こんにちは!seeink株式会社の採用担当です。
本日は、吉川さんにインタビューをしてまいりました。
・seeinkに入社した背景
・未経験からプロジェクトオーナーを任されるまで
・新規事業に向き合ううえで大切にしている考え方
・今後描いていきたいビジョン
についてお話しして参りますので、「新規事業に本気で向き合いたい方」や「コンサル未経験から挑戦したいと考えている方」はぜひ最後までご覧ください。
裁量を求めて歩いてきたキャリアと、seeinkという選択
ー自己紹介をお願いします。
1991年生まれ、宮城県仙台市出身です。大学卒業後は、新卒で総合電機メーカーに入社し、産業機器の営業や企画を担当していました。
その後、「より裁量を持って新しいことに挑戦したい」と考えるようになり、エネルギー企業へ転職。新エネルギー新規事業の立ち上げ、グロースや、社内事業のBPR等に携わってきました。
seeinkと最初に出会ったのは、2023年です。
当時はまだ企業に在籍していましたが、「複数の新規事業に取り組みたい」と考えるようになりました。ただ、大企業ならではの制約もあり、単一領域に関わらない事業を立ち上げたいと思うようになりました。
そうしたなかでseeinkの求人を見つけ、応募したことが入社のきっかけです。
振り返ると、「新しいことをやりたい」という性格を軸に、経験をアセットとして積み重ねてきたキャリアだったと思います。
ーseeinkに入社した理由を教えてください。
理由は大きく2つあります。
1つ目は、Wantedlyで求人を探していた際に、「事業開発」や「新規事業の伴走支援」を正面から掲げている会社が、当時はまだ多くなかったことです。そのなかでseeinkは、自分がやりたいことと一番フィットしていると感じました。
もう1つは、コンサルファーム出身であることが必須条件ではなかった点です。
実際に、これまでの経験を踏まえたうえで受け入れてもらえた感覚があり、結果的に、うまくはめてもらった、というのが正直なところです。
未経験から信頼を積み上げ、プロジェクトオーナーになるまで
ー現在までの業務内容を教えてください。
入社して最初に携わったのは、大手インフラ会社の新規事業のプロジェクトでした。役員である内田のもとで、プロジェクトメンバーとして携わりました。
その後、大手金融会社のプロジェクトに参画。さらにその流れで社内の新規事業にも関わるようになりました。
ー評価されたポイントはどこだと思いますか?
一番大きいのは、「熱量をもって力を出し切る」だと思います。
コンサルワークでは、定期的に、クライアントとのミーティングがあります。そこでは、新しい示唆や切り口を必ず持っていく必要があります。
その示唆や切り口を出せるかどうかは、熱量に加えて行動量がものを言う部分も大きいです。
知識がないよりは、あったほうがいいのはもちろんです。ただ、それ以上に、「小手先」でやるのは論外。まずそこは、絶対に外せないポイントだと思っています。
そもそもseeinkでは、個人の興味分野やバックグラウンドに合わせて、プロジェクトにアサインされることが多いと感じています。実際、今後予定しているプロジェクトも、食品やお土産品、IT、消費財など、テーマは本当に幅広いので、どこかしらで自分の関心や強みがヒットする余地があると思います。
ー入社してみてギャップはありましたか?
