思えば、とある知り合いの女性から介護事業の経営者を紹介して欲しい...と頼まれたのがきっかけでした。
その女性は自宅で親の介護をされてる方々に癒しを提供するサービスを模索中でした。
インドで学んだアーユルヴェーダ
彼女自身が父親の介護の際に、そのセラピーやマッサージなるものを活用したそうです。
頼まれた私は介護事業を経営している親戚がいたため、橋渡しのために3人で品川のルノアールで顔合わせしたのです。
当時の私はアーユルヴェーダはもちろん、2025年問題って何?ケアマネって何?宅老所って何?と二人の会話について行けず、介護や福祉という世界には程遠い人間でした。それに、どこか遠い未来のことで自分にはまだ関係ない世界だと思っていました。
そんな私が2回も喫茶店での打ち合わせに付き合わせられ、おまけに親戚の事業所見学(名古屋)まで行くことになったのは、ただ単に親戚や親戚の叔母にもしばらく会ってなかったのでたまには顔出すか...という軽いノリだったのです。
初めて老人ホームという場に足を踏み入れ、自分が思っていたよりなんだか面白そうな、いや身近な世界ではないかと感じたのを覚えています。
その日の夜に3人で名古屋駅近くの居酒屋で懇親会をしました。
一緒に行った女性はアーユルヴェーダのサービスをどうやって介護事業者やそのご家族にお届けしようか?と考えていましたが私の親戚から、まずは自分で介護事業やった方が早いんじゃない?というようなアドバイスを受けて悩んでいました。
私はそれを見てお酒のせいもあってか、安易に質問しました。
私 「介護とは無縁だった俺でも、介護事業って始められるの?」
親戚 「もちろん」
私 「えっ」
こんなやり取りがきっかけでした。
恥かしながら、介護業界を変えてやろう!とか高齢者の役に立とうなど崇高な想いで起業した訳ではなかったのです。