女性3人組の赤裸々トークをお届けした「ホンネ座談会」の記事がご好評につき、この度「続編」を企画しました!この2年間で起こった自身と会社の変化について、三人それぞれの視点から語ります。
<プロフィール>
鈴木 晶子(すずき あきこ)
2021年3月にMIL株式会社へ入社。コーポレート部で総務・経理業務を担当し、リモートを中心に週4日勤務。2022年8月に双子の男児を出産し、4歳女児も含めて3人の子育てに奮闘している。現在は育休中。
黒谷 純子(くろたに じゅんこ)
2021年3月にMIL株式会社へ入社し、マーケティング部で主にコンテンツマーケティングを担当。パートで入社後、現在は時短正社員として週4日勤務。5歳児のママ。地域の子育て支援NPOでも活動中。
日置 礼華(ひおき れいか)
2021年4月にコーポレート部の採用担当としてMIL株式会社へパート入社。現在は正社員になり人事の他、総務・労務・経理業務も担当。
パートから育休取得、時短正社員、正社員へ。三人それぞれの変化
—この2年間で、三人それぞれに「働き方の変化」がありましたよね。まずは、鈴木さん。双子のご出産をおめでとうございます!
鈴木:ありがとうございます!双子を妊娠・出産し、パートという契約形態でありながらも、現在は育児休暇を取得させていただいています。前例がない中で育休取得を認めてくださり、CEOの光岡さんをはじめ、MILの皆さんに大変感謝しています。
双子を妊娠していると医師に告げられたときには、双子を育てながら働き続けるのは難しいだろうと思い、仕事を諦めようと思っていました。「退職します」とお伝えしたところ、日置さんが育休・産休が取得できるよう働きかけてくださって今に至ります。本当に感謝しています。
日置:いえいえ。私としては、まだ鈴木さんからコーポレート業務を教わっている途中でしたし、「とにかく鈴木さんを引き留めたい!」という一心でした(笑)。現在、MILの約4割は女性社員です。今回、鈴木さんが育休取得の第一号になってくださり、女性社員は安心したのではないでしょうか。良きロールモデルとなっていただき、こちらこそありがたく思っています。
黒谷:鈴木さん、3人の子どもを育てる日々はいかがですか?
鈴木:年少の長女と双子の長男・次男の育児に追われて、毎日が過ぎるのがあっという間です。多胎育児は過酷だと聞いていたものの、こんなにも過酷だとは思いませんでした(笑)。幸い、主人が在宅勤務のため、上の娘の保育園の送迎などは夫婦で分担できていますが、少し外出しようにも双子ベビーカーの通れる場所などには制限があったり、双子それぞれのタイミングでのお世話が必要だったりと、何かと負担は多いです。もちろん子ども達は可愛いのですが、私は本来、育児よりも仕事に向いているタイプだと思うので、保育園が見つかり次第、早く復職してMILに還元したいと思っています(笑)。
黒谷:子どもを一人育てるのも大変なのに、三人とは、本当に凄いです!でも育児もキャリアのひとつだと思いますので、育休を経てさらにパワーアップした鈴木さんと一緒に働けるのを楽しみにしていますね!
—社員一同、鈴木さんの復職をお待ちしています!続いて、日置さんの「働き方の変化」はいかがでしょうか?
日置:一番大きな変化は、前回のインタビューの直後に、パートから社員になったという点ですね。正社員へと雇用形態が切り替わり、周りの対応が変わるのではないかと正直緊張していたのですが、何も変わらず。MILの良さを改めて感じました。
黒谷:確かに、MILの場合、雇用形態による区別はないですよね。
日置:対応も接し方も、何一つ変わらなかったです。次に大きな変化は、鈴木さんの産休によって、経理や労務・法務・総務など、採用以外のコーポレート業務にも携わるようになった点です。初めての業務も多く最初は不安でしたが、次第にスキルが身についてくる実感が湧いてきて、やりがいをもてるようになりました。
鈴木:もともと担当されていた採用業務に加えて、私が担当していた業務も引き継いでくださって、本当に感謝しています。この2年間で、システムや人事制度が猛スピードで整備されていき、日置さんはその全てに携わっているので、この短期間で本当に多くの経験を積まれたのだと思います。
日置:大手企業とは異なる、スタートアップ企業ならではのメリットとして、粒々とした業務を担当するのではなくて、ゼロイチで業務を任せてもらえる点があると思います。例えば、新しく勤怠管理ツールを導入した際には、ツール選定から導入後の従業員への浸透まで、すべてのフェーズで携わらせていただきました。大変なこともありますが、自分の強みになりました。
—続いて、黒谷さんの「働き方の変化」はいかがですか?
