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新興国で新しい信用の仕組みを構築し、生活インフラを整える

私たちは、日本から約6,000km離れた、東南アジアのインドネシアで事業を開始しました。人口は約2億7000万人、平均年齢は29.9歳、GDPの成長率は5%とまさに経済成長真っ只中の国です。あるレポートによると、2040年にはGDPで日本を超え、世界で4位の経済大国になるとも言われています。インドネシアを訪れた友人や投資家の方々も「経済発展の熱気やエネルギーを感じる」など、数字には表れない勢いも現地ではひしひしと感じます。

なぜ、インドネシアで事業を開始するに至ったのか

時系列に沿って、インドネシアで事業を開始するに至る経緯を話させてください。
元々、私と共同創業者の北口は慶應義塾大学硬式野球部の同期で、4年間野球漬けの日々を過ごしてきました。一年の浪人生活を経験し、「神宮球場で活躍する」という強い意志をもって熊本から名門野球部に入部するも、肩の怪我・手術を経験し、非常に悔しい思いをしました。

私たち2人とも「神宮で試合に出る」という目標を達成することはできませんでしたが、同期で2人がプロ野球選手になったり、甲子園のスター選手と同じ環境で練習をしたり、公立高校の選手が神宮出場を果たしたりと、レベルの高い環境で野球をやれたことは大きな財産です。

周りと違い私と北口は、新卒でスタートアップに入社するという選択肢を取りました。後にインターンをさせてもらうスローガン株式会社(GoodfindやFastGrowを運営)の当時代表だった伊藤さんのセミナーに参加させてもらい、「新事業・新産業を作れる人がこれからの時代に必要」という趣旨の話を聞かせてもらい、スタートアップという選択肢を選ぶこと、将来自分自身で新しい価値・事業を生み出せる人材になりたいと思うようになりました。

スローガンでは、支援先の多くがスタートアップであり、色んな起業家の話を聞くことができたのは刺激的でした。特に、「これから、人口減少が進む日本が世界的なプレゼンスを維持していくには、日本発で世界で勝てる企業を作る必要がある」という意志の元、事業運営をしているテラモーターズ&テラドローンの徳重さんや関さんの話は私の人生に大きな影響を与えました。

そんな中で、フィリピンを中心に海外でも事業を手掛けるGlobal Mobility Service株式会社(GMS)に大学卒業後に入社しました。2018年にインドネシアへ行かせてもらうことができ、これが最初のインドネシアとの出会いでした。空港に降り立ち、市街地へ向かうタクシーから見えるのは、ほとんどが日本車(実際インドネシアでは、日本車がマーケットシェア90%)で、正式には3車線のところに5列で走る車や2人乗りのバイクに5人家族乗っている様子でした。日本とは全く異なる経済発展真っ只中の国特有の様子に非常に興奮しました。また、インドネシアの人たちは非常に陽気で、優しくもあり、この国が好きになりました。

これがきっかけで、2020年に一旗あげようとインドネシアで事業を立ち上げようとするのですが、ちょうどコロナが始まり、就労ビザが新規発行停止となりそうだったり、事業を行う状況も芳しくなかったりと、不完全燃焼のままに帰国を余儀なくされました。

その頃、OYO Japan株式会社で勤務していた北口でしたが、こちらもコロナの影響で不動産業界が打撃を受け、こちらも悔しい思いをしていました。2人とも新卒でスタートアップに入社したこと、一緒に大学時代教職課程を履修したことも相まって、大学卒業後も定期的に食事に行き切磋琢磨してきましたが、このタイミングで何か一緒に熱を注げるものを初めて行こうとなりました。

色々模索していく中で、せっかく何かを始めるのであれば、人生賭けて事業を作りたいと思い、「グローバルでインパクトを出せる、インフラとなるような事業を」という想いの中で、Day1からインドネシアで事業を立ち上げるに至ったのです。

なぜ、この領域に取り組んでいるのか?

インドネシアでは、公共交通機関が未だ発展していません。東京都市圏に次いで世界第2位3,120万もの人口を誇るジャカルタ首都圏にも関わらず、です。そのため、自動車やバイクが生活・移動のインフラとなっています。とはいえ、日本の人口が1億人に対し、年間の車両販売台数が600万台のところ、インドネシアは2億7000万人の人口にも関わらず、年間販売台数は400万台です。

インドネシアでは、車両の購入時に80%の人が自動車のローンを利用すると言われていますが、新興国ならではの未整備な金融インフラにより、そのうちたった30%程度しか通常の自動車ローンに通過することができません。そこで私たちは、通常の金融機関が取得しないようなデータも取得しながら自社独自の与信システムを構築することで、提供層を拡げることを実現しています。

日本では当たり前である自動車ローンという選択肢ですが、通らないが故に
・遠距離地域に勤務したいので車が必要だけど、選択肢が狭まっている
・物流やタクシードライバーとして勤務すれば、平均所得の数倍稼ぐことができるが、そのチャンスを掴めずにいる
・家族の人数も多く車が必要だけど、不便な生活を送っている
という方々が多くいらっしゃいます。

大きなインパクトを目指して事業を行っていますが、サービスを提供したお客様の生活が実際に大きく変わり喜んでいる様子を見ると、こちらも非常に嬉しくなり、それが私たちがサービスを続けるモチベーションにもなります。

今は、自動車のサブスクリプションサービスを提供していますが、”移動”に関わる領域は課題が多く、可能性が大きく広がっています。今後、カーシェアリングや、データ関連(広告や保険)といった事業にも展開を進めていく予定ですし、同様の課題は新興国色んなところで起きてるので、東南アジアを中心に他の国にも展開して、大きなインパクトを作っていきます。

下記の3職種で採用中です!

これまで、創業者以外は全てインドネシアのメンバーという状況でしたが、日本の方含めて広くアプローチさせていただければと思っております。

・CFO
・既存事業責任者候補
・エンジニア(既に1名日本人の方、入社決定済み)

「グローバル」「信用インフラの構築」「モビリティの普及」というキーワードにピンと来る方は、ぜひお申し込みください。ご応募お待ちしております!

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