【統括エリアマネージャー】大手自動車メーカーのEV開発を支える技術力。統括エリアマネージャーが語る、エンジニアの成長と未来
ガソリンスタンドのアルバイトから、世界初の量産電気自動車を支える、電動制御ブレーキシステムの開発エンジニアへ──。
そんな異色の経歴を持つアウトソーシングテクノロジー社(以下、OSTech)の松本さん。現在、機電事業本部の統括エリアマネージャーとして全国12,000名以上のエンジニアを率いています。
元々はプロのミュージシャンを目指していたという松本さん。一体どんな転機があり、エンジニアの道を選んだのでしょうか?
OSTechの魅力は「個人が尊重される、自由な社風」。エンジニアとして成長できる理想的な環境がOSTechにはあると松本さんは語ります。
組織運営や人材育成を担う松本さんに、これまでのキャリアやOSTechで働く魅力、そして未来のエンジニアへのメッセージを伺いました。
松本さん / 機電事業本部 統括エリアマネージャー
ガソリンスタンドでエリアマネージャーを経験後、エンジニアに転身。OSTech入社後は、大手自動車メーカーにてEV(電気自動車)をはじめとする電動制御ブレーキシステム開発に携わる。現在は統括エリアマネージャーとして、12,000名以上のエンジニアを率い、組織運営、人材育成などを担う。
「好き」を追い求めて、ミュージシャン志望から自動車エンジニアの道へ
── まずはこれまでの経歴を教えてください。
大学卒業後は、プロのミュージシャンを目指して音楽活動に明け暮れていました。その傍らで、生活費を稼ぐためにガソリンスタンドでアルバイトをしていました。
当時働いていた職場は、自動車の部品などを販売すると、インセンティブをもらうことができて。インセンティブのおかげで、アルバイトながら当時の新卒社会人の平均給与の倍以上を稼いでいたんです。大好きな自動車に関わりながら、音楽活動を楽しむ、まさに充実した日々を送っていました。
転機となったのは、別のガソリンスタンドの運営会社からのスカウト。マネージャー候補として誘われたんです。ちょうど身内に不幸があったこともあり、自分の将来について真剣に考えるようになった時期でもありました。
プロのミュージシャンとしての道筋が見えなかったこと、自動車に関わる仕事を続けたいという思いから、スカウトを受け入れることにしたんです。入社間もなくマネージャーに昇格し、1年後にはエリアマネージャーに。順調にキャリアを積んでいましたが、ガソリンスタンド業界のセルフ化が進み、将来を見据えて3年ほどで退職しました。
── そこからOSTechへ入社した経緯を教えてください。
退職後、休養していた時期に、折り込みチラシで「自動車の開発に携われる」という技術系人材サービス会社の求人広告を見つけたことがエンジニア人生の始まりです。
すぐに応募し、3年ほど実験やメンテナンス業務に取り組んだのち、設計業務に挑戦することになりました。CADなど基本的なツールの使い方を習得後、営業所長の推薦を受けて大手自動車メーカーに出向し、電動制御ブレーキシステム開発に携わることとなりました。
ただ、しばらくして起こったリーマンショックの影響で、どの業界も雇用が不安定になっていて。他のエンジニアの動きを見る中で、エンジニアとしてのキャリアプランを真剣に考えるようになりました。
そんなときに、声をかけてくれたのがOSTechの現・機電事業本部長です。大手自動車メーカーでの業務を継続できるという条件と、彼の信頼できる人柄が決め手となり、OSTechへ転職することにしました。
次世代の自動車を開発する。長期的なプロジェクトだからこそ生まれる“やりがい”
── プロジェクトの中ではどのような業務を担当されていたのでしょうか?
