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2022年11月に株式会社じげんへの株式譲渡を行いました!|経緯や今後の変化についてご紹介

2022年11月25日、株式会社オーサムエージェントは株式会社じげんと、株式譲渡契約を締結いたしました。じげんグループは主力事業としてVertical HR領域を設定しています。今後はじげんグループとして運送業界に根ざした課題解決を行っていきます。

今回は株式会社オーサムエージェント代表取締役である竹村さんにインタビューを実施。株式会社じげんに株式譲渡を行うに至った経緯や今後の変化などについて詳しく伺いました。

竹村 優/株式会社オーサムエージェント代表取締役

新卒で株式会社マイナビに入社。某大手自動車メーカーなどの大手製造業をはじめ、運送、物流業からサービス業、飲食店まで様々なクライアントの採用活動に携わり、入社2年半で全国TOPセールス(5000名中1位)になる。その後、2016年に株式会社オーサムエージェントを設立。

迫る「2024年問題」。運送会社の採用支援事業を加速させるために株式譲渡を決断。

ーーまず株式会社じげんに株式譲渡をするに至った経緯から伺えたらと思います。

ドラピタをより勢いよく広げていくために決断しました。ドラピタは間違いなく業界でNO.1のクオリティを誇る求人サービスであり、運送会社様にはできるだけ使っていただいたほうがいいサービスであるという自負があります。

これまで物流業界は長時間労働の慢性化という課題を抱えてきました。その課題を是正するために働き方改革関連法が来年の4月に施行される予定です。そこで浮上してきているのが「2024年問題」。「2024年問題」とは、法改正により起きる深刻な人手不足のことを指しています。

2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働時間は年間960時間に規制され、かつ国がルールとして定める年間の拘束時間も3300時間に見直されます。現在トラックドライバーの月間時間外労働時間が80時間を超える企業は8割と言われているので、この法改正により運べる荷物量が少なくなってしまうのです。

ーートラックドライバーの働く時間が短くなることで、これまでのように荷物が運べなくなると。

このままでは2030年には35%の荷物が運べなくなる可能性があるとも言われています。荷物を運ぶ量が減るということは運送会社の利益減少につながり、トラックドライバーの給料が減ってしまう可能性もあるのです。

そうするとさらに人離れの流れが加速してしまう。そのため、どの会社も人材の確保が急務なのです。このような背景から弊社ではドラピタを拡大し、より多くの運送会社様を支援していけたらと考えました。

ーーなぜ株式譲渡という選択をとられたのでしょうか?

資本不足を理由に、事業を大きく拡大させるためのチャレンジにブレーキがかかってしまっていたからです。事業を大きくさせるためには、マーケティングに力を入れたり、組織構造を大きく変えたりしなければいけません。

コロナ渦で周りの会社が大ダメージを受けているのを見て、より経営判断に慎重になっていた部分もあります。資本がない中で意思決定を誤った場合、一気に赤字に転落してしまったり、債務超過に陥ってしまったりするリスクもある。そのため、チャレンジしたいことになかなか踏み出せなかったのです。そのため資本力のある会社への株式譲渡を決断しました。

じげんを選んだのは「豊富なマーケティングノウハウ」と「カルチャー・コングロマリット」があったから

ーー株式会社じげんを選ばれたのはどのような理由からですか?

資本力に惹かれたのももちろんですが、ドラピタを伸ばしていく上で必要となるマーケティングノウハウをじげんグループが持っていたことに惹かれました。じげんグループは美容・ヘルスケア業界専門の転職・求人情報サービス「リジョブ」をはじめ、数々のVertical HRメディアを運営しています。特にリジョブは著しく成長しており、そのノウハウが得られれば、ドラピタもより早いスピードで拡大できるのではと考えました。

ーーなるほど。株式会社じげんといえば、社長の平尾丈さんが有名ですよね。

そうですね、本も執筆していますし、様々なメディアにも出演されています。平尾さんに一番惹かれた部分としては、彼が大切にしている「カルチャー・コングロマリット」という精神です。これは彼が作った造語で、M&Aしたとしても各社が持っていた文化や考え方を無理に変えない、じげんの文化に合わせないというものです。

オーサムエージェントを経営してくる中で、社員ファーストを大切にしてきており、その部分が守れる点には魅力を感じました。もちろん100%いままでのままというわけではありませんが。

株式会社じげん || ZIGExN Co., Ltd.
株式会社じげん || ZIGExN Co., Ltd. - 株式会社じげん(ZIGExN Co., Ltd.)のコーポレートサイトです。ZIGExNは「生活機会の最大化」を目指し、人材、不動産、生活領域をはじめとする40以上のサービスを展開するIT企業です。
https://zigexn.co.jp/
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ーー社員ファーストという文化は変えたくなかった。

これまでずっと社員には「働き方を良くしていくよ」と伝えていました。それがじげんグループの企業になったことで「給料が減った」「休みが減った」と変わってしまったら、嘘をついていたことになります。それはやはりどうしてもやりたくありませんでした。

私自身も結婚したからわかるのですが、家族の幸せを考えたらお金も時間もそれなりに必要です。メンバーにも家族と幸せになってほしいという思いがあるので、社員ファーストという文化は守っていきたかったのです。

ーーじげんから評価されたポイントについても教えていただけますか?

