What we do
自動車工場や鉄工所で働くプロ向けの作業用手袋の製造がメインです。リサイクル繊維を使ったオリジナル製品は個包装にして一般向けにも販売しています。
コロナ禍で開発してヒットした「ニットのプリーツマスク」。自動横編み機を約150台揃え、あらゆるニット小物を企画して生産する体制が整っています。
【多種多様なニット小物を開発・生産】
石川メリヤスの祖業は手袋、特に作業用手袋(軍手)の製造です。
現在は、軍手製造で長年培った技術力とノウハウを生かして、5本指靴下やカカト保湿二重編み靴下、腹巻パンツ、マフラー、ニットのプリーツマスクなど、「ひと工夫ある」ニット製品も開発しています。社内に約150台ある編み機を使って編み、近隣の内職さんの力も借りて仕上げて出荷。製品の企画から生産、販売までを数十人の会社内で完結できるのが私たちの特徴で、そこに大きなやりがいがあります。なお、OEM(他社のブランド製品の生産を請け負うこと)にも定評がある会社です。
【安全性と機能性の追求が経営の安定とSDGsにつながる】
私たちは流行を追いかけたファッション小物の生産は得意でありません。
創業以来、ずっと手がけてきたのは実用品です。つまり、作業効率を良くしたり手足を健康に保ったりする機能性の商品を作り続けてきました。私たちは実用品を作ることが好きで得意なのです。
時代の流れに左右されずに長く使えるものを作り続けること。資源や材料を無駄にせず、アップサイクルにも目配りをすること。こうした姿勢は経営の安定に直結し、地域の雇用を守ると同時に、地球環境への負荷軽減にもつながっています。
▼石川メリヤスの自社ブランド商品(ネットショップ)
https://ishimeri.net/
▼会社概要
https://ishimeri.com/company/
▼繊維素材の有効活用と顧客満足を両立する持続可能なアップサイクルブランド「MOTTAiiNA(モッタイイナ)」にて愛知環境賞を受賞しました
https://aichi-shigen-junkan.jp/kankyoushou/award/detail/244
Why we do
石川メリヤスはパートさんも入れて約30名。お互いの顔が見えて、一体感を保ちながら働ける人数です。
三代目社長の大宮裕美です。社員一人ひとりが自分の頭で考えながら安心して働ける環境づくりを心がけています。
【品質第一を守り続けるために】
「何より品質が大事」が石川メリヤスの創業者・石川進の口癖でした。二代目社長の石川君夫はこのポリシーを守りつつ、作業用手袋以外にも商品の開発にも積極的に取り組みました。2016年には三代目社長に大宮裕美が就任。祖父が作った「軍手屋」を社員の力を結集する「ニットメーカー」に進化させつつあります。
高品質の日本製品を作り続けるためには、買ってくれる「お客さん」だけでなく、生産に協力してくれる会社や人を大切にしなければならないと私たちは考えています。編み機メーカー、紡績工場、染色工場、資材屋さん、内職さん、運送会社、そして自社の従業員……。嘘やごまかしのない誠実な付き合いを心がけ、利益を分け合うようにしています。
自社内では技術力の維持だけでなく管理体制の整備も重要です。試作から量産まで、人の勘に頼らずに再現できるようにしています。同業他社に先駆けて仕様書の統一やロットごとの管理を進め、何か問題が起きたときはすぐに原因となる場所を特定し、改善できる体制です。
▼ソトコトオンライン「祖父と父が作り続けた「サイコロ印」手袋を守る。大宮裕美さんに訊く、繊維リサイクルの今。」
https://sotokoto-online.jp/sustainability/2325
他社様によるインタビュー記事ですが、弊社が大切にしているものを上手に表現して下さっています。ご興味がある方はご高覧下さい。
How we do
昔ながらの編み機(上の写真)から最新鋭の「ホールガーメント横編み機」までを保有。ニットデザインやものづくりが好きな人にはたまらない環境です。
それぞれ大まかな担当はありますが、必要に応じて教え合い助け合うのが当たり前の会社です。ノルマなどはありません。
【町工場からメーカーへ】
戦後の経済成長期に創業し、家族経営の信頼を基盤にして続いてきた中小企業は日本中にたくさんあります。基本的にはお父さん=社長の人柄と技術にお客さんが付いているという世界で、石川メリヤスもその一つでした。
しかし、それは「頼まれたものをちゃんと作るだけでいい」時代の遺物ということもできます。今の時代は、技術力は保ちつつも、社員一人ひとりが能力を発揮する体制づくりが不可欠です。「軍手屋」「町工場」からニットメーカーという名の組織に変わっていかなければなりません。
その意味で石川メリヤスは発展途上の会社です。いわゆるベンチャー企業のようにゼロから1を作る段階ではありませんが、アナログな技術やノウハウをみんなで交通整理をして組織に定着させている途中でもあります。
【自由な働き者の集まり。ノルマはありません】
石川メリヤスは「自由な働き者」の集まりです。仲はいいけれど明るく個人主義的で、ベタベタした人間関係はありません。
営業時間中は一生懸命に働いて、それ以外は家族と過ごしたりソロキャンプに出かけたりとそれぞれの生活を楽しんでいます。昼休みは近所の自宅に帰って食事するという社員も少なくありません。
営業と事務、製造現場、内職さんとの連携、検品と出荷の大きく4つの班があり、それぞれにリーダーがいます。ただし、班と班の間の垣根は高くありません。忙しいときや休みの人が出たときはすぐに助け合います。
各班の班員は数人単位で、リーダーおよび社長の目が行き届いています。そのためノルマなどは必要ありません。経営課題も成果もみんなで共有し、自分の意見も気兼ねなく言えます。「仕事は協力し合いながら前向きに取り組む。あとは自由!」という雰囲気のアットホームな会社です。
▼PRTIMES STORY「効率重視の分業だけでは『全体感』が身につかない! 作りたい商品を自分で企画・生産・販売する手作り社員研修を3年間にわたって実践。その予想外の成果とは?」
https://prtimes.jp/story/detail/3b7kP5co5Kb
班の垣根を超えてものづくりに取り組むための社員研修も実施しました。その報告記事です。