エディトリアルグループは、ウェブサイトや季刊誌、メールマガジンなど多彩なテキストを通じて、MUSUBI KILNの世界観を国内外へ届け、顧客との信頼を築いています。この記事では、エディトリアルグループ長を務める冨永千明に、日英両言語でどのように「伝わる言葉」を紡ぎ、ブランドの価値を届けているのか、グループの考え方と取り組みについて聞きました。
これまでのキャリアについて、教えてください。
イギリスの大学院を卒業後、アパレル業界へ。配偶者の転勤に伴うアメリカ生活、出産・育児を経て、女性誌Webマガジンの業務委託ライターとして復帰しました。その後、Musubi Labに英文ライターとして入社。現在はエディトリアルグループ長として、日英両言語でのテキストコンテンツの企画・執筆・編集・効果分析を統括しています。
エディトリアルグループの役割について、どう捉えていますか?
MUSUBI KILNというブランドをお客様にどう感じていただくかを形づくるうえで、テキストコンテンツは中核的な役割を担っています。私たちエディトリアルグループは、商品の魅力を単に説明するのではなく、その背景にある文化や価値観、使うシーンまでを言葉に掬い上げ、サイト体験全体の質を高めます。
また、海外の文化・言語への理解と共感を土台に、読み手の視点に寄り添った表現へ翻訳・編集することで、国や文化の違いを越えて「伝わる」「信頼できる」コミュニケーションを実現できる点が、グループとしての大きな価値であり強みです。
グループメンバーの具体的な業務内容を教えてください
日英両言語でのライティングおよび編集業務を担当しています。ウェブサイト、季刊誌、メールマガジン、動画字幕など、社内で制作されるさまざまなテキストコンテンツについて、それぞれの目的や役割を踏まえながら、国内外の読み手にとってどのように伝えるのがよいかを日々考えながら取り組んでいます。
一つのコンテンツを制作する過程では、日本語と英語が頻繁に行き交うのが特徴です。例えば、作り手への取材は日本語で行い、海外の取材先やお客様へのインタビューは英語で実施します。執筆・翻訳・編集の各工程においても日英両言語が関わり、これらすべてをグループ内で完結させています。
言語や文化的背景の違いを踏まえた企画力も重要な要素です。また、誰に、何を、どのように届けるのかを設計したうえで、言語や文化の違いから生じる細かな違和感を察知し、適切に調整していく編集力が求められます。ファクトチェックやルールに基づいた校正を通じて、コンテンツの正確性と品質を担保することも、私たちの重要な役割です。
他グループやチームとはどのように連携していますか?
社内のほぼ全てのチームと連携していますが、特にプロジェクト全体を担う事業統括グループとは、定期的なミーティングを通じてコンテンツ企画のブラッシュアップを行い、公開後はパフォーマンス数値をもとに改善点を分析しています。また、撮影を担うクリエイティブグループとは、「そのコンテンツで何を伝え、どんな行動につなげたいのか」という目的を事前に共有。制作中も綿密にすり合わせを重ねながら、狙いに沿ったより良いアウトプットを目指しています。
グループとして大切にしている考え方は何ですか?
「本質を見極めること」です。AIを活用しながらコンテンツを制作する時代だからこそ、私たちは目の前の情報をただなぞるのではなく、その背景や意味まで丁寧に読み解くことを大切にしています。
何を、どのように伝えることが最も価値ある表現なのかを問い続けながら、一次情報として得た知見や体験をもとに言葉へ落とし込み、Musubi Labらしいコンテンツへと仕上げています。
メンバーに共通してほしいスタンスは?
誠実に仕事と向き合うことです。社内はもちろん、コンテンツ制作に関わるさまざまな人との対話を大切にしながら、より良い着地点を一緒に探していける姿勢が重要だと考えています。最初から完璧を求めるのではなく、前向きに学び続けながら、少しずつ精度を高めていける方を歓迎しています。
どんな方がこのチームにフィットしますか?
何事にも真摯に向き合える方がフィットすると思います。言語や文化、立場の異なる相手との対話を大切にしながら、より良いアウトプットを目指して試行錯誤できること。そして、学び続ける姿勢を持ち、チームと協力しながら成長していける方には、働きやすい環境だと感じています。
文章づくりは「推敲」という言葉があるように、最初から理想の表現にたどり着けることは多くありません。大切なのは、つまずいたときにどう向き合うか。このチームでは、お互いの文章に率直なフィードバックを交わしますが、それを前向きに受け止め、次に活かしていける方と一緒に働けたら嬉しいです。
逆に、こういう方には合わないかもしれない、という点は?
このグループは、ファクトチェックや表現の調整など必要な手間をかけて品質を高めることを大切にしています。そのため、タスクの完了を優先して確認や推敲を省きたい方には向いていないかもしれません。
また、窯元や社内メンバー、海外のお客様など多くの関係者と対話を重ねながら最適解を探す仕事が多いため、コミュニケーションを最小限にしたい方や、フィードバックを受けること自体が苦手な方には負担に感じる場面があると思います。
さらに、AIを活用した執筆・編集の効率化や、新しいコンテンツ形式への挑戦など、常により良い手法を模索し、アップデートし続けているため、ワークフローを固定したい方には合いにくい環境です。
今後1〜2年で、どんなグループまたはチームになっていたいですか?
ここ数年で、私たちは新しい挑戦を重ねながら活動領域を広げてきました。今後もその姿勢を大切にし、変化に柔軟に対応しながら、必要なアクションを前向きに実行できるチームでありたいと思います。常に「次は何に挑戦しようか?」と考え、チーム全員がワクワクしている。そんな能動的でクリエイティブな集団であり続けたいと考えています。
最後まで読んでくださった方に、一言
日本の伝統工芸の魅力を世界へ発信できることに、大きなやりがいを感じています。コンテンツへの反響は、PV数などのデータに表れることもあれば、コメントやインタビューを通じて直接お声をいただくこともあり、一つひとつが私たちの励みとなっています。特に、作り手である窯元の方々と使い手であるお客様の双方に喜んでいただき、私たちの想いが「届いた」と実感できた時に、この仕事ならではの喜びを感じます。
日本発の英語メディアの中でも、伝統工芸品に特化している点が大きな特徴であり、非常に面白い分野だと感じています。現メンバーも、少しずつ工芸の知識を学び、最適なコンテンツを生み出してきました。創業からまだ数年のため、会社とともに成長していける土壌があると感じます。ぜひ、一歩踏み出してみてください。
言葉で文化を編み、世界と日本の工芸を結ぶ──エディトリアルグループの挑戦はこれからも続きます。「本質を見極める編集」は、ブランドの魅力を深く掘り下げ、読み手の心へまっすぐ届ける力となります。
作り手と使い手、そして国や言語の壁を越えて人と人をつなぐ物語と共感は、次のコンテンツでどんな広がりを見せるのか。MUSUBI KILNの新しいページが開くたび、その答えに出会えるはずです。