「今まで一緒に仕事をしてきたのに、金で簡単に動く人」を仲間として受け入れられるかということです。経験上の話ですが、収入で転職する人はいつかまた転職します。それが悪い事ではないと前述していますが、いなくなる可能性の高い人を仲間として会社の中核に置くことは経営的に危険ととらえています🤕 (転職はビジネスマンとしての価値が上がりきらないので、収入も頭打ちじゃないか…?)

また、もう一つの経営理念である「IT業務に努め、社会に貢献する」から外れると思っています。経済産業省は2030年には最大79万人のIT人材が不足する言っている中で「経験者を奪い合うことは社会に貢献することなのか?」という話です。SIB単独でいい思いをするのではなく、IT業界全体が底上げされなければいつかはIT産業の弱体化が始まり、自分たちの首を絞めることとなると考えています😱

③自己実現

 また最初に書いておきますが、自己実現はどんどんしてもらっていいと思っています。ただし、経験者として採用するかどうかは別の話になります。

 ここで私が言いたいのは「○○の技術を使って~」「○○をしたい」と言っている経験者の方を採用したいと思えないということです。もちろん趣味の範囲でやりたいのはどんどんやってほしいですし、業務に生かせるものであればぜひ生かしてほしいです🙆‍♂️ ですが、そうできない部分や手段に固執してしまう場合があり会社になじめないことがあると思っています。そういう方々はぜひ起業してほしいです…🏢

 例えば「AIを使ってより便利なシステムを開発したい」というケース。その考え自体はとてもいいと思います。システム構成や業務フローも正しくプロンプトを打ち込めばあっという間にアウトプットしてくれてこんないいことはありませんし、業務的にも問い合わせ作業は少なくなるでしょう。ですが今はできない理由がいくつかあります。たとえばセキュリティ面。打ち込まれたプロンプトは一度AIが稼働するサーバーに取り込まれます。それによって作られたり機能を維持しているシステムを利用するユーザー企業としてはプロンプトデータの悪用・流出によって業務が止まったり社会的信用を失ったりしかねないのです。そういう面ではかなり慎重なユーザー企業が多く、AIをたくさん使って仕事をしたい人の希望はかなえられないと考えています🤧

 別の面では「〇〇の言語/学問を使って~」という方たちです。プログラム言語にはそれぞれ特性があったり、データサイエンスやマーケティングが必要な事もあるのですが、それはあくまで手段です。 ユーザー企業が持つ課題を解決するための手段を個人の自己実現の目標とされても困ってしまうわけですね。会社の業務として行うのであれば「データサイエンティストになりたい」といってなるのではなく、「顧客課題に向き合った結果、データサイエンスが身について、新たな提案ができる」であるべきだと考えています。

これらの理由から、現状では経験者採用を行わないという話になっています。もちろん素晴らしいエンジニアの方が転職市場にいらっしゃるのは理解しています。ですが、SIBがあえて未経験者を採用している理由について少しでも知ってもらえたらと思い、徒然なるままにキーボードをたたきました。そのうち検閲・校閲するので次に見たときには記載が変わっているかもしれません❗

聞いてみたいことや反論があれば気軽にメッセージください📝

お付き合いいただきありがとうございました🙇‍♀️

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