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『 表情という「見てくれ」 』

「人は見た目ではない。」よく耳にする言葉だ。 私も、その考え方には賛成。 人として本当に大切なのは、中身だ。 しかし一方で、私は思う。 人に不快な思いをさせない最低限の身だしなみや、相手が安心できる表情は、大切なマナーではないだろうか。 私はそれを、「表情という見てくれ」と呼んでいる。 人の状態や心は、不思議なほど表情に表れる。 元気な人には笑顔が多い。 心に余裕がある人は、自然と穏やかな表情になる。 もちろん、誰にでも落ち込む日や疲れる日はある。 それでも、人と接するときに少しだけ笑顔を意識する。 それだけで、その場の空気は大きく変わる。 私は子どもの頃から、人を笑わせることが好きだっ...

『 人材不足…喜ばしいことだ 』

人が足りない。しかし、退職者が続出して、人が足りなくなっているわけではない。会社が成長して、仕事が増えているから、人が足りないのだ。だったら、これは悪い話ではない。むしろ、人材不足は、会社が成長している証しでもある。喜ばしいことなのだ。ただし、喜んでいるだけではダメだ。今の仕事をこなすために、慌てて人を採用する。それだけでは、いつまでたっても後手に回る。今の成長に必要な人ではなく、次の成長に必要な人を、先に採る。そして、育てる。私は、採用を単なる「人件費の増加」だとは考えていない。人材採用は、会社の未来に対する投資だ。では、どんな人が欲しいのか。入社早々、ガンガン売上をつくる営業担当。次...

『一点集中しなければならない時』

人は、一度にいくつものことを完璧にはできない。だから、仕事には優先順位が必要になる。でも、優先順位をつけるというのは、「何からやるか」を決めることだけではない。もっと大事なのは、「何をやらないか」を決めることだ。仕事ができる人ほど、仕事が集まってくる。結果を出せば、さらに大きな仕事を任される。担当部門が増える。部下も増える。責任も増える。新しい挑戦が増えて行く。本人も、期待されていることが嬉しい。「これもできる」「あれもやってみたい」「せっかく声を掛けてもらったのだから」そうやって、一つ、また一つと、抱えるものが増えていく。私は、ここが一番危ないと思っている。人は、うまくいっていない時に...

『 二日酔主義の心得 』

サラリーマン時代、会社の同期や大学時代の友人と、よく酒を飲みに行った。メンバーは、だいたいいつも同じ。そして酒が回ってくると、決まって始まる。愚痴合戦だ。「ウチの会社は、だからダメなんだ」「社長は何も考えていない」挙げ句の果てには、自分が社長になったかのように、会社や業界の未来まで語り始める。もちろん、私も酒は好きだ。仲間とワイワイ飲むのも楽しい。でも、ある時ふと思った。これを何十回と繰り返して、何か変わるのか。たぶん、何も変わらない。だったら、同じ時間を使うなら、自分が、「この人から学びたい」と思える人と飲んだ方がいい。そう考えるようになった。幸い当時の私は、ベンチャーキャピタルに勤め...

『「人は中身だ!」分かってるよ。』

眼鏡も、靴も、立ち姿も、表情も。自分をどう見せるのか。万人受けする必要などない。自分が、「こう見せたい」と思っている自分を、そのまま「見てくれ」として見せればいいのだ。「見てくれ」は、重要な戦略なのだ。 「人は中身だ!」分かってるよ。だけど、その中身を、初めて会った人に、瞬時に理解してもらうことなどできない。自分は何者なのか。何を考えているのか。どんな人間なのか。そんなもの、黙って立っているだけでは、分かるはずがない。だったら、まずは相手に、自分に興味を持ってもらう。話をする、きっかけをつくればいい。初対面なんて、瞬間勝負なのだ。「その眼鏡、面白いですね」「そのパンツ、ドカンみたいですね...

『 AI 対 職人のような生き方 』

私は呆れるほどのハマリ症で、一度ハマってしまうと、寝食を忘れて没頭してしまう。自分の体調など、そっちのけにしてしまうほどだ。意識してそうしているのではない。目標へのこだわり。ファッション。考え方。仕事のやり方。周りの人たちとは、全く違う方法を選ぶ。そして、自分が納得するまで、いつまでもやってしまう。そうやって始めたことが、いつしか注目を集めたり、気づけば、真似をする人や企業が増えていたりする。そして私は、もう一つ知った。とことんハマったものが、世の中の誰かの役に立てば、それは職業になる。商品になる。そして、とめどなくお金が入ってくることだってある。そう。職人のような生き方。そして今、AI...

『 判断と決断は違う 』

「判断や決断が早いですね。」と言われることがある。確かに、周囲からはそう見えるのかもしれない。だが、私の中では、判断と決断はまったく別のものだ。判断とは、過去を見て答えを出すこと。決断とは、未来を選ぶこと。過去には正解があるが、未来には正解がない。だから、決断には責任が伴う。また、こんな違いもある。判断は頭でする。決断は腹でする。決断した瞬間から、その未来は自分の責任になる。だから、腹をくくる必要がある。経営者の仕事は、正しい判断をすることではない。責任を引き受けて決断することなのである。そう、決断とは、何かを選ぶことではない。何かを捨てることだ。例えば、新しい事業を始める。それは、別の...

