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こんにちは、センクシャ広報担当です。
7/13〜15の3日間に渡り行われた、LuckyFes'24。センクシャは多くの協力会社さんとともに、ステージデザイン・施工を手掛けました。
実はまだ会場では一部の撤去作業が行われている最中ですが、一足先の帰りの電車の中で、この記事を書いています。
なにもない公園の状態からステージが完成し、再びなにもない状態に戻るまでの3週間、動画撮影のために密着してきました。業界の長い方にとっては当たり前のことかもしれませんが、人生で初めて、ひとつのフェスができるまでの過程を見た一個人として、いまの気持ちを残しておこうと思います。
6月30日に国立ひたち海浜公園に到着してから、あっという間、怒涛の3週間でした。
今回のLuckyFesでは、本当に多くの人が4つのステージ設営・本番・撤去に尽力しました。
設営から撤去までの期間中は、作業内容によってメンバーが入れ替わったり、増減したりします。今回は北海道や大阪など、遠方からのメンバーが半数を占めました。
夏はイベントが多く、コンサート・フェス・イベント業界は一番の繁忙期。
設営が終わり、一度帰宅して別の仕事をこなしたあと、撤去が始まるタイミングで飛行機や新幹線で戻ってきてくれる人たちも、たくさんいました。ありがたい限り…
思い返せば大小さまざまなハプニングが起こり、急遽対応に追われ、大幅に予定が変わることもありました。
本番3日間は幸いなことに暑さが和らぎましたが、設営期間中は連日30℃超え。設営中のステージはもちろん日陰もなく、職人さんたちの「暑…」という声があらゆるところから聞こえていました。
急な天候の変化にも対応が必要。
ステージに使う部材のなかには濡れてはいけないものもあり、ポツポツと雨が降り始めると一斉にブルーシートを被せて保護。作業終了前に天気予報を確認し、濡れない場所に移動させるなど、こまめな調整が欠かせませんでした。
また、ステージは巨大な幕を張っていたりテントを設置したりしていて、風の影響を受けやすいつくり。倒れたり飛ばされたりしないよう、風速にも常に気を配らなければいけないのが、屋外イベントの特徴でもあります。(実は、ステージに避雷針と風速計が取り付けられているんです!)
朝から日没まで、炎天下の体力仕事。
あまりの疲れで、現場からホテルまでの帰り道の約30分間、車に乗っている全員が無言だった日もありました。
そんなだんだんと疲れも溜まってくる大変な状況でも、空気が悪くなることなく、話し合いながらステージを作り上げていく姿が、改めて振り返っても本当に印象的です。
期間中、ステージ設営の様子を発信していたSNSに「現場の方がとても協力的で和気あいあいとしている」「安心してフェスに参加できる」とコメントをいただきました。"雰囲気ってちゃんと伝わるんだな"と、本当に嬉しく思いました。
いわゆる怒号が飛ぶような光景は3週間の密着でも見られず、そこにいる多くの人たちが「楽しく仕事をしたい」というスタンスだったからこそ、この雰囲気が作られたのだと思います。
フレッシュな若手メンバーはいつも元気に声を出して現場を盛り上げ、周りのベテラン勢に「若いっていいな…」としみじみとつぶやかれていました。
(ちなみに、設営中にあったオフの日は海へ泳ぎに行っていたらしいです…すごい体力…!)
率先してみんなの分のお弁当を取りに行ったり、届け物を運んだりと、暑い中広い公園内を自転車で走りまわり、気を配っていました。
各協力会社を取りまとめる代表の皆さんは、各ステージで指示を出し、自らも手を動かして現場を引っ張っていく存在。
センクシャの現場チーフと一緒に工程や対応を考え、時には丸ごとお任せすることも。自分の会社のメンバーだけでなく、別の協力会社の若手メンバーを率いてくれることさえありました。
たとえ準備をしていても、現場ではいろんな問題が発生します。それらを数多くの経験から得た知見で乗り越えていく、熟練の後ろ姿はとても格好よかったです。
そして、中堅&ベテランメンバーは若手のサポートをしながら、指示をすばやく理解してグイグイ作業を進める姿が素敵でした。
その日の作業は終わっているのに、センクシャメンバーと一緒に残って翌日の準備を手伝ってくれたり、他チームがステージで作業しているあいだ、暑くないようにとテントの幕を全部開けて風を通してくれたりと、作業そのものだけでない心遣いが、過酷な現場での隠れた肝になっていたように思います。
若手メンバーがいつも楽しそうなのは、年上の人たちの空気が良く、萎縮しない環境が作られているからこそだと改めて感じられた現場でした。
広報担当としても、動画・写真撮影にも快くご協力をいただき(GoProをつけて作業していただいた方まで!)、感謝でいっぱいな3週間でした。協力会社の皆さん、本当にありがとうございました!
経験を蓄積し、センクシャとして来年に向けての改善点もたくさん見えた今年のLuckyFes。
昨年12月からLuckyFesに密着し、ステージの裏側を伝えるべく発信をさせてもらいましたが、本番前にフェスのステージや設営についての情報(しかも裏側)を公開することは、過去にもほとんど例がありません。業界的には「本番終了まではデザインを公にしない」が通例で、実は結構すごいことなんです。
これはLuckyFes総合プロデューサーである堀さんの、オープンでチャレンジングな意向がなければ実現できなかったことです。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。LuckyFesを盛り上げる要素のひとつになっていたら嬉しいです。
設営が終わった日、センクシャ現場チーフ・立テさんの言葉が本当にその通りだなとグッと来たので、一言をお借りして締めようと思います。
「皆さまの協力があって、センクシャが成り立ってます。ほんま日々感謝です」
写真撮影:https://www.instagram.com/kaorugto?igsh=ZnBqNWN2NTRpZTNm