現場用タブレット『蔵衛門Pad(パッド)』シリーズの新ラインナップとして、スマートフォンサイズのタフモデル『蔵衛門Pocket Tough(ポケット タフ)』を2023年8月28日より発売開始しました。
『蔵衛門Pocket Tough』は、胸ポケットに入るサイズながら、耐衝撃・防塵防水のボディ、一般的なスマートフォンより8倍明るい1,200lm(ルーメン)の大光量LEDを搭載(※1)。トーチライトやフラッシュでは光量不足で撮影することが難しい暗所や逆光の現場でも、鮮明な工事写真を手軽に撮影できます。『蔵衛門』シリーズの特長「電子小黒板付き工事写真」の撮影をはじめ、『蔵衛門クラウド』と連携する現場共有アプリを標準搭載。工事写真・遠隔臨場・トーク・図面のリアルタイム共有に加え、音声SIMを挿せば電話やSMSも使える、オールインワン型の建設DXスマホです。
【開発の背景】高堅牢ボディと大光量LEDがすべての現場における工事写真の撮影課題を解決
過酷な現場でも使える高堅牢かつスマートフォンサイズの端末はお客様のニーズも高く、この度『蔵衛門Pad』の新ラインナップとして『蔵衛門Pocket Tough』を開発。耐衝撃・防塵防水の高堅牢さに加え、工事写真撮影の最大の課題である「光」を解決する大光量LEDを搭載しました。暗い現場では、一般的なデジカメやスマートフォンのトーチライトやフラッシュでは光量が不足して対象物を明確に撮影できなかったり、ヘルメットの上から装着するライトでは撮影機器の影が落ちてしまうなどの不都合があります。また、建設現場用の照明機器を持ち歩きながらの撮影は負担が大きいうえ、電気工事前の建物の工事では、そもそも交流電源も使用できません。一方、日光が当たる明るい場所でも逆光になってしまったり、被写体に影ができてしまったりと、工事写真撮影の「光の問題」は一筋縄では行きません。
スマートフォン史上最大光量(※1)を誇る1,200lm(ルーメン)の大光量LEDを搭載した『蔵衛門Pocket Tough』が、これらの問題を一気に解決します。1,200ルーメンは「白熱電球100ワット相当」であり、写真撮影だけでなく、工事作業にも十分な明るさ。また、光源と光が熱くなる白熱電球と異なり、取り扱いが簡単・安全かつ省電力であることも大きなメリットです。
スマートフォン史上最光の『蔵衛門Pocket Tough』(※1)各端末での照度比較
『蔵衛門Pocket Tough(Andoroid端末)』・『蔵衛門Pocket(Andoroid端末)』・一般的なスマートフォンを用いて、照度測定器を使用した照度比較の実験を行いました。その結果、他端末と比較して8倍の明るさが証明されました。
【製品の特長】耐衝撃・防塵防水で過酷な現場に対応のポケットサイズの建設DXスマホ
『蔵衛門Pad』シリーズのなかでも『蔵衛門Pocket Tough』は、6.5インチのスマートフォンサイズで耐衝撃・防塵防水な本体と、電話や他アプリも利用できる汎用性が特長です。本体は、落下による耐衝撃試験をクリア。防塵防水性能は「IP68」(※2)と「IP69K」(※3)に対応するタフネス設計。現場の環境を選ばず活躍します。
さらに、10,000mAhの大容量内蔵バッテリーを搭載。事前に満充電にしておけば、充電の設備や時間を確保できない現場でもバッテリー切れの不安がありません。もちろん、『蔵衛門』シリーズの電子小黒板付き工事写真アプリや『蔵衛門クラウド』と連携する現場共有アプリの数々をインストール済み。必要なアプリを新たにインストールすることなく、工事写真撮影を始め遠隔臨場・トーク(工事チャット)・図面のリアルタイム共有などを実現。大規模な設備やシステムを必要とせずに、すべての現場関係者のコミュニケーションをスムーズにします。また、Androidスマートフォンとしての汎用性も兼ね備え、メールやSNS、使い慣れたアプリなどを自由にインストールして利用でき、社内スマートフォンとして導入いただくことも可能です。
『蔵衛門Pocket Tough』の登場により、『蔵衛門Pad』シリーズは全5種となりました。目的や予算によって選ぶことができ、大企業から小規模企業のお客様まで導入しやすいラインナップとなっています。
※2 「国際電気標準会議(IEC)」規定の「防塵防水規格」。あらゆる大きさの固形物、粉塵が内部に侵入せず、かつ一定の水圧で30分間水中に浸かっても有害な影響がない製品に与えられる等級。
※3 ドイツ工業規格の防塵防水規定。ノズルから80〜100BARの水圧で放水される80℃の湯に耐える製品に与えられる等級。
『蔵衛門(くらえもん)』とは
1999年に発売した台帳作成ソフト『蔵衛門御用達』によって、写真管理に忙殺される現場監督の負担を軽減、大手ゼネコンから小規模工務店にまで導入されています。建設業界が業務効率化のために推奨する“電子小黒板”を、デジタルカメラに代わる電子小黒板タブレットとして『蔵衛門Pad』を2014年に発売。国土交通省が定めるNETIS(※4)で最高評価(VE)を獲得しました。
2022年4月より開始した現場共有アプリ『蔵衛門クラウド』は、今まで見えにくかった工事の状況や進捗をリアルタイムに把握する“現場が見える”を提供します。『蔵衛門クラウド』を通じて指示・確認・報告・記録などの業務をスピーディーに行え、業務の分業化などの建設DXを実現させます。
※4 NETIS(New Technology Information System:新技術情報提供システム)