黒谷:入社当時、週3日のパートで働き始めたのですが、途中でマーケティングチームが二人体制から一人へと変わり、業務量や範囲が増加。徐々に勤務時間数が増えて、昨年、時短正社員になりました。現在は、週4日ペースで勤務しています。もともと、子どもが小学校に入学する前までに、やりがいのある仕事・活動と子育てを無理なく両立できるような「柔軟な働き方」へと整えたいというイメージがあって。最初はMILのパートと他の仕事をミックスしながら、柔軟な働き方を組み立てようと考えていたのですが、MILで働き始めたら企業姿勢や風土が自分に合っており、より組織成長に貢献したいという気持ちが強くなりました。
鈴木:実際に時短正社員として働き始めて、いかがですか?
黒谷:来春、娘が小学生になるのですが、既に理想のバランスを整えることができていて、満足しています。安心して入学を迎えられそうです(笑)。
日置:時短正社員という規程自体はあったものの適用はしておらず。第一号の時短正社員が黒谷さんでした。その後、パートからのキャリアアップを目指して時短正社員に切り替える方や、時短正社員から更に正社員に切り替える方も現れて、新しい働き方やキャリアの築き方のロールモデルになってくださったと感じています。
黒谷:会社として「多様な働き方」を認めてくださって、また周りの皆さんも理解してくださっていて、恵まれた環境に感謝しています。勤務時間が限られている分、自身のバリューを最大限に発揮できるよう、常に優先順位を付けながら、スピードと集中を意識して仕事に取り組んでいます。一時期はマーケ担当者が一人だったのですが、現在は5名体制となり、より質の高い仕事をよりスピーディーに実行することを目指して、チーム全員で取り組んでいます。人数が増えてとても心強く、何より嬉しいです(笑)。
5周年を迎え、社員数は60人を突破!急速に拡大する中でも変わらない「MILらしさ」とは?
—この2年間で、MILはどのように変わりましたか?
黒谷:MILが5周年を迎えましたが、私の娘と同じ年齢なんですよね。私がMILに入社したころ、娘は3歳でまだオムツを履いていて「いつ取れるのかなぁ」なんて周りに相談していたのですが、今や一人でトイレに行けますし、自分のことは一通り自分でできるようになりました。ひらがなでお手紙を書いてくれたり、おしゃべりも上手になって、たまに口喧嘩もします(笑)。この2年で、赤ちゃんから人間になってきたというか。それが少しMILの成長と重なって見えたりしますね。2年前に入社した当時、MILの社員数はまだ20人くらいで、どこか家族的なイメージがありました。私たちの入社と同時期に、初めて勤怠システムが導入されるなど、会社として誕生したばかりという印象だったのですが、最近では評価制度も開始されるなど「会社」として整備されたと感じます。
日置:会社らしくなってきた、というのはまさにその通りだと思います。制度が整っただけではなく、皆さんそれぞれが「会社として、組織として成長するためには何を整える必要があるのか?」を考えて動いてくださっていますね。たとえば深夜残業ゼロを目指して、22時以降勤務している人がいないように声を掛け合うなど。
鈴木:MILはこれまで大きなトラブルがなく、着実に階段をステップアップしていますよね。スタートアップはどうしてもブラック企業になりがちですが、MILはホワイト企業としてすくすく成長していると感じます。
日置:この2年間で、コーポレート視点の大きな変化としては、人員増加があります。2年間で2倍以上に増えました。私たちの入社当時と比較して、約3倍の人数です(17名から60名へ)。3月にプリンスホテルで5周年の社員総会パーティーを実施したのですが、人数が増えて、見る景色が変わりました。普段はリモート勤務ですので、会場に全員集合することで、規模の拡大と成長を改めて実感しましたね。
鈴木:ここ最近で、また新メンバーが増えたのですね!
日置:コロナ禍でどこからでも自由に働けるような環境を整備したこともあり、最近では、地方在住のフルリモートワークの方も増えました。岡山、宮崎、福岡、福島、長野、北海道など、全国にMILのメンバーが点在しています。全国で勤務する、優秀な新メンバーの存在は、MILのパワーアップにつながっていると思います。
—スタートアップでは「50人の壁」というハードルが存在すると聞きますが、「50人の壁」とは一般的にどんな現象なのでしょうか?
