こんにちは!iGrusの佐久間です。
今回は“面談の時によくいただく質問について” シリーズ第17弾。
今回は前回に続き、経験者向けの内容になりますが、少し特殊な回かもしれません。
よかったら最後まで読んでくださいね!
目次
SESからSESへの転職
「今もSESで働いているので、別のSES会社に転職してもあまり変わらない気がします。」
「結局、案件先で働くなら同じではないですか?」
「SESから転職するなら、自社開発の方がいいのでしょうか?」
実務経験のあるエンジニアの方と話していると、こうした疑問を持っている方は少なくありません。
確かに、SESというビジネスモデルだけを見れば、似ている部分はあります。
クライアント先のプロジェクトに参加する。
案件によって仕事内容や環境が変わる。
自社ではなく、現場で仕事をする期間も多い。
そのため、「SESからSESへ転職して、何が変わるのだろう?」と思うのは自然なことです。
ただ、私たちは、同じSESでも、会社によってキャリアの形成はかなり変わると考えています。
今回は「SESからSESへ転職する意味はあるのか?」という疑問について、採用担当として率直にお答えします。
結論から言うと「SESかどうか」だけでは判断できません
SESからSESへ転職する意味があるか。
この質問に対する答えは、「会社による」です。
少し拍子抜けする回答かもしれません。
でも、本当にそうだと思っています。
例えば、同じSESでも、案件の決まり方や案件変更の考え方、営業担当との関係、キャリア相談の頻度は全然違いますし、会社側の技術理解度や学習環境、評価制度などは本当に会社によってまちまちです。
だから「SESだから同じ」ではなく「その会社では、エンジニアの成長をどう考えているか」を見ることが重要です。
転職するときに見るべきなのは案件だけではありません
SESで働いていると、どうしても「どんな案件があるのか」が気になります。
技術者としては現場で働くことが主業務となるので、もちろん重要です。
今までPHPをやっていたが、次はJavaをやりたい。
クラウド技術に触れてみたい。
製造だけでなく、設計や要件定義を経験したい。
こうした希望は当然あります。
ただ、転職先を選ぶ時には案件の内容だけではなく、もう一つ確認してほしいことがあります。
それは「案件の外側で、自分のキャリアを誰がどう考えてくれるのか」です。
案件はいつか変わります。クライアントも変わります。使う技術も変わります。
ですが、自分自身のキャリアは最後まで続きます。
だからこそ、今の案件、次の案件、その次のキャリア…
そこまでつながるように考えてくれる環境なのか?ということは、非常に重要だと思います。
「案件を紹介してくれる営業」と「キャリアを話せる人」は同じとは限らない
SESでは、営業担当との関係が非常に重要です。
なぜなら、営業担当が案件を探し、クライアントと調整し、エンジニアと会社をつなぐ役割を持つからです。
しかし、案件を紹介できることと、エンジニアのキャリアについて話せることは別問題です。
例えば「この案件に入れば単価が上がります」だけではなく「今この現場に入ってこの技術・工程を経験すると、次はこういう案件へ進みやすくなります。」
「今のスキルセットなら、こうなるためには次はここを伸ばした方がいいです。」
「この技術だけではなく、データベースやクラウドも理解すると選択肢が増えます。」
そういった、エンジニアに寄り添った会話ができるかどうか…
これは、数年後のキャリアに大きく影響します。
営業側にもITの理解は必要です
iGrusでは、SES営業には営業力とITの知識の両方が必要だと考えています。
もちろん、営業担当がエンジニアと同じレベルでコードを書く必要はありません。
しかし、
・フロントエンド/バックエンドとは何か?データベースとは?
・開発工程にはどんな工程や順番があるのか?
・エンジニアが今どのレベルにいるのか、次にどんな経験を積めば市場価値が上がるのか?
