人生に影響を与え、現在の価値観が形成されるきっかけとなったコンテンツや言葉、趣味などを紹介するシリーズ「ユウマバイブル〜私の転機〜」。第一回目となる今回は、ユウマペイントの専務である佐々木さんにインタビューしました。

佐々木さんが紹介してくださったバイブルは、現在の価値観を形成するきっかけとなっただけではなく、会社の危機を救ったコンテンツでもあったのだそう。バイブルとの出会いで佐々木さんや会社にどのような影響があったのか、赤裸々に語っていただきました。

---本インタビューでのバイブルの定義---
人生に影響を与え、今の価値観が形成されるきっかけとなったコンテンツや言葉、趣味など。本シリーズは、そんな一つのこだわりや、熱狂的に好きなもの、人生に影響を与えたものを深堀り、メンバーの価値観や考え方を紹介していくシリーズです。

｜佐々木さんの過去のインタビュー記事はこちら！

佐々木 亜沙美 / 役員・採用責任者

高校時代からアルバイトとして働いていたエステサロンに入社後、代表の佐々木との結婚、出産を経て、2008年7月会社設立当初からユウマペイントにジョイン。人事・経営企画をはじめ、財務や労務など幅広い業務を担当している。

社長との大喧嘩がきっかけで、バイブルに出会う

ーー本日はよろしくお願いします。早速ですが、佐々木さんにとってのバイブルとなったコンテンツを教えていただけますか？

アチーブメント株式会社が実施している「『頂点への道』講座」が私にとってのバイブルです。講座の中にはさまざまなコースがあり、「目標達成の技術」を学ぶコースを2017年に受講しました。

企業で言うところのMVV（ミッション・ビジョン・バリュー）のような、自分の人生理念をどのように作っていけばいいのか、またその理念を達成するために、どのようなマインドを持ち、どのような行動をしていけばいいのか。

そのようなことをアチーブメントの代表取締役であり、講座の講師でもある青木さんから教えてもらい、実践していきました。私だけではなく、夫である社長も一緒に受講しましたね。

ーー佐々木社長もご一緒に受講されたんですね。そもそも何がきっかけで「『頂点への道』講座」を知ったのでしょうか？

当時、ユウマペイントは様々な問題を抱えていました。業績は3期連続赤字で銀行には見放され、債務超過が重なり資金ショート寸前、高い辞職率に採用難、社長と私の関係悪化...

そんな中、もともとは採用コンサルティングをアチーブメントに依頼しようと考えていて、それがきっかけで知りました。当時は新卒採用に注力し始めたタイミングで、母集団形成をしたかったんです。

それでアチーブメントの営業の方とお話をしたんですが、そのときに採用に対する考え方の違いから、私が泣くぐらいの大喧嘩を社長としてしまって。その様子を見ていた営業の方から「採用コンサルティングもいいんですけど、まずは頂点の道講座を受講してください。受講しないと、佐々木さん夫妻にはコンサルティングを行えません」と言われたんです。

私たちは採用コンサルティングを受けたくて必死だったので、そのまま受講を決めました。

ーー営業の方の前で泣くほどの大喧嘩を……。

当時はお互いに離婚を考えていたほど、関係性が悪化していました。年に1回、スタッフに会社の改善アンケートを取っていて「社長と専務の仲が悪いから喧嘩しないでほしい」「社長と専務の言ってることが違う」といった意見を毎年もらっていたぐらいです。

「自分が本当にやりたいことはこれだ！」芯が決まり、あらゆる課題が改善

ーーご自身にも、会社にもたくさんの課題があったと。「『頂点への道』講座」を受講してみてどのように感じましたか？

受講してよかったなと思うのは、自分の人生理念を考えていく中で、自分自身のことをより深く知れ、本当にやりたいことがわかったことです。

私は19歳で一人目の子どもを授かって、自分のためというよりも子どものために生きてきたと思っていました。それに夫の会社であるユウマペイントを手伝うことになり、自分が好きだった美容の仕事を辞めなければならず、後悔していたんです。

だから会社でも「ユウマペイントが落ち着いたら美容の世界に戻る」「私はずっとユウマペイントで働き続ける人間じゃないから」とスタッフたちに言ってしまうこともありました。要するに「自分はユウマペイントで働きたくないんだな」と思い込んでいたんです。このままだと悔いが残る人生になるのではないかと悩んでいました。

ーーでも、本当は違った？

講座の中で「本当に自分が求めていることは？」「本当に大切にしたい人は？」という問いを考える時間があって。それで不思議なことに社長の顔が思い浮かんできたんです。

「離婚したい」「ユウマペイントをいつか辞める」と思っているけど、それでもずっと社長と一緒にユウマペイントで働き続けている。ということは、本当は社長にも、ユウマペイントにも関わり続けていたいんじゃないかと気づいたんです。そもそも「『頂点への道』講座」を受けているのも、ユウマペイントをより良くするためだったよなと。

