こんにちは!株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジー(以下、NTTデータFT)決済イノベーション事業部です。
今回は、新卒入社6年目のエンジニア、曾 宇宸(そう・うしん)さんへのインタビューをお届けします!
中国から日本へ、文系からITエンジニアへ、そして開発から上流工程へ。 自分の意思で進路を選び取ってきた曾さん。現在は『BankPay』のバックエンド開発に加え、『ことらWebView』のプロダクトオーナー(PO)にも挑戦中です。
前向きな姿勢で自分らしいキャリアを歩む曾さんに、これまでの業務内容やPOへの挑戦、NTTデータFTの「居心地のよさ」について語ってもらいました。ぜひご覧ください!
曾 宇宸 決済イノベーション事業部 第四担当 主任 2020年入社。社内システムのフロントエンド開発を経て、2022年よりスマホ決済サービス『BankPay』のバックエンド開発を担当。現在はプロダクトオーナーにもチャレンジするなど、仕事の幅を広げながら活躍中。
入社の決め手は「まじめすぎない」社風 ――曾さん、本日はよろしくお願いします!まずは入社までの経歴をお聞きしたいのですが、中国のご出身だそうですね。
曾: はい。中国の大学で日本語学を専攻した後、2017年に来日して文系の大学院に進学しました。2020年に大学院を卒業し、NTTデータFTの前身であるNTTデータ・フィナンシャルコア(以下、フィナンシャルコア)に新卒で入社して、現在は6年目です。
――「日本で進学・就職しよう」と思ったきっかけは何ですか?
曾: 大学で日本語を学ぶ中で、「せっかく勉強したのだから、一度は日本で暮らしたい」と思うようになりました。でも、なかなか機会がなくて……。諦めかけていたところ、姉妹校との交流プログラムで日本に3週間滞在することになったんです。行き先は島根県だったのですが、自然が豊かで、人も温かく、「やっぱり日本はいいな」と感じました。これを機に、思い切って日本の大学院に進学し、そのまま就職して今に至ります。
――日本を好きになってくださって嬉しいです! 文系出身とのことですが、なぜITエンジニアを志望されたのですか?
曾: 理由は二つあります。一つは「手に職をつけられる」こと。もう一つは、「自分の成長が目に見えてわかる」ことです。
大学で語学を専攻したのも同じ理由なんですよ。言語は一度身につければ一生使えるスキルです。最初は全然話せなくても、勉強を続けていくうちにちゃんと話せるようになる。プログラミングも同じで、勉強すればできるようになるし、自分の成長を実感できる分野だと考えました。
ただ、プログラミングは未経験だったので、就職先は「未経験者を育てる環境があること」が大前提でした。そこで、研修や学習支援が充実している、大手IT企業のグループ会社を中心に選考を受けました。
――複数社の選考を受ける中で、NTTデータFTを選んだ決め手は何ですか?
曾: 一番の決め手は、「社員の雰囲気が自分に合っていた」ことです。
NTTデータグループの合同説明会に参加したときに、フィナンシャルコアのブースに行って話をする機会があって。「この人たちと一緒なら働きやすそうだな」と直感的に思いました。堅苦しくなく、冗談を交えながら話してくれて。「まじめだけど、まじめすぎない」というか。私自身もそういうタイプなので、相性がいいなと感じましたね。
――入社後は、自ら希望して決済イノベーション事業部(当時は第四事業部)に配属されたと聞きました。
曾: はい。研修期間中から、現在の上司である菱沼部長に猛烈にアピールしました。「デジタル領域をやりたい」「新しい技術が好きなんです」と何度も伝えて。「そうなんだ」とそっけない反応でしたが、結果的に第一希望のこの事業部に配属されました。今思うと、あれはツンデレなだけでしたね(笑)。
もちろん、配属先は希望が叶うとは限らないですし、運の要素もあります。でも言わなければ伝わらないし、言い続けていればチャンスをもらえる。「言う」「アピールする」って大事だなと思いますね。
一度離れたプロジェクトへ復帰!経験を還元しチームに貢献する ――ここからはNTTデータFTへの入社後のお話を伺います!入社から現在まで、どのような業務を担当してきたか教えてください。
曾: 入社してからずっと、決済イノベーション事業部に所属しています。最初に担当したのは社内システムのフロントエンド開発でした。最初は大変でしたね。JavaScriptは新人研修で学びましたが、配属された現場ではJavaを使っていて……。試行錯誤しながら、実践的な開発経験を積みました。
その後、入社3年目にスマホ決済サービス『BankPay』の担当になり、個人間送金サービス『ことら送金』の機能追加などに携わりました。現在はBankPayのバックエンド開発・保守と、『ことらWebView』(※)のプロダクトオーナー(PO)を兼務しています。業務の比率はBankPayが6~7割、ことらWebViewが3~4割くらいですね。
※ことらWebView…NTTデータが提供する金融機関や資金移動業者向けのサービス。ことら送金や税公金納付のためのUI(画面)と、ことらシステムへのAPI接続機能を一括提供する。事業者はことらWebViewを自社アプリに組み込むことで、画面を独自開発することなく、ことら対応アプリを短期間でリリースできる。
――BankPayは途中で一度離れて、“出戻り”されたとか。
曾: そうなんです。入社4年目の終わり頃にBankPayのチームを離れて、『アクワイアリング共同プラットフォーム™』という大規模な新規プロジェクトに参画することになって。そこでフロントエンド開発や上流工程の経験を積んでから、BankPayに戻ってきました。
――他のプロジェクトで経験を積み、パワーアップして戻って来る。個人にとっても、チームにとっても、プラスになりますね。 先ほど「新しい技術が好き」とおっしゃっていましたが、現在はどのような技術やツールを使っていますか?