こうしたことを理解していないと、エンジニア本人とキャリアについて深い会話をすることは難しくなります。
だから私たちは、技術者だけではなく、採用・営業・マネジメント側もITを理解していく必要があると考えています。
今の会社で何が不満かよりも、次の会社で何を得たいか
SESからSESへ転職する場合、今の会社に何らかの不満があるケースも多いと思います。
・案件が変わらない
・案件を変える際、自分の希望が通らない
・給与が上がらない
・営業担当に会話が通じない
・そもそもキャリア相談がない
・会社内でのつながりを感じない
このようなケースはあるあるです。
もちろん、これらの理由も転職を考えるきっかけになります。
ただし、転職するときにはもう一つ整理してほしいことがあります。
次の会社では、技術者として、ビジネスマンとして何を得たいのか?という部分です。
役職なのか、技術力なのか、チーム経験なのか…
とにかく「案件や待遇」ではなく、長い目で見た時に、スキルや経験として何が欲しいのか?ということを考えてみてください。
ここが明確になると、転職先を見る基準も変わります。
今より少し条件がいいだけで転職すると同じ悩みが繰り返すこともある
例えば、今より月給が2万円高い、勤務地が少し近い、リモート日数が多い…
これらの理由だけで転職先を決める。
労働環境や待遇の改善はライフスタイルに直結することだからですから、言うまでもなく大切なことです。
ただ、仕事内容・キャリア支援・学習環境などが今とほとんど変わらないのであれば、半年後、一年後にまた同じ悩みを持つ可能性があります。
だからこそ、条件と一緒に「次の会社に入ったら、自分の経験値がどう変わるのか?」を見てほしいと思います。
実務経験1〜3年は「次の伸び方」を考える時期
実務経験が1〜3年くらいになると未経験だった頃とは状況が変わります。
仕事の流れが分かってきて、専門用語に戸惑うこともなくなる。
任された仕事を自分一人でこなすことが普通になってくる。
成長したからこそ、次の課題も見えてきます。
例えば、実装はできるけれど設計経験がない。
一つの言語やフレームワークしか経験していない。
インフラやセキュリティの知識が多くない。
こうした「次に必要な経験」が見え始める時期です。
だから、実務1〜3年くらいの転職では、会社の名前よりも「次に何を経験できるか」を見てほしいと思います。
技術を深めるだけがキャリアではありません
エンジニアのキャリアというと、触れる技術や資格、実務経験に目が向きます。
これらももちろん非常に重要ですが、上を目指すなら技術以外の力も必要になります。
例えば、
・相手の要望をズレなく理解し整理する
・進捗を具体的かつ正確に把握し、タスクを分解
・メンバーやクライアントへの説明する
・問題が起きた時の状況判断
・顧客との調整力や折衝能力
こうしたスキルです。
そして、これらが増えていくと、リーダーやPMといった道も見えてきます。
将来的にはマネジメントも一つの選択肢
技術を深く追求したり、人が足りていない専門領域を極めるという道もありますが、将来的にチームを動かしてみたい、もっとプロジェクト全体を俯瞰で見たい、或いはクライアントと直接話せるようになりたいという方には、マネジメント側へ進む道もあります。
PMを目指し、マネジメント業務を希望するのは現実的ではありません。
まずは、技術を理解し、仕事の流れを理解し、周辺の仕事を理解する。
そして意識して「自分には無い専門性を持った隣の人」と仕事をする。
そうやって、少しずつ知っている領域を広げ、カバー出来る範囲を広げていく。
その先に"マネジメント"というポジションがあります。
iGrusでも、経験者の方に対しては、単に開発案件へ入ってもらうだけでなく、将来的にはプロジェクトマネジメントや管理側へ進めるキャリアも見せていきたいと考えています。
学ぶ機会が「未経験者向けだけのもの」ではない会社か
研修や勉強会というと「未経験者向けのもの」と思う方もいるかもしれませんが、実は、実務経験がある人ほど「現場では触れない領域」が出てきます。
実際の現場では、自分の専門分野以外の領域を学ぼうとしても、実績がない=知識がないと見なされがち。お客様に出す商品ということを考えると、気軽にお任せすることは出来ないケースが多いです。
そういう時に、社内で質問でき、講義を受けられる。
別の専門性を持つ人と話せる。
別領域のプロフェッショナルと共に社内開発へ参加できる。
こうした環境があると、現場だけでは補いづらい部分を伸ばすことができます。
転職先を見る時に面接で聞いてほしいこと
SES会社を比較する時には「どんな案件がありますか?」だけではなく、下記のように踏み込んで聞いてみてください。
・入社した場合、私の今の経験からだとどんなキャリアを考えられますか?
