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企業経営に大切なこと④「プロダクトアウトからマーケットインへ」

日創研では、「中小企業」の活性化を目指した人材育成やコンサルティング事業に取り組んでいます。日創研の「企業経営に大切なこと」4回目となる今回は、「プロダクトアウトからマーケットインへ」というテーマでご紹介したいと思います。

業績が良い会社と悪い会社。両者の違いはなんでしょうか。両者を隔てる大きな要因としては、“会社が売り手サイドに立っているのか、買い手サイドに立っているのか”が挙げられます。

お客様サイドに立った事業を展開する例として、大阪のJR京橋駅周辺に店舗を展開する美容室「IVY」をご紹介します。

1990年代後半、全国で若い女性が「あのスタイリストさんに切ってもらいたい」と、いわゆる“カリスマ美容師”を求めて美容室に殺到した時代がありました。そして、木村拓哉さんがスタイリスト役を務めたドラマ「ビューティフルライフ」が更にそんな時流に拍車をかけ、カリスマ美容師が一大ブームに。「IVY」の空閑亮馬代表も、「ビューティフルライフ」を見て美容師に憧れてこの世界へ入ることを決めたのだそうです。

空閑代表は、スタイリストとしてお客様をたくさん抱え、売上高もトップクラスに。「速く切って、うまく切って、それをいかにきれいに見せるか!」を信条に、持ち前の技術で素早くカットすることを大切にしていたといいます。売れっ子スタイリストとして、お客様からたくさんの感謝の言葉を日々受け取っていたという空閑代表ですが、ある日「空閑さんの美容室に通うようになってどんどんかわいくなってくねと友達に言われる」とお褒めの言葉をいただいたことが心に響いたと言います。

そして、その出来事をきっかけに「一度カットしたくらいではその人のことは分からない。何回か通っていただいて、信用できるなと思ってもらえてから、その人に本当に似合う髪形を提案し、受け入れてもらえる」と思うようになったのだそうです。そして、その時に「本当のキレイと喜び」が提供でき、ずっと通っていただけることで「生涯美容」に繋がっていくのだと考えたといいます。

それから空閑代表は、お客様に生涯キレイでいつづけてほしいと思うようになり、「お客様のキレイを追求し実現する社員の人生をより豊かにする」という理念を掲げるようになったのだそうです。

高い技術力で素早く、上手にカットしていた「プロダクトアウト」から、
お客様の“本当のキレイと喜び”を実現する「マーケットイン」へ。

お客様に寄り添ったサービスを提供するところに、お客様の喜びがつくれるのではないでしょうか。

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