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フラットな組織を目指す魚屋

私が目指しているのは、立場ではなく「価値」で意見が選ばれる組織です。社員だから。アルバイトだから。タイミーだから。そんな理由で意見の重さが変わることはありません。実際に、タイミーで来てくださった方の接客や言葉遣いから学び、そのまま取り入れることもあります。長く同じ組織にいると、・自分の意見が尊重されるべき・自分が答えを出したい・自分のやり方が正しいそんな思考になってしまうことがあります。でも、本当にそれで良い組織なのでしょうか。本当は違和感があるのに、「責任が自分に回ってきそうだから言わない。」提案しても、「どうせ否定される。」頑張っても、「誰にも気づいてもらえない。」そんな環境では、本...

価値観を大切にする魚屋

価値観を大切にする接客をしていると、ついこんな言葉をかけてしまいます。「こちらも美味しいですよ。」「こちらはいかがですか?」もちろん、お客様に提案することは大切な仕事です。でも、私は「何を勧めるか」以上に、「どう勧めるか」の方が大切だと思っています。お客様の表情や話し方、その場の空気。今はそっと見守った方がいいのか、それとも一歩踏み込んだ方が喜んでいただけるのか。その一瞬を感じ取り、相手に合わせて接すること。それも接客の大切な技術です。ただ、この感覚を言葉だけで教えるのは簡単ではありません。だから私たちは、技術よりも先に価値観を伝えます。「自分がされたいように相手に接する。」「自分がされ...

失敗の先にある成長を信じる

誰かが失敗をした時、「誰がやった?」「なぜこんなことになった?」つい、そんな言葉が先に出てしまうことがあります。もちろん原因を振り返ることは大切です。でも、それ以上に大切なのは、「次はどうすればうまくいくか。」を一緒に考えることだと、私は思っています。私たちの仕事は、お客様とのコミュニケーションがとても大切です。しかし、その接客をしているスタッフも一人の人間です。体調が優れない日もある。家庭で大変なことがあった日もある。思うように力を発揮できない日だってあります。だからこそ、フィードバックは相手を責めるためではなく、成長を後押しするためにあるべきだと考えています。そして最後には、「〇〇さ...

情報を共有する本当の意味

例えば、あなたがレジ担当だとします。お客様が小切手で支払いをしようとした時、毎回店長やマネージャーを呼んで承認をもらう。もちろん理由はあります。不渡りによる損害を防ぐためです。でも、お客様には「この人は信用されていないんだな」という印象を与えてしまうかもしれません。そしてレジ担当者自身も、「自分は任せてもらえていない」と感じ、自尊心が少しずつ下がってしまいます。一方で、不渡りのリスクや判断基準をしっかり共有し、承認する権限まで任せた店舗では、不渡りは減り、スタッフの接客も良くなったという結果があります。情報と権限は、人を成長させるのだと思います。これは魚屋でも同じです。私は買い付けを任せ...

出る杭は打たれる

どの会社やお店にもルールがあります。清掃の仕方。出退勤のルール。接客の基準。これらは、仕事をする上で大切な約束ごとです。一方で、それとは別に、どの組織にも「目に見えないルール」があるように感じます。「こうあるべき。」「こうするのが普通。」誰かが決めたわけではないけれど、いつの間にか当たり前になっている空気です。最近、人が「出る杭」と言われるのは、この暗黙の普通を少し超えたときなのかもしれない、と感じることがあります。例えば、お客様のために少し踏み込んだサービスをした人がいるとします。私は、「そこまでしてくれるんだ。」「きっとお客様は嬉しいだろうな。」と感じます。でも一方で、「そこまでしな...

問いが変われば未来が変わる

なぜではなく、どのように。物事がうまくいかない時、私たちはつい「なんでだろう?」と考えてしまいます。でも最近、その問い方だけでいいのかなと思うようになりました。「なぜ?」という問いは、時に人を責めたり、心を硬くしてしまうことがあります。だからこそ、そんな時は「どのようにしたらうまくいくかな?」と問いかけたいです。相手に対しても、そして自分自身に対しても。「一緒に考えよう。」「どのようにしたら良くなるだろう?」そんな言葉のほうが、自然と前を向ける気がします。Whyは過去を見つめる問い。Howは未来をつくる問い。もちろん原因を振り返ることも大切です。でも、前へ進むためには未来に目を向ける時間...

Tiktokからのお客様

先日、スタッフが頑張って配信してくれているTikTokライブを見て、ご来店くださったお客様がいらっしゃいました。本当にありがとうございました。その出来事を通して、今お客様が本当に求めているものが少し分かった気がしました。これまで私は、 「エンターテインメントとは、お客様に楽しんでいただくこと」 だと思っていました。もちろん、それも大切です。ですが、今回お客様と接する中で、もう一つ大切なことに気づきました。それは、一人ひとりに敬意を払い、 「あなたは価値ある存在です」 ということを、態度や言葉で伝えることです。世の中には楽しいエンターテインメントはたくさんあります。でも、自分自身に敬意を持...

お客様はなぜ来店してくださるのか

最近、このことを真剣に考えています。その答えを探すには、まず自分自身が「なぜあのお店へ行くのか」を考えてみる必要があります。もちろん、「あそこのパンが食べたい。」「あのお店でしか手に入らない道具が欲しい。」そんな明確な理由もあります。ですが、それ以上に私たちの心を動かしているものがあるように感じます。「あの人に会いたい。」「最近どうしているかな。」「なんだか楽しそうだから寄ってみよう。」そんな言葉にしにくい、少し曖昧な理由です。今はAmazonやメルカリなどで、多くの商品が簡単に手に入る時代です。だからこそ、お店へ足を運ぶ理由は、「商品を買うこと」だけではなく、「その場所で過ごす時間」や...

