【代表インタビュー 前編】新時代のホテルilli staysができるまで | 株式会社BARE NOTE STUDIO
今回のインタビュー:株式会社BARE NOTE STUDIO 代表 黒木郁己【プロフィール】1987年生まれ。下北沢のシェアハウスで出会った仲間と起業。原体験である"人生が変わるほどの出会いと体...
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今回のインタビュー:株式会社BARE NOTE STUDIO 代表 黒木郁己
【プロフィール】1987年生まれ。下北沢のシェアハウスで出会った仲間と起業。原体験である"人生が変わるほどの出会いと体験"を提供することを大切に、お泊まり会をコンセプトにしたグループ向けホテル"illi Stays”を企画・運営中。
▼前編はこちらから!
ーー前回はBARE NOTE STUDIO(以下BNS)の創業ストーリーを、代表の黒木さんに伺いました。今回はその後から現在までのお話を聞きたいと思います。今回もよろしくお願いします!
株式会社BARE NOTE STUDIO代表の黒木です。よろしくお願いします。
ーー早速ですが、illi shimokitazawa、illi nakanoと順調に事業を進めていたお話を伺いましたが、その後はしばらくilli staysの新規オープンはしていなかったのでしょうか?
はい。好調なホテル業界のに牽引され、illi shimokitazawa、illi nakanoとオープンさせてきましたが、潮目がハッキリと変わったのは、2020年2月に全世界を巻き込んだパンデミックでした。
各国でロックダウンが相次ぎ、ボーダー閉鎖、日本でも緊急事態宣言やマン防などのCOVIT -19対策が積極的に行われ、毎年3,000万人以上来日していた外国人観光客が99%減少。ホテル事業の売上は90%減少し、考え得る手段は様々に講じましたが立て直しが効かないほどのダメージを受けていました。その時点でホテル事業は、完全にスタックしてしまったんですね。
ーーコロナによって観光業界全体が大きな影響を受けましたよね。
そうなんです。ジリジリと減ってゆくキャッシュを横目で睨み、焦燥感に追い立てられながら、「経営とは何か」と自問自答し、「正しい経営とは何か」と模索する毎日が続き、必死でそこから抜け出すヒントを探していました。
ホテル事業が壊滅的なダメージを受けていた一方、内装設計の案件は増加していました。そんな中、クライアントであった、サンフロンティア不動産から宮古島にあるホテルのトータルコーディネートの依頼をいただきました。インテリア設計だけでなく、webサイトやパンフレット等のツール制作、SNS運用、BNSスタッフの現地派遣も含めた施設全体のブランディング設計・計画を担当させていただきました。
この経験から、私たちのチームで出来ることはまだまだあるぞという気づきを得たんです。
そしてもう一つ、私のが経営者としての大きなターニングポイントとも言える出来事がありました。サンフロンティア不動産の創業者である堀口会長とお会いしたとき、いくつかお話しさせて頂いているうちに、堀口会長は何かを察したように「経営のことで悩んでいるね?いいかい?経営とは従業員を守ることだよ。それが一丁目一番地なんだよ。」とおっしゃっていただきました。
ハッとしました。
それまで私は「利益を追求し続ける集団が会社である」と認識していました。しかし、そうではなく、従業員を守ることが会社の存在意義なんだと教わり、その言葉が心に突き刺さりました。
堀口会長の言葉に感銘を受けた私は「ぜひサンフロンティア不動産グループで一緒にやらせていただけませんか?」とお願いし、ジョイントベンチャーであるNavdが誕生しました。BNSのメンバーはNavdに移籍し、BNSはホテルilliの運営機能のみを残すという判断をしました。
ーーそうだったんですね。一度は、メンバーがNavdに移籍をする形となったBNSですが、BNSとしてもう一度始動したきっかけは何だったのでしょうか?
まず、コロナが落ち着きを見せ始め、市況が戻ってきたことが大きいです。illi staysにも徐々にゲストが戻り始め、2022年11月から爆発的に売上が伸び、必要として下さっている方が多くいることを実感しました。
私自身も、コロナ禍で行動が制限される中で、改めてホテル事業やilli stays について見つめ直した結果、やはり可能性があり、自分がやりたい事業だと確信するようになりました。
ーーどんなことを考えられたのでしょうか?
一番は、私自身が純粋に旅が好きだということです。行動制限の中で、旅は人生になくてはならないものではないかと改めて感じました。コロナ禍で同じように感じた人は私以外にも多くいたのではないかと思います。
そして、日本には四季があり、食があり、自然も都会もあり、安全・清潔である。そんな国は他になく、観光業こそが日本の力になっていく事業ではないかと思ったんです。
ーー改めてilli staysの意義を感じられたのですね。そこからはどのように再始動させたのでしょうか?
illi staysは、せっかく必要とされているのに、施設数が全く足りていない状況でした。ただ、施設を増やすには資金面で大きな課題がありました。ホテル事業はどうしても初期投資がかかります。どうにか解消できないかと、ビジネスモデルを考えていました。
私はオーストラリアが好きで、よく数週間滞在するのですが、滞在の中で「もし自分がオーストラリアにホテルの1室を持っていて、自分が泊まりたい時に使え、使わないときはホテルとして収益化できたら・・」と思いつき、めちゃくちゃいいなと。きっと日本に対しても同じように感じる方がいるのではないかと思ったんです。
ーーーたしかに、それはめちゃくちゃいい。
そこから、投資家とwin-winの関係になる形を模索し、illi styas を増やしていくスキームを形にすることができました。新しいスキームで、2023年11月には下北沢で2施設目となる「illi com shimokitazawa」をオープンすることが出来ました。illi nakano 以来、4年ぶりに新しいilliを作ることができて、感慨深かったですね。
ーーー完全復活ですね。感慨深い。これからもilliを増やしていく計画なのでしょうか?
もちろんです。2024年1月には渋谷、その後は四谷など、すでに準備を進めています。日本の都市でまずは200室を目指し、長期的には世界でもilli staysを作っていきたいと思っているんです。
ーー世界も視野に入れているんですね!
はい。そのためにはilli staysを心から良いと思い、この計画のために一緒にベストを尽くせる仲間がもっと必要です!気になった方はすぐにご連絡ください(笑)
ーーこれからさらに仲間を増やし、広がっていくilli stays、そしてBNSの今後が楽しみですね!今後もBNSとilli staysを追っていきたいと思います。今日はありがとうございました!
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