私は日本語が大好きです
私の母国語である日本語はとても美しく趣があり、面白い表現や言い回しが無限に存在します。
春雨、梅雨、時雨…と雨の種類が400以上あったり、するめを「あたりめ」梨を「ありのみ」と言い換えてみたり、男女が短時間で仲良くすることを「休憩」と言ってみたり。
京都ネイティブの使う「お茶漬けでもどうですか?」は、本当は「早く帰ってください」の意味だということは皆さんご存知の通りです。
日本には直接的な表現を避け、遠回しに本心や真実を伝えるという文化があり、それが私たちの日本語を創ってきたと言えそうです。
「わびさび」や「粋」という世界に誇れる価値観もここから生まれたのでしょう。
私はそんな日本語が、そして文化・価値観が大好きです。
ビジネスにおける日本語
日本語は大好きですが、ここからは弊害のお話し。
間接的にものごとを伝えようとするあまり、日本語の表現は柔らかく柔らかくなろうとしがちです。
それはとても優しいことなのですが、時としてビジネスの世界では邪魔になってしまうことがあります。
「この商品の良さを教えてください。」
「あなたやあなたの会社と取り引きをする場合のメリット、デメリットは何ですか?」
「貴社のサービスのここが不安なのですがそれはどのように解消しますか?」
ビジネスでは日々このような場面に遭遇し、キチンと回答し、自信があることを伝えることで信頼を積み重ねてゆきます。
これはまさに見せ場です。
しかし表現が必要以上に柔らかくなってしまっために、このチャンスを逃してしまう日本語が残念ながら存在します。
私は信頼を得たいので、そしてチャンスを逃したくないので、その日本語を絶対に使いません。
前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
私が絶対に使わない日本語3選
・「ほう」
こちらの資料の「ほう」をご覧ください ⇒ こちらの資料をご覧ください
先日〇〇課長の「ほう」にご説明いたしました ⇒ 先日〇〇課長にご説明いたしました
ない方がキリっとしてますよね。自信があるのが伝わります。
(↑この方は使いますよ)
・「なるほどですね」
「なるほど」で十分です。
相手の話や考えに納得している、共感を伝えるのに便利な言葉「なるほど」に蛇の足は不要です。
何をそんなにビビってるんですか。
目上の偉~い人だからこそ堂々と接しましょう。
生意気と失礼は違います。
・「~じゃないですけど」
これ一番嫌いです。
僕はこの部署でナンバーワンの成績を取りたい「じゃないですけど」頑張ります。
この商品はあなたの価値観を180度変えてしまう「じゃないですけど」素晴らしいものです。
あの経験は一生に一度「じゃないですけど」素敵でした。
ただただひとこと、「ちゃうんかい!」です。
ナンバーワンになりたい、価値観変えちゃうよ、一生に一度です、でいいじゃない!
せっかくの良さをなぜ消そうとする?
こんなの謙遜でもなんでもなく、ただの不審者ですからね。
日本語まとめ
私は長年セールスマンをしていたからこそ、自分の話す日本語にとことん向き合い、こだわってきました。
どうすれば伝わるか。なぜわかってもらえないのか。
たくさん悩んできたので、たくさん答えを持っています。
今日はその答えのうちのひとつを公開しました。
これを読んで「私はこんな工夫をしていますよ」「こんなことに気を付けています」などご意見があれば、是非教えてください。
みんなでコミュニケーションマスターを目指しましょう!