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心から、信頼できる仲間とともに。

韓国で生まれ、韓国で育ちました。
私の家族は、全員日本が大好きで、幼少期から頻繁に旅行に来ていました。

7歳の時です。
九州新幹線に乗って観光をしていた時に、車内がとても静かだったことに驚きました。

そして、とある人に私がぶつかってしまったのに、逆に謝られるという経験をしました。

韓国と日本は似ているとよく言われますが、
幼い子どもには、このカルチャーギャップの衝撃は計り知れないものでした。

この頃から、日本の文化に興味を持ち、将来的には日本で暮らしてみたいと思うようになったのです。

高校までは韓国で学び、大学進学時に日本に来ました。
進路は、様々な選択肢の中から、立命館アジア太平洋大学(APU)を選びました。

APUは、半分が日本人で、半分が外国人という環境です。
日本の文化を学びながら、多国籍な環境にも触れられる良さがあります。

在学期間中、兵役の都合で2年間学業は中断しましたが、
復学後も、それなりに充実した生活を送っていました。


大学生活も後半に差し掛かった頃、
立命館大学の大阪(茨木)のキャンパスに学内留学をしました。

日本に留学をしていながら、この時初めて、
日本人の中で「自分一人だけ外国人」という環境に挑戦しました。

少しは通用するかなぁという気持ちで挑みましたが、
今でも忘れられないショックな出来事が起こります。


とあるグループワークで、メンバーとディスカッションをする機会がありました。

日本人とも遜色なく議論し、「良いアイデアを出して成功に導けるだろう」と思っていたのですが、
結果は…私は「裸の王様」のような存在になってしまいました。


APUでは、走りながら考えることが重視され、問題があれば原点に帰ろうとします。

一方で日本では、事前の意見交換に時間を割いて、
合致点を探してから出発し、原点に帰ることはあまり良しとはされません。

そして、メンバーの気持ちや言い方をとても大事にします。


今となっては、そんなの当たり前だろうと思えることですが、
当時の私は、この日本の文化を分かっていませんでした。


日本に留学して2年。
一体自分は何を学んでいたんだろうと思い、本当にショックを受けました。


このまま韓国には帰れないという気持ちもあり、就職先は日本で探しました。


とはいえ就職活動の軸は、ミーハーだったと思います。

韓国の教育は「大企業に就職することがゴール」とされる文化が、
日本以上に根強く、その影響をしっかり受けていたように思います。

曖昧な軸で就職活動をしていたにも関わらず、
ありがたい出会いに恵まれ、大手石油会社の海外製品部門からオファーを頂きました。

日系大手の企業で働くことは、学生生活で味わう以上の難しさがありましたが、
規模の大きな仕事には、大いにやりがいを覚えました。

一方で、これは大学生までは感じなかった壁ですが、
ある程度以上の関係よりも、誰かと親しい関係を築くことは、
難しいのかもしれないと感じるようになりました。

知り合うことはできても、通じあえない。
これは、私にとって、とても残念で、悲しいことでした。


将来的には、母国と日本をつなぐ仕事をしたいと思っていましたが、
具体的に「何で」「どのように」つなぐのか、全くイメージが湧いていませんでした。

次のキャリアは「消費財を扱う企業が良いかなあ」という程度の考えで、
転職先を探していました。

ニフジとの出会いは、偶然エージェントに紹介を頂いたからです。
まさか自分が医薬品を扱う仕事をするとは思ってもみませんでした。

ですが、未経験歓迎で、創業期というフェーズに興味を持ちました。


実際、面接では、私の社会人経験やスキル面以上に、
「WONさんにとって働くとはなんですか?」と聞かれるなど、
私の人間性や価値観を問う内容が多かったことが印象に残っています。


ここなら、仲間と深いつながりを感じながら仕事ができるかもしれない。
そして、将来的に、母国と日本をつなぐきっかけを得られるかもしれない。

そう思い、入社を決断しました。

ニフジでは、率直に感情を言葉で伝えることを大切にしています。

それができる心理的な安全性がある職場だと思います。

そして、仲間同士で、心の通ったコミュニケーションをしながら、
建設的な議論ができていると感じています。

スタートアップでありながら、
走りながら修正する文化という典型的なスタートアップの要素もありますが、
丁寧に意見交換を積み重ねる文化も併せ持っています。


今、このような文化に馴染めているのは、
日本に来てから積み重ねてきた経験が活かすことができており、
塞翁が馬であることを、不思議におもしろく思っています。


私が幼少期から思い描いていた「日本で働いている自分」を体現できているように思います。

最近は、これからも日本でずっと仕事をしたいと思うようになってきました。
そんなふうに思わせてくれたニフジという職場と仕事に感謝しています。

もっとニフジを大きくして、日本に、韓国に、世界に、
いい影響を与えられる存在にしていきたいと思っています。


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