『 劇画チームビルド 』

『 劇画チームビルド 』

『 チームビルド 』

何年か前、マーケティング部門を、自分で直接見ることになった時期があった。久しぶりに、一つのチームの中に入って、同じ目標を追いかけた。そこで改めて思った。チームをつくるというのは、難しい。厳しいだけでは、人はついてこない。数字。目標。期限。結果。そればかりを追いかけて、「とにかくやれ」「結果を出せ」と言い続ければ、一時的には数字が上がることもある。でも、そのうち人の心が離れていく。では、優しければいいのか。それも違う。何でも許す。嫌な仕事はさせない。失敗しても何も言わない。みんな仲良く、楽しく仕事をしましょう。それだけでは、組織はいずれ弱くなる。会社は、“大人の幼稚園”ではない。仲良くする...

『 無の日々と継続の日々 』

人は、毎日、同じ時間に起き、同じように仕事をして、同じように飯を食い、また一日を終える。昨日と今日なんて、そんなに変わらない。今日と明日だって、たぶん、そんなに変わらない。人生というものは、振り返れば大きく変わっているのに、その一日、一日だけを見れば、驚くほど地味なものだ。会社をつくったからといって、翌日から人生が変わるわけではない。新しい仕事を始めたからといって、すぐに金が入ってくるわけでもない。努力したからといって、翌朝、突然何かが起きるわけでもない。むしろ、何も起きない日の方が圧倒的に多い。私は、この「何も起きない日」というものが、実は人生で一番怖いと思っている。失敗した日は、まだ...

『 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 』

雨ニモマケズ。風ニモマケズ。二日酔いにも負けぬ、丈夫な身体をもち。経営をしていると、雨どころか、風どころか、毎日のように何かが降ってくる。売上が前年を下回れば、「何かがおかしいんじゃないか」と考え、景気が悪くなれば、「この先、本当にモノは売れるのか」と心配する。円高になれば円高を心配し、円安になれば今度は円安を心配する。株価が暴落すれば、自分の心まで暴落する。政治を見れば、「もっとやれ・・・」「いや、それはちょっとやり過ぎだろう」と思ったりする。「これが人間だもの・・・」と、相田みつをさん風に。強そうな顔をしていても、心の中では、毎日、ブルブル揺れている。でもさあ、長く経営をしていると、...

『 孤独を否定するのではなく、孤独を抱えたまま歩く。寂しさを消すのではなく、寂しいまま自分で決める。 』

なかなか一歩を踏み出せない人がいる。失敗するのが怖いからだろうか。もちろん、それもあると思う。でも、本当に怖いのは、失敗することではなく、そのとき、一人になってしまうことなのかもしれない。新しいことに挑戦するとき、人は少しずつ、それまでいた場所から離れていく。誰かが敷いてくれた道ではなく、自分で選んだ道を歩き始めるからだ。正しいのか。間違っているのか。このまま進んでいいのか。答えは、誰も教えてくれない。そんなとき、誰かに「大丈夫だよ」と言ってほしくなる。自分の選択は間違っていないと、誰かに背中を押してほしくなる。寂しくなれば、誰かに電話したくなる。苦しくなれば、誰かに頼りたくなる。それは...

『 自走 』

のうのうと、与えられた仕事だけでは不十分なのだ。  与えられた業務範囲を、時にはその範囲を越えて、  結果を出すための、自分なりの仮説を立てて実行する。  新しいサイクルを、努力して実行すればプラス。  努力もせず、同じことを繰りかえしていればマイナスである。  自分から走り出して、  それで1年動いて見て、プラスが100個、マイナスが99個。  成長とはそんなものではないだろうか。

『 上に立つとは 』

「上に立つ」とは、何だろう。偉くなることか。指示を出すことか。判断することか。もちろん、それも仕事の一つだと思う。一般的に管理職の役割とは、組織全体を見ながら、チームの成果を最大化し、部下を育成し、自分自身も成長していくこと。そんなふうに書かれている。正しい。でも、実際に人の上に立ってみると、そんな綺麗な話ばかりではない。むしろ、毎日の仕事の大半は、もっと泥臭い。人と人とのトラブル。誰かの不満。誰かの失敗。誰かの落ち込み。時には、ご機嫌取りみたいなことまでやる。そんなことをやっているうちに、自分の仕事をする時間なんて、どんどんなくなっていく。だったら、放っておけばいいじゃないか。本人たち...

『 ハッタリ 』

僕たちは、毎日同じ時間に起き、同じ時間に仕事をし、同じように食事をする。そんな生活を、毎日ループさせている。同じことを、繰り返している。でも、少し変えてみようか。もっと上へ行くには、どうしたらいいのか。どうしたら、理想の自分に近づけるのか。理想を現実に変えるには、どうしたらいいのか。そう。大見得を切る。ハッタリをかます。「こうなりたい」という理想の自分を、先に公言してしまう。みんなの前で。そして、自分の心の中でも。ハッタリをかました自分と、現状の自分との間には、当然、差がある。でも、その差を埋めていくことが、成長なんだと思う。嘘つきにはなりたくない。だから、言ってしまった以上、必死に頑張...