日本酒を、世界が憧れるラグジュアリーへ
国内の日本酒消費量が減少し、毎月のように歴史ある酒蔵が姿を消している現代。この構造的課題に対し、「ラグジュアリーブランドの確立」と「ファブレス経営」という新たなアプローチで挑むのが株式会社REBORN。ブランドのリリースからわずか6ヶ月で世界の品評会を席巻し、有名ホテルやミシュラン掲載店など350店舗へと広がった「MINAKI」。なぜ異業種出身の起業家がこの領域に挑み、どのような未来を描いているのか。その軌跡と事業開発のリアルに迫ります。
なぜ伝統産業のアップデートに挑むのか
大学時代のベンチャー創業、動画広告会社プルークスの立ち上げとKDDIグループへの売却、Bリーグクラブの運営や投資事業——。これまで一貫して事業の立ち上げと成長に向き合ってきた私が、2021年に株式会社REBORNを立ち上げ、高級日本酒ブランド「MINAKI」を創業しました。
きっかけは、国内外のあらゆるビジネスの現場やハイエンドな食文化に触れる中で抱いた、強い違和感でした。
世界中の高級ホテルやファインダイニングの「祝福の場」には、常にシャンパンや高級ワインが並んでいます。しかし、そこには世界に誇る日本の「日本酒」の姿がほとんどありませんでした。日本酒は非常に繊細で、醸造技術も奥深く、複雑な味わいとストーリーを持っています。にもかかわらず、国内では「安くて美味しい」という枠組みにとどまり、正当な対価が得られない構造的な課題を抱えていたのです。
「世界中の人々が人生の節目に開けたくなる、最高の日本酒を作りたい」。そう考えた私は、自らが最初の一杯から魅了されるような、妥協のないラグジュアリー日本酒ブランドをつくる決意を固めました。
「ファブレス×引き算の哲学」が生んだ、1本3万円の衝撃
伝統ある酒造業界において、業界外から参入した私たちは自社の醸造設備を持たない「ファブレス形態」を選択しました。新規の清酒製造免許取得が困難であるという制約を逆手に取り、既存の酒蔵が持つ卓越した醸造技術と、私たちのマーケティング・ブランド設計力を掛け合わせるアプローチです。
開発にあたっては、全国の酒蔵を訪ね歩き、対話を重ねました。山形の奥羽自慢や青森の八戸酒造をはじめとするパートナー蔵と手を組み、開発コストはすべて弊社が負担、完成したお酒は全量買い取るという仕組みを構築。酒蔵が本来やりたかった最高峰の酒造りへ挑戦できる環境を整えたのです。
兵庫県産山田錦を精米歩合17%まで磨き上げたフラッグシップ「極幻|GOKUGEN」をはじめ、私たちが目指したのは一切の雑味を削ぎ落とした「引き算の哲学」による透明感とエレガンスです。
既存の酒販ルートを通さず、一つひとつの店舗へ直接コンセプトを伝え、試飲を行っていただく直販モデルを貫きました。その結果、リリースからわずか半年でIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)での最高評価をはじめとする国際品評会で複数の賞を受賞。パレスホテル東京やフォーシーズンズなどの5つ星ホテル、ミシュラン星付きレストランなど、現在では約350店舗に導入されるブランドへと成長しています。
「売ることで文化を守る」—経済と持続可能性の好循環
「文化だから儲からなくてもいい」という考え方に、私たちは明確に異を唱えます。
日本酒の国内消費量は半世紀で大きく減少し、この20年で月平均約2蔵のペースで廃業が続いています。職人が食べていけない環境では、どんなに素晴らしい伝統技術も次世代へ継承されません。文化は、それを支える強固な経済構造があって初めて持続可能なものになります。
私たちが1本3万円以上の高価格帯で市場を開拓し、売上と利益を拡大し続けることには明確な大義があります。
- 地域の酒蔵や米農家への正当な還元:適正な対価を支払うことで、職人の技術や伝統を守る
- 持続可能なサステナビリティの実践:磨いた酒米の残りを米油へ再利用し、酒粕を導入店に無償提供して料理へ利活用
- 若い世代が夢を持てる産業へ:世界で評価される実績を作ることで、伝統産業を「憧れの職業」へ再定義する
「高くても選ばれる価値」を証明し、売ることで文化を守る。これこそが、私たちが果たすべき社会的な意義だと確信しています。
世界を舞台に、新しい市場を切り拓く仲間を求めて
現在、MINAKIの挑戦は国内にとどまりません。台湾、アメリカ、シンガポール、ドバイなど、グローバル輸出は6ヵ国以上に拡大しており、海外のファインダイニングやトップシェフからも熱い視線が寄せられています。ポルシェとのコラボレーションイベントや豪華客船での公式セレクションなど、単なる「日本酒の販売」を超えた、上質な体験価値の提供を次々と形にしています。
しかし、私たちが目指す「日本酒を、世界が憧れるラグジュアリーへ」という構想は、まだ始まったばかりです。
現在募集している「事業開発(BizDev)」や「セールス」のポジションは、まさにこのラグジュアリーブランドの成長曲線を加速させる中心人物です。既存の枠組みにとらわれず、国内外のハイエンド市場での新規チャネル開拓、異業種グローバルブランドとのコラボレーション企画、さらにはコミュニティ型メディアなど新規事業の推進まで、多岐にわたる領域で主導権を持って動いていただきます。
私たちが大切にしているのは、事業を「自分ごと」として捉え、圧倒的な行動力と素直さを持って粘り強くやり切る姿勢です。単に商品を売るのではなく、日本の美意識やものづくりの誇りを世界へ届ける構造そのものをデザインする。そんな知的な躍動感と手応えに満ちたフェーズが、ここにはあります。
日本発のラグジュアリーブランドを世界へ根付かせるという挑戦に、あなたのキャリアと情熱を賭けてみませんか。まずは「話を聞いてみたい」というカジュアルなエントリーから、心よりお待ちしております。