【勇者たちの名言シリーズ】館山さん編 | 株式会社ミラクア
ミラクアってどんな会社なの? 本ストーリーでは、実際にミラクアで働く社員の名言、エピソードから会社の魅力に迫ってみたいと思います。 名言その1は営業・設計・製造・配達・トラブル対応とミラクアの業務ほぼすべてをこなすスーパーマン館山さんです。さてどんな名言が飛び出すでしょうか。 ...
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ミラクア創業当時から活躍し、私の右腕として今のミラクアを作り上げたいちばんの功労者、館山さん。
いつもにこにこ穏やかで、誰に対しても分け隔てなく接し、社の内外にたくさんのファンを持つ、そんなお人柄のとってもいいヤツでした。
そんな館山さんが9月15日付で退職することになりました。
退職理由は家庭の事情。
事情はかねてから聞いており、なんとか残ってもらえるような方法も模索しましたが、いかんともし難い状況のため泣く泣く退職願いを受理することとなりました。
そんな館山さんと過ごした約6年間に起きた、思い出の事件たちを振り返ってみたいと思います。
創業間もない頃、配管の詰まりを除去して欲しいというお仕事をいただきました。
現場に行ってみるとタンクから排出する配管に汚泥がビッシリ詰まり、タンクの内部も汚泥だらけの状態でした。
最初は配管を棒でつつくなどして詰まりが取れないかと試みたのですが、結局タンクに入って全部取り除かないと無理だよねということに。
そんな時に頼りになるのが館山さん。
人ひとりギリギリ入れるかどうかのスペースからタンクに潜入し、根気強く中の汚泥を取り除き、タンク内部はピカピカに、配管もスッキリ詰まりが取れました。
お客様にも大変よろこんでいただき、気持ちよく仕事を終えることが出来ました。
しかし、当然作業服はもう泥んこべっとり状態。
このままでは帰れません。
車に段ボールを敷き、汚れないようにしながら替えの作業服を買いにワークマンへ。
そこで事件は起こります。
もうお分かりですね。
作業服を選んでいた最中、お店の人から声をかけられ、出入りを禁止されてしまいました。
駐車場で待っていた私に、汚れたままの作業服で寂しそうに報告に来た館山さんの姿は今も忘れません。
結局私が代わりに買いにゆき、駐車場で着替え、無事に帰路に就きました。
あの時のワークマンさん、大変ご迷惑をおかけしました。
3年前の夏、回転児雷也の更新のお仕事をいただきました。
古い回転児雷也を撤去し、新しいものを設置するのですが、古い設備から水を抜いて空にしないといけません。
今の設備には水抜きのドレンバルブが付いているので、それをひねるだけで排水出来るのですが、当時のものにはそれが付いていませんでした。
漏れないように板でフランジ(配管部品の名前)を止めているだけでした。
そのフランジを外さないと水は抜けません。
フランジはボルトナットで止められており、そのボルトナットを工具で外す必要があります。
ボルトナットをゆるめてゆくと、当然水が噴き出し始めます。
全部のボルトナットを取り外して完全にフランジを開放してしまわないと、思うように水が抜けない状況です。
そんな時頼りになるのが館山さん。
フランジのすき間から噴き出す水を全身に浴びながら見事すべてのボルトナットを取り外し、フランジを開放して水抜きが完成しました。
とても楽しそうに水浴びする館山さんの動画、また機会があれば公開します(笑)
その時設置した回転児雷也は、今も最高水準の水質で排水をキレイにし続けてくれています。
館山さんはよく、休日に家族とららぽーとに出かけます。
その週は明けの月曜から現場仕事の予定が入っており、社用車のキャラバンに部材や工具を積み込んで金曜の夜お家に帰りました。
そのまま社用車で家族とららぽーとに行こうとしたところ、「そんな車で行くのはイヤ」と拒否られてしまいます。
渋る家族を説得し、なんとかららぽーとには行ったようですが、終始イヤな空気が流れていたとのことでした。
それ以来、どんなに月曜日に社用車を使う用事があろうと、金曜には自家用車で帰宅する館山さんでした。
そんな館山さんが大切にしている家族を守るために下した決断が、ミラクアとの別れという選択でした。
ミラクア全国制覇の道をともに歩むことは出来なくなってしまいましたが、新天地から家族と共に僕たちを見守ってくれると思います。
さようなら館山さん。ありがとう館山さん。