期待以上にいろいろな経験をさせてもらえていると感じます。
特に特徴的なのは、「大手企業のコアな決裁者と向き合えること」と「自分起点で動けること」。この2つが同時に成り立っている環境だということです。
関わるプロジェクトは、大手企業の新規事業が中心で、経営企画の責任者や役員、場合によっては社長クラスの方と直接やり取りする機会が多くあります。
そうした事業の最前線に立ち、自分の意見をその場で伝えられるという点は、かなり大きなポジティブギャップでした。
ーコンサル未経験での参画で意識したこと・行動したことを教えてください。
まず意識していたのは、「どうやって情報を集めるか」という点です。
新規事業は形のないものを形にしていく仕事なので、「なぜそれが正しいのか」「なぜやるべきなのか」を説明できる情報の集め方が、とても重要だと考えていました。
最近はChatGPTのようなツールもあるものの、それだけに頼るのではなく、エキスパートにインタビューする、自分で実際に体験してみるなど、手段はいくつもあります。「自分が事業会社の立場だったら、どんな意思決定をしたいか」という視点を常に持っていましたね。
具体的な行動としては、最低限国会図書館によく足を運んでいました。これはseeinkに入社する前からの習慣ですが、リサーチデータや文献を探し、100枚単位で印刷して資料に落とし込んでいく、という進め方をしていました。
また、案件の解像度が上がらない状態が一番良くないと思っていたので、「誰でもいいから、とにかく知っていそうな人に聞く」という行動も欠かせませんでした。正しいかどうかよりも、まずは解像度を上げるための動きを、意識的に取っていたと思いますね。
そして、もう1つ大前提としてあったのは、新規事業が好きであること。この内発的なモチベーションがなければ、続けるのは難しい仕事だと感じています。
ーうまくいった部分と大変だった部分を教えてください。
うまくいったと感じるのは、正直に言うと、一緒にプロジェクトに携わっていた日比野や内田からGOをもらった時ですね。興味を持たれていなかった可能性もゼロではないのですが、少なくとも「クライアントに出せる水準には達している」という裏返しでもあると思っています。
コンサル未経験で参画するなかで、そのラインを満たせたと感じられたのは、大きな手応えでしたし、現時点においても同じですね。
また、「この場は全部任せるよ」とスピーカーを任されたり、営業の場で、最初に会社の紹介をする役割を任せてもらえた時。企業のトップ層に向けて、自分の言葉で会社を説明することを任せてもらえた時点で、一定の信頼は得られていると感じました。
ー指摘を受けた際は、どのように乗り越えたのですか?
とにかく量です。もちろん、ここでいう「量」は、間違った方向に積み重ねる量ではありません。それには意味がない、という前提はあります。
ただ、新規事業という仕事は、わからないものを、わかる形に言語化していくプロセスでもあります。そのときに、一定量をやっていない人が、どこまで突き詰められるのかと言われると、やはり限界があると思っています。
個人的な原体験として大事にしている言葉が、「1より10が偉い」です。1時間よりも10時間。だから、やる。シンプルですが、結局はそこに行き着くのではないかと思っています。
新規事業を通じて、日本を再興する
ー吉川さんからみたseeinkとは?
まず、ポイントを3つ挙げるとしたら、
1つ目は新規事業に特化した伴走支援の会社であること。
2つ目は、創業6期目というフェーズもあって、いい意味でベンチャー気質が強いこと。
3つ目が、自分たち自身も新規事業をつくりながら、事業を生み出している会社だという点です。
もう少し踏み込んで言うと、今日時点ではまだ少数ではあるものの、売上規模が中央値で5,000億円程度の企業と、新規事業を一緒につくれている。その環境自体が、純粋に「とても面白い会社だな」と思っています。
一方で、ネガティブな側面もあります。それだけ大きな企業の新規事業に関わっている以上、もし失敗すれば、その会社における成長の可能性自体を摘んでしまうことにもなりかねない。
「新規事業はうまくいかないから、もうやめよう」
「新規事業という考え方自体をやめよう」
そう判断されてしまうリスクを伴う仕事でもあります。そういう意味では、その企業、ひいては日本の次の成長を左右する責任を担っている仕事だとも言えます。ネガティブに聞こえるかもしれませんが、それだけ本気の現場に立っているということです。
これらを総称すると、キーワードはやはりミッションにも掲げている「日本を再興する」という言葉に行き着きます。
再び、日本を興す。その手段が、新規事業であると捉えています。
ー今後描いていきたいビジョンを教えてください。
プロジェクトオーナーとしては、売上規模100億円前後の地方の有力な企業に注力していきたいと考えています。
そうした企業のなかには、これから新規事業をつくっていきたいと考えているところも多い一方で、地方にあるがゆえに、私たちのような会社や競合企業が、十分に支援しきれていないケースもあります。
だからこそ、エリア単位で向き合いながら、その地域の有力企業が、よりプレゼンスを発揮できるような新規事業を生み出していきたいと考えています。
また、ジョイントベンチャーの立ち上げなどにも関わりながら、そこで生まれた事業に貢献していくことで、社員一人ひとりが新規事業にオーナーシップを持って関われる状態をつくっていきたいと思っています。
ー吉川さん、ありがとうございました!