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【七転八倒の13年】新卒で入社して支社長補佐になるまでの紆余曲折

2008年に新卒で入社した金子芳紀さん。現在は首都圏第二支社の支社長補佐として、5つの営業所を管轄されています。「新卒生え抜きの支社長補佐」と聞くと、エリートという印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。エリートではないと言うと金子さんに失礼ですが、今のポジションに至るまでには想像を超える紆余曲折がありました。泥くさくて、人間くさいエピソードの数々、ぜひご覧になってください。

■入社〜主任時代:入社してから2年は四苦八苦の日々

ーー:新卒当時の頃を振り返っていただきたいんですけど、順調なスタートを切れましたか?

全然ですね。「営業職はどういう仕事なのか」を想像できていない状態で入社したので、お客様に自分を選んでいただくことの難しさに直面しました。学生時代は人と接することがあまり多くなかったんですよ。何とかなるかなと思っていましたが、現実を知らされましたね。

ーー:結果が出るまでに時間が掛かりましたか?

行動に売上がついてこなくて、1~2年は四苦八苦していました。

ーー:当時はリーマンショックもありましたもんね。

確かに景気は良くありませんでしたが、結果が出なかったのは単に自分の力が足りなかったからだと思います。契約は取れないし、クレームは出る。当時は大変でした……。

ーー:今の金子さんの活躍ぶりを知っている私からすると、クレームが出るなんてちょっと考えられません。

最初に契約した案件からそうでしたよ。網戸の交換だったんですが、お客様の家が特殊な形状で。採寸したうえで見積書を作成したら、ショールームでの概算よりも1.5倍の費用が掛かってしまったんです。別の案件では、外壁を塗装するときに「高圧洗浄はどうするの?」と質問を受けて、「やってもやらなくてもどちらでも大丈夫です」と答えてしまい、指摘されましたね。今振り返ると、どっちでもいいわけないのですが、当時は物事をちゃんと考えていなかったな、と思いますね。

ーー:この仕事に向いていないと思ったり、会社を辞めようと考えたりしたことはありますか?

それがないんですよ。一度何かを始めたら、やれるところまで頑張ろうと思う性格なんです。それに、結果が出ないまま今の仕事を辞めるようじゃ、きっと次の仕事もすぐに辞めるだろうなと。まわりから注意されたり、助けられたりしながら、何とかやって来ました。

■係長〜所長時代:ショックを受けた営業所の閉店

ーー: 3年目からは状況が変わりましたか?

仕事に慣れ、徐々に契約が取れるようになりました。「信頼が契約に結びつくとはこういうことなのか」というコツみたいなものを会得した感じでしょうか。職人さんとも良好な関係を築くことができ、自信もつきました。

ーー:主任になったのはいつですか?

4年目ですね。昇格を機に他の営業所に異動したのですが、ここでまた躓きました。そこは前の営業所よりも競合他社が多いエリアで、今までのやり方が通用しなくなったんです。

ーー:また四苦八苦する日々がやってきたんですね……。

そうですね。それでもとにかく行動は起こしていて、主任になった1年後に係長になり、その後すぐに成城営業所の所長に任命されました。6年目くらいですね。

ーー:20代後半で所長に。大抜擢じゃないですか。

ですが、やはりうまくいかない日々が続き、就任した1年後に営業所が閉店になってしまったんです。

その後、川崎営業所に戻り、係長として再起を図ることになりました。

ーー:成城営業所の閉店はショックでしたか?

ショックでしたね。責任者である自分の力不足だったので。

ーー:どうやって気持ちを切り替えましたか?

もうやるしかなかったですね。新しい環境で、一から自分の営業力を磨こうと思いました。幸い、川崎はマーケットと自分の営業スタイルとの相性が良く、頑張っているうちにショックを振り払うことができました。その姿を会社側が見てくれていて、異動して1年後に、船橋営業所の所長になれるチャンスをもらったんです。

ーー:リベンジですね。

そうですね。でも当初は、目の前の仕事に取り組むことで精一杯でした。そんな中で部下から指摘を受けて、だんだんと「自分がどんな営業所にしたいか」を考えられるようになりました。そこから目の前の仕事を一生懸命にするだけではダメだという気づきがあって。自分がやりたいことがあるなら、それをストレートに伝えるだけではなく、いい意味でまわりを動かすコツが必要なんだなと思いましたね。たとえば、指示の仕方一つとっても、年の近いメンバーと、経験豊富な40代50代のメンバーに対しては伝え方を変えていました。自身の意識が変わってからは、まわりからの自分に対する見る目も変わったと思います。

■今、そしてこれから:コミュニケーションの重要性を再認識


ーー:支社長補佐になられたのは去年でしたよね?

そうです。2020年ですね。

ーー:支社長補佐というポジションにピンと来ていない人もいると思います。今はどういった仕事をされていますか?

スケジュールの一例を挙げると、昨日は川崎営業所でミーティングをして、その後は横浜南営業所のメンバーの商談に同行し、別の現場で着工を確認してから、オフィスに戻りました。オフィスでは工程表のチェックや見積書の作成など、管理業務全般に関わっています。

ーー:次の目標としては支社長になりますよね。ステップアップするために自分に課している課題ってありますか?

所長のときはメンバーが4〜5名でしたが、今の支社だと総勢45名以上になります。指示の出し方もそうですし、伝えるべきことと伝えなくていいこととの切り分けなど、コミュニケーション能力のレベルを上げていきたいですね。本来、あまり人付き合いが得意ではないんですけど。

ーー:そんな風には見えないですよね。

入社してからの13年で変わったんだと思います。これこそが、フレッシュハウスで得られた一番の財産なのかなと。自分の良くないところを見つめ、改善することができました。冒頭でも話しましたが、物事を深く考えずに行動を起こす側面がありましたし、主体性もなかった。こういったところを変えていかなければ、他の人を巻き込んでいくことはできないのだと気付かされました。

ーー:失敗談も包み隠さずに話す金子さんの人柄に惹かれた方も多いと思います。最後にメッセージをいただけますでしょうか。

フレッシュハウスに限らず、「ここで頑張ろう」と一度心に決めた会社なら、何かが身になるまで続けてほしいですね。ひとつのことを続けていれば、見えてくるものは必ずあります。それが見えたとき、人として成長できているのではないでしょうか。

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