それで「社長と一緒にユウマペイントのミッションを本気で実現したい。これが自分の本当にやりたいことだ」と芯が決まった感じがしましたね。

ーーなるほど。ご一緒に受けていた佐々木社長にも何かしら変化はあったのでしょうか？

社長も社長で、「自分はユウマペイントを本気で再生させたいと思っている」という気持ちに気づけたようでした。それでお互いに話し合った結果、自分たちの気持ちは一緒だったんだと再認識することができて。ぶつかり合ってばかりいましたけど、本当は同じ方向を向いていきたかったんだなと。

そこからお互いに歩み寄って、今ある課題に向き合っていこうと決意しました。そうしたことで不思議なことに、抱えていたさまざまな課題がどんどん解決されていったんですよ。

ーー講座を受けてすぐに結果に結びついていった？

業績は黒字になり、そこから現在まで一度も赤字になっていません。それに離職率も徐々にですが、下がっていきましたね。あとはスタッフにアチーブメントの講座を受けていることは伝えていなかったんですが、講座を受け終わった数日後に「あんなに仲が悪かったのにどうしたんですか？」と聞かれたこともありました。自分たちは気づいていなかったんですが、スタッフからしたら目を見張るぐらいの変化があったみたいで。

一緒に『頂点への道』講座」を受けていた塗装業界メンバーとのお写真

「愛を持って縁ある人に貢献する」物心ともに豊かで、悔いのない人生を

ーー佐々木さんは最終的にどんな人生理念を作られたんですか？

「物心ともに豊かで、悔いない人生を送り、縁ある人に貢献する」です。この理念を元に、ユウマペイントでどのようなことをしたいだろうと考えました。

例えば、建設業界には「3K（きつい・危険・汚い）」というイメージがあります。そういったイメージを払拭していけるように、働く環境を改善し、建設業界の新常識を作りたいと思ったり、ユウマペイントを働きがい企業ランキングに載せたいと思ったり。そのために役職につくメンバーのマネジメント能力を向上させたいとなとも考えました。

あとは就活でユウマペイントの選考を受けてくれた学生に、社会に出たときに何か役に立つようなプログラムの提供をしていきたいという目標もできましたね。弊社に入社しなかったとしても、弊社の選考を受けたことで、就活活動中に成長実感が持てるようなものが作れたらいいなと。

これはかなり長期的な目標ではありますが、恵まれない家庭で育つ子どもたちの支援もなんらかの形で取り組んでいければという思いもあります。

ーー人生理念を実現するためにどのようなマインドが必要かも講座の中で教わったんですよね。

たくさん教えていただいたのですが、その中でも私は「人生は自分で選択している」「思考は現実化する」「成功の土台は愛」の3つが印象に残っていますね。

「人生は自分で選択している」とは、要は「自責思考」ということで。何か上手くいかないことがあっても、それは全部自分が選択した結果なんですよね。講座を受ける前はそれに気づけず、社長やスタッフのせいにしてしまうこともありました。

受講後はたとえ悪い結果が起こったとしても、それに対して「自分はどういうことができたのか」と考えるようになりましたね。相手を変えようとするのではなくて、自分を変えようと。

そうしたことで、「佐々木さんがいるからユウマペイントで働き続けています」という声もスタッフからもらえるようになりました。

ーー「思考は現実化する」「成功の土台は愛」についても詳しく教えてください。

「思考は現実化する」とは、要は「今考えていることが未来で現実化する」ということ。講座受講前は、「このまま働き続けていたら人生後悔する」「何事も上手くいかない」みたいに悪いことしか考えていなかったんですよ。

でも未来がどうなるかは誰にもわからないじゃないですか。だから、どうせなら肯定的に考えた方がいい。肯定的に考えることで、その未来を実現するために必要なものが目の前に現れやすくなった実感があります。おそらく潜在的に「できる理由」を探し続けるようになったのでしょうね。そういった点は「引き寄せの法則」と少し似ているかもしれません。

講座を受講してからは、できるだけワクワクするような未来を思い描くようにしています。自分の人生理念は、肯定的な未来を思い描いたことで作ることができました。

「成功の土台は愛」は、まだはっきりとは理解できていないマインドのひとつです。ずっと探求し続けているかもしれません。どんな行動を起こしても、そこに愛がなければ何も変わらないという意味で現在は解釈しています。

社長やスタッフ、お客様、協力業者、どんな人と関わるときにも相手のためになることは何かを考え、愛を持って接するようにしていますね。「愛とはなんだろう」という問いは今も考え続けていますが……。

ーー佐々木さんの人生のバイブルである『頂点への道』講座はどんな人におすすめですか？

「人生を変えたい」「自分が人生をかけてやっていきたいものがわからない」という人全員におすすめしたいと思います。「私が大きく変わったきっかけってなんだと思う？」とスタッフに聞くと、アチーブメントの講座という回答が返ってくるぐらいなので。

自分で思う以上に、周りは私が変わったと思ってくれているようですし、社長を見ていても大きく変わったなと感じています。私と社長が変わったことで、会社もいい方向に変わってきたので、経営者の方はもちろん、会社員やフリーランス、学生の方にもおすすめしたいです。