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無意識に守りに入っていないだろうか?

最近、ある経営者の交流会で、横に座られていた方とお話をした時に感じたことです。

その方はシリコンバレーのVC(ベンチャーキャピタル)で活躍していましたが、最近日本に戻ってきてコンサルティングの会社を始めたということでした。

彼は日本の上場企業複数社の社外役員も務めており、その役員会に参加した感想を次のように話されていました。

「10億円のコストを削減するための1億円の投資はすぐOKが出るのに、将来のための新たな数千万円の投資は、必ず否定的な意見が出る。たとえ、数年後に10億円の利益を生み出せるとしても。役員がリスクを取れなくなり、提案は何度も差し戻しになり、成長スピードを落としている。日本の企業は、なんて後ろ向きになっているのだろうか。」

もちろん、リスクを最低限にするために慎重になることも大事です。

一つの間違いで会社に大きくダメージを与えてしまうこともあります。

しかしながら、石橋をたたきすぎて壊してしまっては何の意味もありません。

そんな役員がいたら、引きずり下ろさねばなりません。

過剰に守りに入らず、リスクを把握しながら攻めることができる会社であり続けたいと思います。

だれかに任せっぱなしにするのではなく、一人一人が自分ごととしてリーダーシップを発揮できる組織。

そういったカルチャーと仕組みの構築が必要です。

GMOグローバルサイン・ホールディングス 代表取締役社長 青山満


当社では「GRITコンテスト」と称した新規事業アイディアの公募を、全社員向けに年に複数回実施しており、アイディアのみに対する賞金(奨励金)もあります。

またそれらを事業化するにあたり、「GRIT Startup Support」と呼ばれる、新規事業・プロジェクトの実現に必要なサポートを提供するプログラムも実施しています。
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