EV(電気自動車)の電動制御ブレーキシステム開発を担当しました。ガソリン内燃機関車とは異なり、電気自動車は負圧を生成できないため、電力を使ったブレーキブースターの開発が必要だったんです。3年間、試行錯誤を繰り返しながら開発を進め、ついにメーカー初の電制ブレーキシステムの量産化に成功。このときは大きな達成感がありました。
2014年頃には、油圧を使ったブレーキブースターの開発や、電動制御ブレーキシステムを使ったアクセルだけで運転できる制御システムの開発にも携わり、その後、開発したユニットの車載/適用開発をメインに担当することになりました。
その後、複数のシャシー制御を一つのコントローラーに統合する開発プロジェクトに参画。過去の経験を活かし、OSTech社員のみで構成されるチームを立ち上げ、監督権を持つ立場として開発を推進しました。チームの規模が大きくなるにつれて、リソース管理の必要性が高まり、現在の開発センターを設立。10年かけて理想の組織づくりを実現しました。
── これまでの業務の中で感じたやりがいを教えてください。
開発のすべてが楽しく、やりがいのある経験でしたね。自動車開発は2〜4年という長いスパンで行われるため、一つひとつの出来事が積み重なって大きな成果につながるんです。
もちろん、新しいものを開発しているわけですから、わからないことが多く、苦労することもありました。しかし、どんなに小さなことでも理解できるようになる喜び、そしてチームで協力して課題を解決していくプロセスが、大きなやりがいへと変わっていったんです。
OSTechの魅力は「個人が尊重される、自由な社風」
── OSTechの機電事業本部ではどのような案件に携われるのでしょうか?
今は売り手市場なので、携われる案件の可能性は無限大です。自動車業界だけでなく、医療機器や航空宇宙など、さまざまな分野の案件があります。
やってみなければわからないこともたくさんあるので、まずは飛び込んでみて、自分に合うかどうかを判断すればいいんです。幅広い業界の案件を扱うOSTechなら、きっと自分に合う仕事が見つかるはず。機電系、IT系などにこだわらず、まずは広い視野で挑戦してみてほしいです。
── 未経験からエンジニアを目指している方も多くいると思います。OSTechの教育体制について教えてください。
OSTechでは、他社にはないほど充実した研修制度を用意しています。資格取得のための講座やさまざまな分野の技術研修など、400種類以上の研修から個人のニーズに合わせて自由に選択できます。
また、社員数の多さもOSTechの大きな強みです。全国に展開する技術組織とメンバーをサポートするリーダー陣が、エンジニアの成長を後押ししてくれます。
── 社内の雰囲気やカルチャーはいかがでしょうか?
私が感じるOSTechの魅力は「自由な社風」です。社員一人ひとりの意見ややりたいことが尊重されるカルチャーがあり、のびのびと仕事に取り組んでいます。自身の裁量で開発センターを設立できたことからも、その自由度の高さがわかると思います(笑)。
コミュニケーションも活発で、部署や年齢の垣根を越えて気軽に相談できる雰囲気がありますね。社員同士の仲も良く、仕事帰りに飲みに行ったり、一緒にゲームをしたり、趣味の話で盛り上がったりすることもしばしば。
全員が「会社を良くしたい」という前向きな気持ちで働いているので、自然と活気あふれる職場環境になっているのだと思います。また、OSTechではチームワークを重視する文化があり、社員同士のつながりも強いです。
より働きがいのある会社を目指して
── 松本さんが描く、OSTechでの今後のビジョンを教えてください。
社員一人ひとりのスキルや努力をより可視化し、その成果に見合った対価や今後のキャリアプランを確実に実現できるような会社を目指しています。人事考課にも、現状のものよりもさらにきめ細かな要素を取り入れ、社員の成長を多角的に評価できる仕組みづくりを推進していきます。
また、エンジニア同士が互いにフォローし合い、リーダーがメンバーをしっかりとサポートできる組織づくりにも力を入れています。技術組織の質を高めるためには、各拠点の連携強化が不可欠。アナログとデジタルの両面からコミュニケーションを活性化し、全国のエンジニアがつながりを持てるようにしていきたいです。
各エリアのマネージャー陣とも連携を取りながら、地域ごとの特色を活かした組織運営を目指しています。たとえば、関東に集中している上流工程の案件情報を地方にも展開していくなど、地域差を埋めるための取り組みも進めています。
── 統括マネージャーとして、未来のリーダーやメンバーにどのような気持ちで働いてほしいと思っていますか?
リーダーには「嫌々ながら仕事をするのではなく、常にポジティブな姿勢で仕事に取り組んでほしい」と伝えています。大変なこともありますが、目的を理解すれば考え方次第でポジティブに捉えられることも多くあるはずです。
また、メンバーには「人生」という大きな視点で仕事を見てほしいですね。平日の時間の3分の1を仕事に費やしているわけですから、仕事を楽しめないと人生も楽しめません。
仕事を楽しむためには受け身ではなく、自らやりたいことを見つけ能動的に実践することが大切です。OSTechには、さまざまなことに挑戦できる環境があります。ぜひ前向きな気持ちで飛び込んできてください。