※本記事は、若手ITエンジニアをベースとした考察がメインです。
■優秀なエンジニア、というものについて聞かれた話
こんにちは!3plus冨原です。
この前、ネット動画のインタビューを受けていて「優秀なエンジニアって、どんな人だと思いますか?」という質問を受けたんです。
その時は、うーん・・・成長していけるエンジニアかな?みたいな受け答えをしたのですが。
よくよく考えると、難しい質問だなぁ、と思います。
さて、こんなテーマにすると、「優秀」の定義とは!なんて話になってしまうんですが、今回はそれはヤメ。
もっとざっくりした話&夢のある話がいいなーと。小難しいことは置いときましょう。
■優秀なエンジニアを想像してみる
みなさんにとって「優秀なエンジニア」ってどんなイメージでしょう?
なんでもササっと作ってしまう!
バリバリ働いてめっちゃ稼ぐ!
タタタッ、ターン!(メガネクイッ)
みたいな感じでしょうか。
■ほかの表現もちょっと考えてみる
私ね、これを考えてて、ふと思ったんですけど。
「エンジニアとして優秀」と「優秀なエンジニア」って同じ意味ですよね?
同じ意味な「はず」なんですけど・・・
日本語特有のニュアンスってありませんか。
後者の方が「広い意味」なイメージがあるんですよね。
なんか、もっとこう、全体を見ているというか。
そんな「イメージ」を想像してしまったためか「優秀なエンジニア」という言葉に「周囲のエンジニアを活かしきる」というような幻想を抱いてしまったんです。
エンジニアとして優秀(だけど)という、カッコの中がちょっと見え隠れするというか・・・
そこからは、イメージが膨らんできました。
■膨らんだイメージを言語化してみる
「知識・能力が体系化されていて伝達可能であること」
これは、私が長年行っている新入社員研修や、システムエンジニア向けの研修でも、よく使う表現です。
結局そこかい!と、自分に突っ込みを入れそうになるんですが、やっぱりここなんです。
お客様と話す、チーム内で認識を共有する、後進を育てる・・・
努力によって体系化された知識・ノウハウを持っている人は、理屈でそれを使いこなすのが本当に上手です。
それに対して「天才」で、言語化できないスーパーウルトラ超感覚を持っていると、これができないんですよね。なぜか仕事ができちゃう天才。言わなくてもわかるでしょ?というのは、実は不便なことも・・・
そう考えると、やはり、1人の天才プレイヤーより、1人の優秀なマネージャが欲しいなぁ、と思ってしまうわけです。
■優秀なエンジニア、の定義に収束させてみる
話を戻して、今回はあくまで「優秀なエンジニア」の話です。
いきなり「優秀なマネージャ=優秀なエンジニア」という結論では乱暴ですし、極論ですよね。
将来的なことも踏まえて、アウトプット可能な能力・知識を持つエンジニア、という表現が一番しっくりくるかな?と思っています。
このアウトプット自体にもテクニックがあるので、こういったところに目を向けているエンジニア、という表現もできますね。
ちなみに、研修内でアウトプットについて教えるときは、ややこしいのやめましょ、シンプルにしましょ、という事をよくお伝えしています。
私が研修でお伝えしていることは、こんな感じでしょうか。
1)知識や伝えることを構造化・体系化して、順序を考えて伝える。
2)とにかくシンプルに、ものごとを分解して単純化して伝える。
3)聞き手に情報整理の時間を与える。
この辺りを意識していくことで、単に技術!技術!プログラミング!じゃなく、「あのひとのおかげで・・・」と言われるエンジニアに育っていくんじゃないかな、と感じたきっかけのお話でした。