日本には四季という美しい自然があります。 桜が咲き、蝉が鳴き、紅葉が色づき、木枯らしが吹く。 昔から日本人は、自然の移ろいに心を寄せ、俳句や食文化の中にも季節を大切にする感性を育んできました。 もちろん魚にも季節があります。 冬の寒ブリ。 春の桜鯛。 夏の鮎や鱧。 秋の秋刀魚。 京都の夏といえば、やはり鱧。 強い生命力を持ちながら、口にすると繊細で上品な旨味が広がる。 昔から京都の夏を彩ってきた大切な食材です。 魚を見て、 「あぁ、もう秋か」 「まだ寒いけど、鯛が産卵の季節を迎えてきたな。もうすぐ春だ」 そんなふうに、魚から季節を感じることができます。 この美しい日本の海の恵み。 旬を味わうという考え方。 季節を食べるという感性。 言葉だけでは、なかなか伝えきれません。 だからこそ、私はこの古くから受け継がれてきた日本の食文化を大切にしたい。 そして、世界の人たちにも知ってほしいと思っています。 最初はマグロやサーモンのような親しみやすい魚から。 そこから少しずつ、季節や土地、人々の想いが込められた、もっと奥深い日本の魚文化へ。 そんな入口を作ることが、私たち魚屋の役目だと思っています。
株式会社錦鮮魚木村
▍400年の歴史を持つ「錦市場」の老舗鮮魚店 私たちは、京都の台所として知られる錦市場で、江戸時代(元和年間)から約400年にわたり商いを続けてきた老舗鮮魚店です。代々受け継いできた確かな目利きと伝統の技術を武器に、現在は卸売、小売、イートイン、そして体験型観光という多角的な事業を展開しています。 ▍伝統と革新が融合する独自のビジネスモデル プロ向けの卸売で培った高品質な魚を、一般のお客様や訪日外国人の方々へ直接届ける独自のスタイルを確立しています。 ・卸売:京都市内の料亭や居酒屋などのプロの要望に応える高品質な提供 ・小売・飲食:店頭での販売に加え、その場で味わえるイートインの展開 ・コト消費:外国人観光客向けの魚さばきワークショップやマグロ解体ショーの実施 ▍「魚屋を再構築する」という挑戦 これまでの「魚を売る」という枠組みを超え、魚を通じて世界の幅を広げる体験をデザインしています。伝統を守りながらも、今の時代に合わせた新しい「魚屋のあり方」を追求し続けています。