2023年11月、Funtoco代表山本と、まだ入社して間もないスリランカ人新入社員のChamaraがスリランカ出張へ旅立ちました。
Funtocoとしては久しぶりの新市場開拓です。
果たして日本で働きたいスリランカ人はどれくらいいるのか、Funtocoが新規参入可能な市場環境なのか、現在の国の情勢はどうなのかなどを現地で2人が確認してきました。
今回のストーリーでは、上記の内容はもちろん、ベンチャー感溢れるFuntocoの新市場開拓の舞台裏についてもレポートしていきます。
スリランカについて
スリランカと聞いて、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
スリランカはインドに近いことから、言語や文化、宗教などもインドと変わらないと考える方が多いように思います。
しかし、実際はインドとは異なる点が多いのがスリランカです。
スリランカの人口は約2,200万人(2022年時点)、宗教については仏教徒が約7割を占めており、残りの約3割がヒンドゥー教徒・イスラム教徒・キリスト教徒です。
公用語はシンハラ語とタミル語で、言語面においてもインドとは異なっています。
在留スリランカ人数
日本に住むスリランカ人は、2023年6月末時点で約4万人です。
在留外国人全体で見るとスリランカの割合は1.3%と小さいですが、在留人数は日本で14番目に多い国となっています。
出典元:出入国在留管理庁 在留外国人数(2023年6月末時点)
一方で、Funtocoが主に扱っている「特定技能ビザ」で日本に滞在しているスリランカ人はまだ少なく、国の統計にもスリランカ単独のデータはありません。
出典元:出入国在留管理庁 特定技能在留外国人数(2023年6月末時点)
スリランカ市場についてはデータ上でわからないことが多く、Funtocoにスリランカ人新入社員が新たに加わったこともあり、今回は市場調査の意味合いも含めスリランカへ飛びました。
スリランカ市場の今
スリランカの首都コロンボは、高層ビルやタワーマンションなども立ち並び、開発が進んでいます。
スリランカ経済に関しては、2018年までは順調に経済成長が進んでいましたが、2019年は連続爆破テロ事件等の影響もあり0.2%のマイナス成長、そして2020年は新型コロナウイルス感染症拡大により3.5%のマイナス成長となりました。
さらに2021年には国の財政が悪化し、2023年までは厳しい経済状況が続きました。
2023年になってようやく、観光収入や海外労働者送金の持ち直しで財政が回復してきたというのが近年のスリランカ経済です。
まさにこれからが経済の立て直しという状況なので、新規参入のタイミングとしては悪くなさそうです。
今回のスリランカ出張では現地日本語学校をいくつか訪れ、現況について色々とお話を伺ってきました。
スリランカでは現在、留学で日本に行く方が非常に多く、現地日本語学校のほとんどが留学生としてスリランカ人を日本へ送り込んでいる状況でした。
まずは留学生として日本に渡り、職を見つけて日本で仕事に就くというのが主流のようです。
一部「技能実習ビザ」で日本に渡る方もいますが、数としては圧倒的に留学生が多い市場です。
Funtocoが主に扱う「特定技能ビザ」については、ごく一部の日本語学校が市場を独占しているような状況でした。
しかし、独占と言っても日本に送り出している学生の数は多くなく、参入のハードルが高く難しいマーケットのため、どの学校も今は手を出していないというような表現が正しいかもしれません。
それでも、たくさんの学生さんが日本語を一生懸命学んでいました。
今回の出張では複数の日本語学校を訪れましたが、中には特定技能ですでに数名日本に送り出している学校もあり、スリランカの特定技能市場はまさにこれからといった雰囲気を感じました。
これは現地に来てみないとわからない感覚であり、スリランカ市場進出を意思決定するための重要な出張となりました。
市場の規模としてはまだまだですが、スリランカ人は英語を話せる方も多く、今後のポテンシャルは非常に高いです。
Funtocoとしては、主にネパール人材で実績のある外食分野でスリランカ人の人材紹介をスタートさせていく予定です。
また、スリランカでは日本車の人気が非常に高く、特に男性は日本の自動車産業で働きたいという方も多いため、将来的には自動車整備などといった分野への進出も面白いかもしれません。
スリランカ市場開拓の舞台裏
ここまではスリランカの経済状況や市場環境などについてレポートしてきましたが、今回の出張では他にどのようなことをしたのか、実際のアポの雰囲気など、Funtocoらしさが感じられるストーリーをご紹介していきます。
Funtocoはメンバーのことを大切に考えており、コミュニケーションや信頼関係の構築を重要視しています。
そんなFuntocoカルチャーの代表例が、メンバーの家庭訪問です。
今回は代表の山本が、現地週末にスリランカ人新入社員であるChamaraのご家庭へ訪問しました。
スリランカの家庭料理をいただきながら、ご家族と時間を過ごさせていただきました。
わざわざ海外の、しかもご家庭に代表が訪問する会社は非常に珍しいのではないでしょうか。
ご家族もきっと安心していただけたと思います。
アポのない週末は、世界遺産のシーギリヤロックやアヌラーダプラの仏塔も訪れ、スリランカの文化や歴史を学ばせていただきました。
国内では思っていた以上に仏教が広く普及しており、あらゆる所に仏像も置かれていました。
インドやネパール、ミャンマーとも違い、スリランカはスリランカとして、しっかりとした文化が根付いていました。
そして今回の出張では、入社してまだ1年も経たない新人のChamaraが大活躍でした。
もちろん生まれ育った母国であるという強みもありますが、ベンチャー企業の営業マンとして、現地ではたくさん動き回ってくれました。
日本語学校の看板を見つけたら即電話。
道端の人に突然の聞き込み調査。
そしてアポなしの飛び込み営業。
そして夕食中にもアポを取り、
世界遺産でも営業します。笑
Funtocoでは入社1年目でもこのような刺激的な機会がありますし、本気で挑戦したい人にはしっかりと環境を用意しています。
結果にコミットすることやFuntocoが目指す世界観への共感はもちろんですが、圧倒的に成長したいと考える方にぜひ来てほしいと私たちは思っています。
Chamaraの覚悟や市場環境などを考慮した結果、Funtocoはスリランカ市場への新規参入を決めました。
決して簡単な道のりではありませんが、日本で働く夢を持つスリランカの皆さんのためにも、全力で私たちは前進していきます。
Funtocoで熱く働きたい!!と燃えている方は、ぜひ現在募集中の求人をご確認ください!