日置:一般的に、スタートアップでは社員数が50人くらいに増えると、人事評価制度などが始まるタイミングと重なり、人間関係の問題が起こりやすくなったり初期メンバーの離職が増えたりと、組織の歪みが生じやすくなると言われています。創業当時はリファラルのメンバーが中心となるためカルチャーも統一しやすいのですが、50人の段階では色々な背景をもった人が集まってきて、一つの組織になるため、不一致が生じやすくなります。また管理職の目も行き届きにくく、フォローがしづらくなるタイミングなのかと思います。
ただ、MILでは社員数が急増して、60人を超えたにも関わらず、6年目を迎える現在まで、退職者は5名しか出ていません。スタートアップにしては少ない離職数であり、社員が「居心地の良い会社」だと感じてくれている証ではないかと捉えています。
黒谷:MILは「50人の壁」の弊害が出ていないと思うのですが、それを支えているのは何でしょうか?
日置:コミュニケーションへの意識、ですかね。MILのマネージャーのほとんどはメンバーの管理をしながら自身も業務を担当する「プレイングマネージャー」ですが、自身の業務が忙しい中でも、毎週・隔週などで1on1の時間を割き、一人ひとりのメンバーと丁寧に向き合っている印象があります。また、社員が悩みを抱え込むことがなく、他部署のマネージャーにも相談できる体制を構築するため、シャッフル面談や指名面談などの制度を開始しました。「シャッフル面談」では、リーダークラスとメンバークラスの社員をマッチングアプリでマッチングし、上期と下期で1回ずつ、コミュニケーションできる機会を作っています。「指名面談」は悩みがあったときに自分の部署以外のマネージャーを指名して「この人と面談したいです」と申請して面談ができ、MILがランチ代も支給するという制度です。他部署のマネージャーに相談することで、考え方や視野が広がればと思っています。
鈴木:シャッフル面談なんてできたんですね!初めて聞きました。
黒谷:メンバー同士も、ピアボーナスボーナス制度「Unipos」を通じて感謝の言葉を贈り合ったり、MILNESS(行動指針)に沿った行動を称賛し合ったりと、チーム内やチームを超えたコミュニケーションが日常化できていますよね。
日置:確かに、Uniposのチカラは大きいですね!新しいメンバーがどんどんと増えている中でも「MILNESS」が確実に伝播しているのを感じます。
多様な業界・活用法で「インタラクティブ動画」が拡がっている
—会社の規模が大きくなるのに比例して、この2年間で、プロダクトとサービスも大きく成長しましたよね。
黒谷:私たちが入社した頃は、おもに制作会社や代理店向けに「インタラクティブ動画編集プラットフォーム」として売り出していましたが、この2年間で方向転換し、大手企業様と直接お取引をして、要件定義から動画の企画・制作、視聴データに基づく運用改善までを一気通貫で請け負う「インタラクティブ動画マーケティング」へと舵をきりました。各チームの尽力により、この2年で軌道に乗って様々な業界・企業での成功事例が増え、活用法が拡がっていると感じます。以前はBtoC企業様がメインでしたが、現在はBtoB企業でのご利用も増えています。
日置:MILの場合、単なるプラットフォーム・ツールの提供でなく、お客様を成功に導くための「企画・提案・運用改善」までサービスに含まれますので、フィールドセールスやカスタマーサクセスに求められる領域が、他社よりも広いですよね。採用においても、これまで「さらなるスキルアップ」を目指してカスタマーサクセスに応募してくださったり、「自身のアイデアを加えながら大手企業様に提案できる点」にやりがいを感じてフィールドセールスに応募してくださったり。「プロダクトの成長」と「MILでの自身の成長」に期待と魅力を感じて、MILに集まってくださる方が増えてきています。
これからのMILと私たち
鈴木:私の目標は、まずは復職。保育園に入園できるように保活を進めていますので、復職を待っていてくださいね!
黒谷:改めてこの2年を振り返り、「プロダクトの成長」と「働きやすい会社」の両面が育ってきたことを実感できました。私もMILの中で中堅の社歴になってきたので、新しいメンバーにMILNESSを伝えていけるよう、カルチャーの伝播役も意識して行動していきたいです!
日置:前回から2年経ち、誰一人辞めることなく、三人でこうして集まれたことに感謝です。それぞれに合った働き方を実現し、期待に応えた行動を取りながら、成長できていると実感できました。この先もそれぞれが成長をして、また2年後に集まりたいですね。この2年で会社がこれだけ変化したので、2年後にMILがどうなっているのかがとても楽しみです。
座談会の数日後…
週末に、鈴木さんへ会いに行ってきました。鈴木さんも双子ちゃんも元気で、育児&保活を頑張っていらっしゃいました!コーポの守護神・鈴木さんの復職を社員一同、お待ちしていますね!