・入社して3年後、私はどんな経験を積んでいる想定ですか?
・営業担当は技術についてどの程度理解していますか?
・キャリア相談は誰にできますか?
・実務経験者向けの学習機会はありますか?
こうした質問への回答を聞くと、その会社が
・単に人を案件へ入れるだけの会社なのか?
・技術者のキャリアまで考えた上でアサインしている会社なのか?
という部分が少しわかると思います。
今の会社が良いなら転職しなくてもいい
今いるSES会社で、希望する経験が積めていて、営業担当との会話の機会も少なからずあり、待遇やキャリアプランにも納得している。
それならば、無理に転職する必要はありません。
「SESだから転職しよう」でもなければ「SESからSESだから転職しても意味がない」でもありません。
本当に見るべきなのは、「今の環境で自分が前に進めるかどうか」です。
経験者の方に選ばれる理由を更につくらなければならない
ここまで書いてきましたが、これは「弊社なら全部完璧です」と言いたいわけではありません。
私たちは、これまで未経験採用への情報発信が多く、実務経験を持つ方に対して「iGrusに入ると何が変わるのか」を十分に伝えられていなかったと感じています。
経験者の方にも、どんな案件があるのか、どんな技術を伸ばせるのか。
或いは、誰に相談できるのか、どんな環境でどんなキャリアを目指せるのか。
もっともっと具体的にお伝えしていきます。
私たち会社側も、技術者に選んでもらう努力が必要だと自覚し、より選ばれる会社になれるよう改善を続けていきます。
まとめ
SESからSESへの転職。
会社の業態だけを見れば、大きく変わらないように見えるかもしれません。
でも、その会社で誰と働き、どんな業務を任され、何を学べるのか。
どんなキャリアプランを描けるのか。
そこが変われば、同じSESという業態でも3年後は大きく変わる可能性があります。
「SESかどうか」だけで転職先を判断せず「どんなSESなのか」を見てください。
何よりも大切なのは、その会社で自分は何をできるようになるのか、という部分です。
SESからSESへの転職を考えている方は、今の会社の良くないところを考える前に、次の3つを整理してみてください。
① 今の会社で得られたもの
② 今の会社では得にくいもの
③ 次の会社で絶対に得たいもの
これらが整理できれば、求人を見る時も面接を受ける時も、会社選びの基準がかなり明確になります。
そして面接では遠慮せず「自分が入社した場合、将来的に御社はどんなキャリアを想定していますか?」と聞いてみてください。
その回答は、会社を見るうえで非常に重要な材料になると思います。
最後に
iGrusでは未経験からIT業界へ挑戦する方だけでなく、すでに実務経験を1〜3年程度積み、「この先どう伸びるか」を考え始めている方とも積極的にお話ししたいと考えています。
転職するか決めていなくても構いません。
このまま今の経験だけを続けていていいのだろうか?
次に何を学べばいいのか?技術のことばかり考えているけど大丈夫だろうか?
そんな段階でも大丈夫です。
これまでの経験を聞きながら、今できること、次に伸ばしたいこと、そしてその先に目指せるキャリアを、一緒に整理できればと思っています。
今後のキャリアについて迷っている方はぜひ一度、iGrusへ遊びに来てくださいね。