あなたは仕事で使う道具を大切にしていますか?まだ社会人になっていない人であれば、いつも使っているカバンや服など大切に扱っているでしょうか?
どんな仕事であってもまったく道具を使わないということは少ないと思います。道具があって初めて仕事が成り立つ場合がほとんどではないでしょうか。
元メジャーリーガーでもあるイチロー選手は「一流は道具を大切にする。道具を粗末に扱う人は一流にはなれない。」という言葉を残しているほどです。
仕事で使う道具を大切にしながら、住宅を守ることに関して一流であるユウマペイントの塗装職人。
今回はそんな一流の塗装職人がどのような仕事を、どんな思いで、何を大切にして働いているのかなど紹介していきます。「職人としての心得を一緒に働いてもっと勉強させて欲しい」と思えるぐらい、充実した内容になっています。ぜひ参考にしてください。
米倉陸 / 塗装職人
高校入学後すぐに兄とともに塗装職人を始める。2017年3月に高校卒業、同時にユウマペイントへ入社。現在は塗装技法の基礎を抑え、塗装職人として現場を1人で担当。
「塗装職人」として挑戦し続けて、技術を磨いていく
ーー塗装職ではどのような業務を行っているのでしょうか?
塗装の仕事がメインですが、修理や掃除などの仕事もあります。塗装の流れとしては、まず高圧洗浄と言って、家を丸ごと洗い流し、養生と言って、乾いたら塗装しない部分を汚れないようにビニールで囲っていきます。
ここまでして、初めて塗装の作業に入れるんです。下塗り2回、中塗り、上塗りの計4回塗っていくのですが、下塗りの際にひび割れや汚れがひどい部分については補修作業も実施しますね。
塗装を繰り返して、最終的に綺麗な色になるように仕上げていきます。
主な業務内容
- 施工管理人との連携
- 高圧洗浄
- 養生
- 下地補修
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- etc…...
塗ってみて初めて、「ここはこうした方がいいな」と思う部分も出てくるので、繰り返し塗ることで、より綺麗にしていきます。
1日のスケジュールとしては、現場にいく日であれば、8時に出社して段取りなどを決めたあと、現場に行って作業をしています。途中に休憩も挟みながら、17時ごろには作業を終えて、18時ぐらいに会社に戻り、20時ぐらいに退社です。
塗装職の1日のスケジュール
- 8:00 - 出社、1日の段取り決める
- 9:00 - 現場に出向き作業開始
- 10:30 - 休憩
- 10:45 - 作業
- 13:00 - お昼休憩
- 14:00 - 現場に戻り作業
- 15:00 - 休憩
- 17:00 - 作業終了 / 片付け
- 18:00 - 帰社 / 倉庫の管理や道具の整備
- 19:30 - 退社
ほとんどは現場での作業になります。同じ現場にだいたい2週間ぐらいは通うことになるので、ほとんどスケジュールは変わりません。現場が変わると、移動時間が伸びたりして多少は前後するかなと思います。
ーー塗装職の部署ではどんなミッションを掲げていますか?
一言で言えば、「塗装職人」ですね。作業を丁寧にやり、住宅をより綺麗にしていくプロだと思っています。塗装に「これでいい」という完成形はないと思っているので、常に技術を磨き続けていく意識は持っています。
ーー塗装職の魅力はどんなものですか?
塗装職をやっていると、決められた日程の中で業務を遂行していく力は身につくと思います。どんな仕事であれ、締め切りはつきものだと思うので、身につけておいて損はない力ですね。
またチャレンジ精神も身につくと思います。決められた日程の中で、「こうした方がもっと綺麗になるのでは?」「こうした方がもっと効率的にできるのでは?」ということにどんどんチャレンジしていく必要があるからです。塗装はやってみて初めてわかることがいっぱいあります。ですのでチャレンジをどんどん繰り返して、改善していくことが大切ですね。創意工夫をしていく中で、技術的なスキルも勝手に身についていきます。
「こっちもお願いしたい」と言われるぐらい丁寧に作業し、住宅を綺麗にしていく
ーー現場で仕事をしているときに印象的だったエピソードはありますか?
入社1年目と2年目は親方と一緒に現場を回って作業をしていました。そのときに見かけた家で、「もっと綺麗にしたいな」と思うところがあったんです。それから独り立ちしたあとに、その家を担当させてもらえることがありました。塗装の作業をし終えて綺麗にできたときは、達成感がありましたね。
あとはお客様に「丁寧だった」「綺麗になった」という声をいただけたことですね。満足していただけたのか、はじめにお客様にお願いされていた部分に追加して「こっちもお願いしたい」と言っていただくことができました。
職人であるからこそ、丁寧に作業をして、お客様の期待以上に綺麗にすることで、「こっちもお願いしたい」と言われるようにしたいですね。
ーー仕事をする上で大切にしていることはありますか?
塗装で使う道具を大切にすることですね。以前、お話をさせていただいた「車すら綺麗にできない人が他人の家を綺麗にできるわけが無い」という話にも共通しています。
塗装の作業をするためには、道具は欠かせないものです。丁寧に作業をして、住宅を綺麗にするためには、それ以外のことでも丁寧に、綺麗にしておく必要があると思います。自分の物ですら丁寧に、綺麗にできない人に、人様の物を丁寧に、綺麗に扱うことはできないはずです。
塗装だけにしか気を使えないと、作業のときにも言われたことしかできないと思います。作業のときに様々なことに気を配れる人は、やっぱり普段から様々なことに気を配れていますね。
だから道具を大切に、綺麗に扱うことは常に意識しています。
好奇心を持って失敗を恐れない人と働きたい
ーー新しく入ったメンバーに対してはどのようなサポート体制を敷いていて、どんな人と一緒に働きたいですか?
基本的には現場で一緒に作業して、OJT のような形で仕事を覚えてもらうことになります。先ほども伝えましたが、チャレンジ精神を持ってどんどんいろんなことをやってみて欲しいですね。失敗したらぼくがフォローしますので。
ぼくも入社したばかりの頃は、わからないなりに、「こうしたらいいのかな?」と考え、失敗を恐れずにやっていました。そのおかげもあって、3ヶ月ぐらいで独り立ちすることができたんです。
未経験の人でもやる気があって、好奇心やチャレンジ精神がある人なら、ぐんぐん成長できる環境がありますよ。
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