知られざる計装設計の世界--専門技術とチーム力でプラントを支える | 社員インタビュー
温度、圧力、流量......さまざまなデータをもとに工場の安全と効率を支える「計装設計」。聞き慣れないかもしれませんが、実はプラントづくりに欠かせない、非常に重要な仕事です。今回は、新卒で入社し、11年...
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原子力から化学、医薬、水処理プラント、そして海外プロジェクトまで――数え切れないほどの現場を渡り歩き、技術を磨き続けてきたエンジニアがTPSにはいます。
40年にわたり、プラントの安全性と効率性を支える“神経系”を設計し続けてきたその経験は、単なる図面作成にとどまらず、現場の課題解決や新しい技術への挑戦に活かされています。
今回ご紹介するのは、そんなベテラン計装設計エンジニアが語る「技術力の本質」と「次世代への想い」。TPSでどんな挑戦をしているのか、そして若手に何を伝えたいのか――そのストーリーをぜひご覧ください。
1985年、東洋エンジニアリング(以下、TOYO)に入社。原子力プラントの計装エンジニアとしてキャリアをスタート。 その後、原薬プラントや米国・マレーシア・ウェールズでのCRT工場、イオン交換樹脂製造、高性能樹脂、タイヤゴム、エアコン冷媒、ポリカーボネート、そして再び原子力プラントと、多種多様なプロジェクトを経験。 2000年から2005年は別のプラント企業に転職するも、5年後に「TOYOでの多様なプラント設計が恋しくなった」ことからTOYOへ復帰。 そして2023年にTPSへ転籍。長年培った知識と経験を、次世代へ継承するための新たな挑戦がスタート。
お客様の要求を満たすことは当然ですが、TPSでは“痒いところに手が届く”設計を心がけています。それが私たちのこだわりです。
そう語るのは、計装設計一筋40年のTさん。
現在は、10億円規模から100億円超の大型案件まで、医薬や機能性化学品プラントの計装設計を担当し、LAE(Lead Assign Engineer)や技師長としてプロジェクト全体をリードしています。
プロポーザルから設計、調達、試運転まで、一気通貫で関わるのがTPSのスタイルです。だからこそ、計装エンジニアには幅広い知識と経験が必要になるんです。
この背景には、TPSの強みがあります。国内の多様なプラント(医薬、ファインケミカル、石油化学など)のEPCプロジェクト、定修工事・日常保全工事、環境装置など、幅広いポートフォリオを持つこと。それが、計装エンジニアに深い専門知識と柔軟な対応力を求める理由です。
こうした幅広い案件に対応するため、常に学び続ける姿勢が欠かせませんね。
計装設計の仕事は、図面や仕様書という“形”に落とし込むことがゴールではありません。そこにTさんならではの哲学があります。
図面や図書、仕様書は毎回似ている部分もありますが、微妙なところで多種多様です。だから『ここは妥協しない』というより、自分のこだわりを押し付けるのは違うと思うんです。
では、何を大切にしているのか?
