今回のインタビュー:株式会社BARE NOTE STUDIO 代表 黒木郁己
【プロフィール】1987年生まれ。下北沢のシェアハウスで出会った仲間と起業。原体験である"人生が変わるほどの出会いと体験"を提供することを大切に、お泊まり会をコンセプトにしたグループ向けホテル"illi Stays”を企画・運営中。
ーーこんにちは!BARE NOTE STUDIOについて詳しく知るべく、今回は代表の黒木さんに創業ストーリーを語ってもらいたいと思います。黒木さん、よろしくお願いします!
こんにちは!株式会社BARE NOTE STUDIO代表の黒木です。よろしくお願いします。
ーー早速ですが、BARE NOTE STUDIO(以下BNS)の創業の経緯から伺っていきたいと思います。BNSはどのように誕生したのでしょうか?
2017年にBNSを創業しました。創業前は個人事業主として、デザインのコーディネーションを行っていたのですが、当時私は下北沢にあるシェアハウスに住んでいて、そこで出会ったシェアメイト達と一緒に仕事をすることもあったんです。
ーーシェアハウスのメンバーで一緒に仕事をするなんて、素敵ですね!どんな仕事内容が多かったんですか?
東京オリンピック前ということもあり、ホテルや民泊の内装設計の依頼が多かったですね。シェアメイトの一人であるインテリアデザイナーの山本と共に欧米の訪日観光客にフォーカスした内装を提案して、結果的には、納品したほぼ全ての施設がオープン初月から黒字化したんです。大きな手ごたえを感じて、自分たちでもホテル営業を行った方が良いのではないかと思い始めました。そして、個人事業主だった私が、内装設計会社の従業員であった山本を口説き落とす形でBNSを設立しました。
ーー安定した地位を捨てて独立を果たした山本さんにとっては勇気のいる行動だったと思います。黒木さんはどんな風に口説いたんですか?
本当にその通りで、会社経営の経験も成功体験もない私が彼を巻き込む為に行ったのは、ビジョンをできるだけ具体的に伝えることでした。
「我々はシェアハウスで出会い、様々な人との出会いがあり、人生が変わるほどの体験をしてきた。これからも訪日外国人観光客は増え続ける。自分たちのシェアハウスでの原体験を、僕たちができるソリューション(空間創り)を持って表現し、日本に訪れる人の人生が変わるほどの出会いと体験を創り出そう!」
今でも、根底にあるこの想いは変わっていません。そうして、二人で会社を設立しグループ向けのホテルの企画を始めました。
ーー素敵なストーリーですね!シェアメイト二人で起業した会社、スタートから順調だったんですか?
はい、スタートから割と順調でした。その後、同じくシェアメイトだった新規事業立ち上げ経験者やマーケティング経験者など、心強い仲間が集まってくれたことも大きかったです。
さらに、2017年当時、海外旅行のハードルは下がり、ファミリーやグループでの旅行が増えて来ていたり、民泊法の制定により大人数で宿泊できるホテルが少なくなっている&高価格になっている時期でもありました。
そこで、スイートルームのように広いけど(グループで宿泊することで)低価格で宿泊できるホテルを企画していく、という戦略を取ることになりました。
そこからも議論を重ね、最終的に行き着いたのは、「いつまでも遊び心と好奇心を忘れない大人たち」をターゲットに、昔懐かしいお泊まり会が体験できる、自宅のような安らぎとホテルのようなホスピタリティをかけ合わせた、シンプルでハイブリッドな宿泊施設のローンチです。
ーーilli stays の誕生ですね?オープン当初からうまくいっていたんでしょうか?
はい。最初のilli staysは私たちの創業の地、下北沢にオープンし、初月から稼働率は90%を超える結果となりました。
illi shimokitazawaをオープンさせた当時、東京オリンピック開催に向けた日本全体を包む訪日外国人の受け入れムード醸成の影響からか外国人観光客は日を追うごとに増え、東京近郊は特に観光バブルに湧いていました。弊社もまた、好調なホテル事業に牽引され、従業員は一気に20人程度に増え、資金調達のお話も定期的に頂くようになりました。続けて、2019年に中野に2施設目をオープンしました。
ーーまさに「お泊まり会」の光景ですね!シェアハウスで出会った仲間たちが次々にジョインして、事業も好調。すばらしいスタートですね。
本当にシェアメイトたちとの出会いが私の人生を変えてくれました。それこそが、私たちの原体験であり、ビジョンでもある「毎日がお泊まり会のようなシェアハウスでの原体験=ビジョン(人生が変わるほどの出会いと体験)を共有したい」に繋がっています。
ーー黒木さんの人生を変えた出会いと体験を事業にしているのですね!現在に至るお話は後編でまた伺いたいと思います。
BNSにも苦しい時期が・・・BNSの危機と復活のストーリーは後編で!
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