ドラピタのCVRの高さは「異常値だ」と言われるぐらい、評価していただきました。そのような数値が出せているのは、他社に比べて制作部隊のレベルが高いからだと思っています。求人原稿のクオリティは業界NO.1と言ってもいいでしょう。

求人サイト運営企業の多くは求人原稿をいかに生産性高く作成するかに重きを置いています。少ない人数でより多くの案件をさばければ、そちらのほうが利益率が良くなるからです。しかし弊社では生産性が低くても、お客様が求める最適な人材を採用できるように、求人原稿のクオリティをひたすら追いかけています。とはいえ、経営観点で見れば生産性は上げるべきなので、今後はクオリティは保ちつつ、仕組みを整えることで生産性も上げていければと考えています。

「物流業界をこどもたちの憧れの職業に!」という理念のもと、一連の人材領域業務の支援を。

ーー社員ファーストという文化は変わらないが、変化する部分もあるというお話がありました。具体的にはどのような部分で変化が起こりそうでしょうか?

もともとフィールドセールスが新規営業から運用まで行っていましたが、分業制にしていく予定です。具体的には2023年4月からはアカウントセールスが新規営業を担当、カスタマーサクセスが既存顧客のフォローを行う体制に移行しようと考えています。

既存顧客のフォローは「ドラピタ」での採用だけではありません。「ロジボイス」で定着までのサポートを、そして将来的には「活躍」までのサポートも視野に入れています。

ーー「採用→定着→活躍」の一連の人材領域業務の支援を行っていくと。

また「ドラピタ」では今まで掲載費のみで契約をしていただく形にしていましたが、今後は掲載費をできるだけ下げて、採用数でフィーが発生するような成果報酬型の契約に変えていきます。成果報酬型の契約になれば、カスタマーサクセス部隊の重要KPIはお客様の「採用数」になり、本質的な部分を追いかけられる組織構造になるためです。こちらも4月から実施していく予定で、今準備を進めています。

ーーじげんグループ企業となったことで、そのように本格的に動き出せるようになってきたわけですね。

上場企業の子会社になったことで資金も潤沢にあり、経営が安定してきました。そのためこのような大きなチャレンジに踏み出せるようになってきたと思います。第二創業期のようなイメージです。これまで以上に大手企業とベンチャー企業のいいとこ取りができている企業という感じだなと感じています。

ーー大手企業とベンチャー企業のいいとこ取り。どのような人がオーサムエージェントにはマッチするとお考えですか?

とても抽象的な言葉になってしまいますが、「オーサムっぽい人」。「オーサムっぽい人」というのは、情熱を持って必死に働ける人のことを指しています。オーサムエージェントで働くメンバーには「頑張っていない人」は一人もいません。みんなで飲みに行ったときに愚痴を言う人もいませんし、むしろ仕事の話を熱く語れる人が多いです。

今まで以上に安定した企業となりましたが、ベンチャーのスピード感や成果主義な面は変えていくつもりはありません。主体的にオーサムエージェントを引っ張ってくれる人を求めています。

また、社会にインパクトを与えられるような仕事がしたい人は、マッチすると思いますね。物流業界というレガシー産業と真剣に向き合い、本気で業界変革に取り組む仕事です。とはいえ、今、物流業界の知見が一切なくても大丈夫。私も何度か商談室で嬉し泣きをしてしまうくらいにアツい仕事で、とにかく物流企業の採用はオモシロイです。

ーー理念に強く共感し、本気で達成へ向けて頑張れる人がマッチする。

今後は事業が急拡大していくはずなので、それに伴い、3年後には倍ぐらいの規模の組織にしたいと考えています。オーサムエージェントはもともと出世が早い会社ですが、これからポストに空きが出てくるので、益々チャンスは増えていくでしょう。また、もしかしたらじげんに引き抜きされる可能性もあるかもしれません(笑)。今は入社するタイミングとして面白いのではないかなと思いますので、少しでも興味のある方はぜひ応募してください。

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