文化は沈黙から生まれる

今から20年ほど前。 残業が当たり前だった時代がありました。会社に尽くすことが美徳とされ、遅くまで働くことが評価される。 そんな文化が確かに存在していました。では、本当に多くの人が心から残業したかったのでしょうか。おそらく、そうではなかった人も少なくありません。それでも、 「定時で帰りたい」と言えなかった。出世に影響するかもしれない。 仲間外れになるかもしれない。 変わった人だと思われるかもしれない。そんな"恐れ"が、一人ひとりを沈黙させます。そして、その沈黙が積み重なることで、 いつしか「当たり前」という文化になっていく。文化は、みんなが望んだ結果ではなく、 誰も声を上げなかった結果と...

魚を楽しもう!

魚って楽しいかつて全国には約5万店あった鮮魚専門店。現在では1万店を下回り、約80%以上減少したと言われています。魚食から肉食へ。共働き世帯の増加、調理の手間、スーパーやネット販売の普及など、その理由を挙げればきりがありません。では、このまま魚屋はなくなるのでしょうか。私は、答えはNOだと思っています。ただし、昔と同じ役割のままでは難しいとも感じています。今、私たちの店では、生の魚や生け簀で泳ぐ海老や貝をお客様自身に選んでいただき、その場でお刺身や料理にして提供しています。たくさんの魚介類の中から自分で選び、日本の海の恵みを味わう。それは、単に「魚を買う」のではなく、魚を楽しむ体験です。...

ぎっくり腰から学ぶこと

やってしまいました。「ピキッ」となって大丈夫かなと思っていたら、翌朝は全く立てず、なんとか職場には着いたものの、仕事になりませんでした。そこで普段自分がしている仕事や、「これは自分の仕事だ」と思い込んでいた業務をスタッフにお願いしました。入ったばかりのアルバイトスタッフにも店出しを任せてみました。すると意外にも、みんなが自然にこなしてくれたのです。毎日自分がやっているから、「自分しかできない仕事」だと思い込んでいただけだったのかもしれません。そして気づきました。ぎっくり腰がきっかけでしたが、本当は苦手な仕事、抱え込みすぎている仕事、任せきれていない仕事は、意外とたくさんあるのだと。自分が...

魚から繋がる世界を、一緒につくる仲間へ

私達は京都・錦市場で鮮魚店を営んでいます。長年受け継がれてきた魚を見極める目、包丁技術、そしてお客様との繋がり。その伝統を大切にしながら、私達は「昔ながらの魚屋」で終わるつもりはありません。私達のコンセプトは、「魚から繋がる世界がある」魚を通じて、日本の四季や文化、食の楽しさを伝えること。海外のお客様への魚さばき教室、新しい食べ方の提案、これまでの魚屋にはない挑戦も続けています。錦市場は長い歴史の中で、明治維新や市場制度の変化、戦争など、幾度もの時代の転換点を乗り越えてきました。私達もまた、時代の変化に柔軟に対応していかなければなりません。変えるべきところは勇気を持って変える。しかし、お...

魚から季節を感じる

日本には四季という美しい自然があります。桜が咲き、蝉が鳴き、紅葉が色づき、木枯らしが吹く。 昔から日本人は、自然の移ろいに心を寄せ、俳句や食文化の中にも季節を大切にする感性を育んできました。もちろん魚にも季節があります。冬の寒ブリ。 春の桜鯛。 夏の鮎や鱧。 秋の秋刀魚。京都の夏といえば、やはり鱧。強い生命力を持ちながら、口にすると繊細で上品な旨味が広がる。 昔から京都の夏を彩ってきた大切な食材です。魚を見て、 「あぁ、もう秋か」 「まだ寒いけど、鯛が産卵の季節を迎えてきたな。もうすぐ春だ」そんなふうに、魚から季節を感じることができます。この美しい日本の海の恵み。 旬を味わうという考え方...

以外と答えは近くにある

仕事に慣れ、日々の業務をこなしていくと、ふと思うことがあります。「もっと大きなことをしなければ」 「もっと成長しなければ」 「このままでいいのだろうか」世の中には「変化することが大切」「前に進み続けることが大切」という言葉が溢れています。その言葉に背中を押されることもありますが、時には焦りだけが大きくなり、どこへ進めばいいのか分からなくなってしまうこともあります。私自身、そんな状況に陥ることが何度もあります。そんな時こそ、一度立ち止まり、自分が人生で何を大切にしているのかを振り返ります。目の前にいる仲間。 目の前にいる家族。 目の前にいるお客様。この人たちに、もっとできることはないか。 ...

褒めるは循環する

お客様が素敵な服を着ている時、スタッフが素晴らしいサービスをしている時。私は「いいね!」「今の接客、良かったよ!」と、できるだけその場で言葉にして伝えるようにしています。意識して伝えることもありますが、何より「心で感じたことを素直に伝えたい」という想いが強いです。そんなことを続けていくうちに、最近、店全体に少しずつ褒め合う文化が生まれてきたように感じています。美しく魚を盛り付けていたら、 「それ、きれいだね!」お客様に喜んでいただいたサービスがあれば、 「今の接客、お客様すごく喜んでいたよ。素晴らしかったね!」そんな言葉が、スタッフ同士から自然と出るようになってきました。私たちはアルバイ...

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