必要十分なものにすることです。必要なものは必ず作るし、お客様が必要と思わないものは作らない。お客様としっかり話し合って、何が本当に必要なのかを詰めていきます。
そして記載内容や記述方法は、見る人―お客様や工事会社―から見てわかりやすいものにする。自分の思いで作るのではなく、図面を見て相手が理解できる、相手が欲しい情報が全部載っている。
——それが理想です。
TPSの設計士は、単なる“図面を描く人”ではありません。お客様に伴走し、現場で迷わない図面を作る――それが品質につながり、信頼を生むのです。
こうしてお客様と一緒に必要なものを詰め、相手が本当に欲しい情報を図面に落とし込む――その積み重ねが信頼につながります。実際『技術力が評価された』と強く感じた瞬間がTさんにはあります。
Tさんが語るのは、TOYO時代の原薬プラントでの合理化提案です。
お客様が持つプラントの合理化というテーマで、プロセスエンジニアや計装エンジニア、機械エンジニアと一緒にお客様の工場に入り、現場のオペレーションや設備の使い方を徹底的に調査しました。約2週間かけて現場を見て、約2週間かけて現場を見て、改善できるポイントを洗い出し、合理化案を提案書にまとめて提出したんです。
この提案は、単なる“依頼された仕事”ではありません。
お客様から『こういう案件をやってください』と言われるのを待つのではなく、こちらから積極的に提案しました。その提案は有償で実施し、結果的にEPCプロジェクトを随意契約で受注できたんです。
これは、技術力が評価された証だと思います。TPSでも、この“お客様目線で価値を生む”姿勢は変わりません。随意契約を勝ち取るということは、単なる価格競争ではなく、技術力そのものが信頼に変わったということなんです。
「技術力は図面だけでなく、姿勢に宿る。」Tさんの言葉から、TPSが大切にしている価値観が見えてきます。お客様に伴走し、価値を生む提案を続ける――その姿勢こそが、TPSの技術力を支えています。
技術は、学び続けなければすぐに古くなる。計装設計は特に技術の進歩が速い。新しい情報や技術を獲得しないと成り立たなくなるんですよね。
そう語るTさん。40年のキャリアを持つ今も、学びを止めることはありません。
学び続けるための工夫
昔は専門書を買って勉強したり、展示会や講習会に足を運んでいました。今も続けていますが、最近は生成AI(Copilot)を使って情報収集することも増えましたね。
自分の担当プロジェクトだけでなく、興味のある事例を積極的に調べることが大切だと思っています。
TPSの計装部門は、シニアと若手が多く、中間層が薄い構成が課題です。だからこそ、若手を早くLAE(Lead Assign Engineer)として育てることが急務。
もちろん勉強会などもやっておりますが、インプットだけではなかなか身にならないと思います。やはりOJTで、議論を積み重ねながらでないと技術は身につかない。だから、若手には無理にでもLAEを担当してもらい、私はアドバイザーとしてプロジェクトに参画する。それが一番効果的だと思います。
技術力は個人だけでなく、チームやパートナーとの連携でさらに強くなる。
そう語るTさんが、TPSの未来に向けて大切だと考えるのは次の3つです。
失敗は成功の母。だからこそ、恐れずにチャレンジしてほしい。技術力、知識、経験、そしてコミュニケーションやリーダーシップ――一人ひとりが成長することが、組織の力になります。
2.設計本部としてチームの力を強くする
TPSには電気、計装、プロセス、機器、配管など、さまざまな専門分野のエンジニアがいます。その人たちとしっかりコミュニケーションを取り、横ぐしを指す力を持つことが重要です。チームとしての総合力がTPSの強みになります。
3.協力会社・ベンダーとの協業を深める
協力会社やベンダーも、TPSの技術力を支える大切なパートナーです。要求を正しく伝え、期待以上のアウトプットを引き出す――もっと協業を進めていきたいですね。
TPSが目指すのは、個人の成長とチームの総合力、そしてパートナーとの強い協業によって、技術で価値を生み続ける集団になることです。
一人ひとりが挑戦し、仲間と力を合わせ、協力会社とともに未来をつくる――その姿勢こそがTPSの技術力を支えています。
40年のキャリアを振り返り、Tさは計装設計の本質と、この仕事の醍醐味についてこう語ります。
プラントを人間に例えるなら、制御システムは頭脳、センサーは五感、調節弁は手、ケーブルは神経。つまり、計装はプラントを機能させるための“神経系”であり、計装エンジニアはその重要な役割を担っています。 その機能が実際にプラントの一部となり、正常に動く。そして、それを見たお客様が喜ぶ姿を見る――それが、この仕事の最大のやりがいです。
また、技術的な進化だけでなく、計装の業務範囲は広がり続けています。現場計器や制御システムだけでなく、PIMS(プラント情報管理システム)やMES(生産実行システム)など、より高度な領域にも関わるため、幅広い知識と経験が求められる――それが計装設計の醍醐味です。
TPSは、こうした技術力と挑戦心を持つエンジニアが集まる場所です。お客様に伴走し、価値を生む提案を続ける――その姿勢こそが、私たちの強みです。
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