営業都合で配属が決まる──その“当たり前”を変えたかった
「やりたい技術に挑戦できない」「同じ工程だけを何年も続けている」。
SES業界では、そんな悩みを抱えるエンジニアが少なくありません。
その背景にあるのが、“営業都合で配属が決まる”という構造です。
営業担当が契約を優先し、空いている案件に人をあてる。
スキルや希望よりも納期や予算を優先する。
そうした業界慣習の中では、エンジニアの将来が後回しになってしまいます。
気づけば、やりたかった領域に挑戦できず、数年が過ぎていた──そんなケースも珍しくありません。
「エンジニアが安心してキャリアを積み重ねられない環境は、そもそも正しくない」
当社はそう考え、2019年に“組織デザイン部”を立ち上げました。
エンジニアの未来を起点に案件を決める「組織デザイン部」
組織デザイン部は、営業部門とは独立した専門チームです。
目的は“売上をつくること”ではなく、“エンジニアの将来をつくること”。
一人ひとりの希望や強み、これから身につけたいスキルを丁寧にヒアリングし、数年後の理想像から逆算して案件を選定します。
「今どんなスキルを持っているのか」
「どんな分野で力を発揮したいのか」
「どんな働き方・役割を目指しているのか」
「そのためには、次にどんな工程を経験すべきか」
こうした対話を重ね、エンジニアの“キャリア設計図”を一緒に描くのが、組織デザイン部の役割です。
単なる“希望の聞き取り”ではなく、“将来を一緒に設計する”──そこにこだわっています。
配属ガチャをなくし、キャリアの道筋を見える化する
組織デザイン部の導入によって、当社では“配属ガチャ”が起こりません。
営業の都合ではなく、エンジニアのキャリアを最優先に案件を決める仕組みがあるからです。
「今のスキルで挑戦できる上流案件」や「2年後に希望の領域に入るためのステップ案件」など、
中長期視点でキャリアを描けるサポート体制を整えています。
また、当社は創業以来20年以上にわたり、独自の新規開拓を継続しており、常時3,000件以上の案件を保有しています。
その豊富な案件データベースが、エンジニア一人ひとりの希望に合わせた配属を可能にしています。
“挑戦できるフィールド”と“選べる自由”の両立。
これが、当社が組織デザイン部を通して実現している新しいSESの形です。
売上よりも、エンジニアの成長を優先する文化
この仕組みは、会社を良く見せるためのものではありません。
エンジニアが安心して成長できる環境を守ることが、当社の使命だと考えています。
エンジニアが納得して働ける環境をつくることで、
結果的に定着率が上がり、顧客からの信頼も厚くなりました。
「エンジニアのキャリアを第一に考える会社」──その評判が広がり、取引先の数も着実に増えています。
私たちは、これを“経営の成果”ではなく、“信頼の結果”だと捉えています。
まとめ:キャリアを“自分で選べる社会”をつくるために
エンジニアのキャリアは、営業や配属の都合で決まるべきではありません。
「やりたいことに挑戦できる」
「成長の道筋が見える」
「安心して長く働ける」
──その3つが揃ってこそ、本当の意味でのキャリア支援だと当社は考えています。
2019年に立ち上げた組織デザイン部は、
“エンジニア主語”で案件を選ぶという新しい常識を形にした存在です。
営業都合ではなく、未来から逆算する配属。
それが当社が信じる「人が成長できるSES」のあり方です。
これからも当社は、エンジニアが自分の未来を自分で選べる社会を目指して、挑戦を続けていきます。