曾: BankPayでは、バックエンドにはGo言語、フロントエンドはReact.js、アプリ側はFlutterなどを使用しています。
日々、モダンな技術や環境に触れられているので、満足しています。一部を除いて、ですが……。開発初期に書かれたJavaのコードが残っているんですけど、今でも苦手なんです。コードが長すぎて。個人的にGoが好きですね。わかりやすいので。
最近は生成AIツールも積極的に活用しています。今はBankPayの開発が落ち着いているので、ログの調査やJiraのサブタスクを切るスクリプトの作成など、業務効率化にAIを役立てています。本当に便利な世の中になりましたね。
リモートでも孤独にならない、相談しやすい環境 ――後輩の育成も担当されていると伺いました。
曾: 2年目の後輩社員のトレーナーとしてついています。がっつり育成するのではなく、「困ったことがあったら聞いてね」というスタンスです。年次に関係なく、フラットに相談できる雰囲気づくりを心がけています。嬉しいことに、私が見てきた後輩たちはみんな懐いてくれていますね。
――入社後のキャッチアップにおいて、大切なことは何だと思いますか?
曾: 「一人で抱え込まないこと」ですね。リモートワークが多い環境だと、相手が忙しいかどうかが見えにくいので、遠慮して自分で抱え込んでしまうケースがあります。私自身も、最初は周りに相談できずに悩んでいました。
でも、他の人に助けを求めたり相談したりした方が、作業効率も上がるし時間のロスも防げます。自分で考える時間は大切だけど、「1時間考えてもわからなかったら相談する」など線を引いたほうがいい。先輩に相談したら一発でわかることも多いし、チームで仕事を回しているわけですから。
――曾さんにも相談できずに悩んでいた時期があったんですね。少し意外です。
曾: 私が入社した当時はちょうどコロナ禍で、最初からフルリモートだったので、誰に何を聞けばいいのかわからなかったんですよ。
ある日「このままでは進まない」と思い、開き直ってチャットに質問を投げたら、丁寧に回答してくれた人がいて。「この人に聞こう!」と決めて、「今からビデオ通話できますか?」と声をかけ、画面を共有しながら教えてもらいました。そこから軌道に乗って、だんだんうまくいくようになりましたね。
――最近の若手のメンバーの様子はどうですか?かつての曾さんのように、抱え込んでいる人はいませんか?
曾: 私が知る限りでは、ほとんどいないと思いますね。最近は生成AIが発展しているので、先輩に聞く前にAIに聞いて解決するケースも増えていると感じます。
また、働き方に関しても、最近は月2回の出社日を設けています。『BankPay』『アクワイアリング共同プラットフォーム™』『ことら』の合同で、オフィスにあるラウンジスペースを貸し切り、みんなで作業をする。協力会社の方々も一緒に、横のつながりを広げる取り組みをしています。基本はリモートですけど、こうして定期的に顔を合わせる機会があることで、うまくバランスが取れていると感じますね。
AI時代のキャリア戦略として、POの道へ ――現在はプロダクトオーナー(PO)としても活躍されていますが、自ら希望されたそうですね。なぜPOになろうと思ったのでしょうか?
曾: これまで、フロントエンドからバックエンドまで一通りの開発を経験してきました。開発自体は楽しいのですが、世の中には趣味でもコードを書いているような「本当に技術が好きな人たち」がいて。そういう方々のコーディングの質や熱量には勝てないな、という限界を少し感じていたんです。
AIも急速に発展する中で今後のキャリアを考えたときに、「より上流工程の経験を積んだ方がいい」と思いました。
――将来の生存戦略を見据えてPOを目指すことにしたと。その希望を誰に・どのように伝えましたか?
曾: 課長に直接伝えました。月2回の1on1ミーティングで話をしたのですが、ちょうどNTTデータ側から「ことらWebView」の案件で声がかかったタイミングだったらしく、2025年7月にPOとしてアサインしてもらえました。今はメインのPOをサポートする補佐的な立場で、少しずつ経験を積んでいるところです。
※本インタビューは2025年11月27日に実施
――初めてのPO業務で苦労していることはありますか?
