【プロダクトインタビュー】自社プロダクト「DIRECTOR6」の特徴とお客様に選ばれる理由について | 株式会社シムトップス
この記事では、自社プロダクト「DIRECTOR6」についてご紹介します。・「DIRECTOR6」とは?・お客様から評価いただいているポイント・今後の展望についてお話しして参りますので、「自社プロ...
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この記事では、自社プロダクト「i-Reporter」についてご紹介します。
・「i-Reporter」とは?
・お客様から評価いただいているポイント
・今後の展望
についてお話しして参りますので、「自社プロダクトの開発に興味のある方」や「業界トップシェアのプロダクトに携わりたい方」はぜひ最後までご覧ください。
i-Reporterは、あらゆる仕事現場にある紙の報告書をペーパーレスにするためのツールで、電子帳票業界でトップのシェアを誇っています。
紙の報告書にもさまざまありますが、私たちがターゲットにしているのはバックオフィスではなくフィールドワークにおける電子帳票化です。現場で汗水を流して働いている営業の方、製造業や工事業(→建設、建築業)、倉庫や店舗の清掃スタッフの方など、体を動かしながら作業をする方たち向けの電子帳票ツールを提供しています。
当社はもともと、『DIRECTOR6』という生産スケジュール管理ツールを作った老舗の会社でもあります。長年、製造会社(製造業)さまと密接に関わり、現場に足を運んで営業していくなかで、さまざまな生産管理、現場ノウハウを蓄積していました。
同時に、製造現場の実績や品質のデータ収集に膨大な紙が使われており、システム化が困難な領域であることは、長年、課題と言われておりました。
「紙で溢れかえる現場をなんとかしたい」という想いから、いくつものシステムを作っては現場の方に試していただきました。ただ、2000年代初頭の当時は、優れたハードウェアも無線LANのようなネットワークもない時代。現場では「遅い」「使いづらい」といった反応でなかなか使ってもらえず、紙に負ける試行錯誤の日々が続いていました。
そこへ黒船のように現れたのがiPadです。これまでの試行錯誤で得たノウハウをいち早くiPadに注入して、i-Reporterが誕生しました。開発の過程で意識していたのは、「紙は最強のツールである」ということ。紙へのリスペクトを持って、紙をそのまま電子化することに情熱を傾けて開発に臨みました。
1つ目の理由は、i-Reporterは現場で使われてきた紙のレイアウトを、そのまま電子帳票に置き換えられることです。自分たちが使いなれた紙と同じような見た目で電子化してほしい現場の方にとって、i-Reporterはレイアウトが変わらないため、直感的に理解しやすく簡単に導入できます。
2つ目の理由は、ネイティブアプリで快適さを実現していることです。現場の方にとって、アプリに入力することは仕事の本質ではありません。できるだけ入力の手間を減らしたい現場にとって、画面遷移や文字入力の反応が遅いアプリは致命的です。
その点、i-Reporterはネイティブアプリのため、現場での高い操作性・快適性を実現しています。さらに、ネットワーク環境のない場所でも利用できる点も、ネイティブアプリであるi-Reporterの大きなメリットです。
3つ目の理由は、多彩な機能があることです。たとえば、生産設備(PLC)からのデータ取得、バーコード読み取りや指紋認証、カメラで文字を読み取る機能など。特別なインターフェース開発をすることなく、現場の方が求める多彩な機能がインクルードされている点も、i-Reporterが支持される理由です。
4つ目の理由は、入力支援機能が膨大に用意されていることです。現場の作業はよく変わることがあり、それに伴って帳票のレイアウトや入力機能の変更が必要になります。i-Reporterにはもともと多くの機能が用意されているため、追加の費用をかけなくても変更に対応できる点もメリットです。
ノンプログラミングでExcelから電子帳票を誰でも簡単に作ることができますので、「社内DX化の第一歩として、現場メンバーを巻き込んでいく起爆剤になるツール」との評価をいただいています。
現場で働く人にとって、DX化はどこか抵抗感や不安感が出てきてしまいます。
そうした中で、「誰でも簡単に」操作できるシンプルさを追及したことで、現場の方にも重宝されるツールとして成長していきました。
「とりあえず導入しただけでも、効果が出ちゃうよね!」というお声があるのも特徴的です。というのも、i-Reporterを導入するだけでも、ペーパーレスで転記や配布作業がなくなり入力が効率化され、ほとんどの現場で数十%ほど業務が効率化されるんです。それほど、業務効率化の核心をついたツールであると言えます。
当社の営業スタッフはわずか8名。にもかかわらず「導入実績3,800社以上」を実現できたのは、当社がパートナーセールスに力を入れてきたことも理由の1つ。パートナーとともに築いてきた実績です。
当社のパートナーには、製造業・建設業・飲食業など得意とする領域を持ち、各業界の業務ノウハウを熟知した企業がたくさんあります。そういったパートナーとの連携体制により、i-Reporterのことだけでなく、ハードウェアやネットワークも含めワンストップでお客さまをフォローできる点が強みといえます。
今後は、現場がより本来の業務に集中できるよう、「いかにAIの力を使うか」が大きなテーマになります。
たとえば、Chat GPTと連携することで、取引先や国の機関などに提出する報告書を自動的に生成できるようにしたり、エッジAI-OCRを使うことで、従来のOCRでは対応できなかった加工品に刻まれた文字を読み込めるようにしたり、といったことが挙げられます。
また、大企業のお客さまには、セキュリティの観点から「外にアクセスさせたくない」というニーズも少なくありません。今後は、クラウド型ではなくエッジで処理することにより、現場サイドで高速処理ができ、よりセキュアな仕組みを提供していく方針です。
現場の情報を正確かつ簡単に収集するうえで紙に勝てるツールであり、現場の課題を解決するツールであること。そのコンセプトは今後も変わりません。また、紙へのリスペクトは引き続き大切にしていきたいと考えています。