曾: やはり、見るべき範囲が一気に広がったことですね。「ことらWebView」は裏側で「ことら送金」が動いているので、ことら送金側の仕様も把握しておかないといけない。さらに、各導入事業者のアプリがどういう仕様になっているかも理解しておく必要があります。どこから手をつければいいのか、最初は本当に戸惑いました。
QA対応も大変ですね。導入を検討している事業者さんから「どういうサービスですか?」「こういうカスタマイズはできますか?」といった問い合わせが来るのですが、どの資料を見れば回答できるのか探すだけでも一苦労で。まだまだ手探りの状態ですね。
――慣れるまでは大変ですよね。困ったときは周りに相談できていますか?
曾: それはまったく問題ないです。メインのPOとは以前から仲良くさせてもらっていることもあり、コミュニケーションしやすいですね。しばらくはメインのPOにフォローしていただきながら、一つひとつ実践を重ねて、POとしてのスキルを身につけていけたらと思っています。
「安定基盤」×「挑戦できる環境」。“二刀流”が最大の魅力 ――今後のキャリアビジョンについても教えてください。POの先に目指しているキャリアはありますか?
曾: 社内認定制度のP-CDP(Professional Career Development Program)のうち、「アプリケーションスペシャリスト」を目指しています。認定を受けるためには資格取得などの前提条件があり、その一つであるAWS認定資格のSysOps(AWS Certified SysOps Administrator - Associate)取得に向けて勉強しているところです。
役職としては……当面の目標は「課長代理」ですね。今のところ、その先の管理職は考えていません。現場のリーダーやナンバー2の立ち位置で、周囲をサポートする形で貢献していきたいなと。将来的に管理職へ進む可能性もゼロではないですけどね。期待はしないでください(笑)。
――どんな道を歩まれるか、楽しみにしています! 多様なキャリアの道があるのは、NTTデータFTの魅力の一つですね。
曾: 本当にそう思います。インフラに特化する人、アプリケーションに特化する人、マネジメントに特化する人など、いろいろなキャリアがある。本人のやりたいことに合わせて仕事をアサインしてもらえますし、異動の選択肢も豊富です。
途中でやりたいことが変わるのも、全然アリだと思います!社内公募制度があるし、1on1や自己申告など上長に異動希望を伝える機会もあるし。実際、私の身近にも他の事業部から異動してきた同僚がいますよ。その方は転職を考えていたそうですが、うちのグループにいるメンバーに誘われ、異動してきて。今は超いきいきとしています。
――転職しなくても、社内異動で環境をガラリと変えられる。長く働くうえで安心ですね。 ところで、先ほど資格取得の話がありましたが、勉強会や支援制度は活用していますか?
曾: いろいろと活用していますよ。決済イノベーション事業部内の技術集団「iHub」(※)が主催する勉強会が週1回あり、毎回参加して最新の技術トレンドを学んでいます。
また、グループ会社のNTTデータユニバーシティが提供するラーニングプラットフォーム『Olive One』から好きな講座を選んだり、AWSなどの外部研修を会社の費用で受講したりと、使える制度は積極的に使っています。
書籍購入の補助も月2万円までもらえるのですが、これは無理して使い切ろうとはしていません。私はプライベートの遊びも大事にしたいタイプなので。
※iHub…2025年4月に新設された、技術に特化した少数精鋭ユニット。正式名称は「Innovation Hub」、略称「iHub」(アイハブ)。「自ら手を動かしてつくる」という原点に立ち返り、現場の変革を促進することを目指している
――社員それぞれの希望・意向に合わせて選択できるのはいいですね。
曾: そうですね。ちなみに、2025年4月からは人事制度も刷新されて、従来の「相対評価」から「絶対評価」に変わったんですよ。以前は同じグレード内で相対的に評価されていましたが、今は期初に立てた「自分の目標」に対する達成度で評価されるようになりました。
――これまで以上に、一人ひとりの意向や頑張りが評価に反映されそうですね! 最後に、この記事を読んでいる方、特にNTTデータFTへの就職・転職を検討している方へのメッセージをお願いします。
曾: NTTデータFTは、「安定した基盤」と「挑戦できる環境」の両方をバランス良く持ち合わせている会社です。安定したベースがあるうえで、手を挙げればチャレンジできる。この二刀流が可能なところが、この会社の最大の魅力だと私は思います。
転職活動もチャレンジングなことだと思いますが、まずは気軽にカジュアル面談に参加してみてください。会社の雰囲気や、実際に働いている社員の人となりがわかると思います。遊び心がある人が多くて、私はすごく居心地がいいと感じています。同志募集中です!
――曾さん、本日はありがとうございました!
今回は、自ら手を挙げて成長を続ける曾さんにフォーカスし、POへの挑戦や柔軟なキャリアパスについて紹介しましたが、いかがでしたか?
少しでもNTTデータFTや決済イノベーション事業部について知っていただけたら幸いです。
当社に興味を持ってくださった方は、ぜひ一度カジュアル面談でお話ししてみませんか。
お会いできることを楽しみにしています!
企画・編集:株式会社スリーシェイク 文・撮影:三谷恵里佳