YTT LINKS ICM Group(管理部門)の牧野です。
文系出身でエンジニアじゃない私にとって、エンジニアの皆さんが毎日「具体的に何をしているのか」、実はいまだによく見えていない部分があります。
文系出身・エンジニアじゃない私にとって、エンジニアの皆さんが毎日「具体的に何をしているのか」、実はいまだによく見えていない部分があります。
私の頭の中にあるエンジニア像といえば、ドラマや映画に出てくるような典型的なハッカー。黙々とパソコンに向かっていて、ものすごい集中力。なんだか近寄りがたくて、気軽に話しかけづらい……。そんなイメージで止まっていました。
でも、実際の現場は本当にそうなのだろうか。
IT未経験者と同じ視点を持つ私だからこそ、湧いてくる素朴な疑問があります。そしてLINKSのエンジニアたちなら、こんな初歩的でバカバカしい質問(もはや偏見?)をぶつけても、きっと優しく答えてくれるはず。 そう彼らの親切心に甘えて、思い切って社内のエンジニアに向けてアンケートを実施してみました。
今回は、そこから見えてきたリアルな回答を通して、私が感じた「エンジニアという仕事の多様性」について書いてみようと思います。
目次
Q1. ぶっちゃけ、1日のうちコードを書いている時間は何割くらいですか?
「全部AIに書かせてるのでほぼ0です;;」(匿名希望 / 歴3〜5年)
「3〜4割くらいだと思います。コードを書く以外にも、仕様を確認したり、チームの人と相談したりする時間があります。」(Kさん / 歴10年以上)
「7割くらい、残りはコードをどう書くか思考していたり、頭が動かなくなって休憩していたりします。」(ふじ太郎 / 歴10年以上)
「0時間😭 社員育成や資料作成、営業っぽいやりとり、プロジェクトのPMO」(地獄の番犬ケルベロス / 歴10年以上)
黙々とPCに向き合っているあの時間、実は必ずしも全員が「ずっとコードを書いている」わけではないようです。
同じ10年以上のベテランでも、技術を極めるスペシャリストとして現場の最前線でコードを書き続ける人もいれば、チームのマネジメントや顧客折衝に重きを置く道に進み、自分ではコードを書かなくなる人もいます。さらに、若手層の「AIにコードを書かせる」という手法も現代ならでは。コードを手打ちすること自体が目的ではなく、AIという便利な道具を使って効率よくシステムを作ることが当たり前になりつつあるのかもしれません。
「エンジニア」と一括りにしがちですが、経験年数やチーム内での役割によって、その働き方は多種多様なのだと改めて気づかされました。
Q2. あの「宇宙語」のような黒い画面(コード)は、皆さんの目にはどう見えているんですか?
「国語の教科書のように何も違和感なく読めるようになりました。」(ふじ太郎 / 歴10年以上)
「自分的には本を読むときに例えると、初見だと文章の音読はできるが物語の内容は余り理解できていない感じです。(開発言語が違うと音読もできない場合も有ります)内容を解析して全体として何をする処理なのか理解する感じです。」(匿名希望 / 歴10年以上)
「パッと見では全然わかりません(笑)。ログを検索ツール(grepなど)で絞り込んで、エラーの原因箇所をピンポイントで見つけるくらいならできます。」(Tさん / 歴10年以上)
ふじ太郎さんのように「国語の教科書」としてスラスラ読める方もいれば、同じベテランでも言語が違うと読めないことがあるようです。
「本を読むときの音読に似ている」という匿名希望さんの例えは、エンジニアじゃない私にも非常にしっくりきました。プロであっても初見ですべてを完璧に理解できるわけではなく、内容を解析しながら少しずつ全体像を読み解いているんですね。
ちなみに、Tさんの回答にある「grep(グレップ)」という言葉の意味がわからなかったので調べてみたところ、膨大なテキストデータの中から特定の文字を見つけ出す、いわゆる「検索機能」のようなものだそうです。 宇宙語をすべて気合で読解しているわけではなく、便利なツールを使って必要な部分だけをピンポイントで探し出していると知ると、なんだか少しだけ親近感が湧きました。
Q3. IT業界って、ひろゆきみたいに論破してくるような「超・理詰めな人」って多い?
「IT業界しか知らないのでなんとも言えませんが、物腰柔らかい人の方が圧倒的であんまり超・理詰めな人は見たことないかもです。」(匿名希望 / 歴3〜5年)
「『論破する』というより、理由をちゃんと確認したい人は多いと思います。相手を言い負かしたいというより、納得できる方法を一緒に考えるという感じです。」(Kさん / 歴10年以上)
「論破したい」わけではなく、「理由を知りたい(納得したい)」だけ。Kさんの言葉で、エンジニアという職種のコミュニケーションの本質が少し見えた気がします。
普段の社内チャットが淡々としていて、エンジニアじゃない立場からすると時に少しドライに見えてしまうことがあるのは、決して冷たいわけでも攻撃的なわけでもありませんでした。純粋に「一番正しい(合理的な)方法を一緒に探している」からこそ、無駄を省いたストレートな対話になっているのかもしれません。
物腰が柔らかい人が圧倒的に多いという回答にもあるように、相手を打ち負かすようなヒリヒリした空気とは無縁のようです。
Q4. 休日は一日中ゲームやアニメ? エンジニア業界に「オタク気質」な人は多い?
「結構多いと思います(笑)。PCやガジェットなど、何か一つのことを深く調べるのが好きな人も多い気がします。」(Kさん / 歴10年以上)
「昔みたいな筋金入りのオタクはかなり減りましたね。浅く広く楽しむライト層が多いです。ネットで簡単に情報が手に入る時代なので、マニアックすぎる人は逆に少ないかも。」(Sさん / 歴10年以上)
何か一つのことを深く調べるのが好きというのは、エンジニアの適性にも直結していそうな気質ですね。ただ、世間がイメージするような、部屋に引きこもって趣味に没頭する層は、今やかなり減っているようです。
実際、管理部門から見ても、当社のエンジニアは本当に多趣味な人が多い印象を受けます。音楽やカメラ、ファッションにこだわる人もいれば、休日はアウトドアを楽しむ人もいて、いわゆるサブカルチャー好きばかりというわけではありません。
現在のところ女性メンバーの比率はまだ少ないですが、だからといって男性中心の職場にありがちな「閉鎖的な空気」や「息苦しさ」を感じないのは、こうした趣味の多様性や、色々なカルチャーに対してオープンな人が集まっているからなのかもしれません。
Q5. 現場のプロから見て、「こういう人はエンジニアに向いている」というのはありますか?
「DIYとかする人は向いてるんじゃないでしょうか!」(匿名希望 / 歴3〜5年)
「めんどうだからいい方法ないかな?と考える人は向いていると思う。自分の作業用のアプリとかツール作ってそれが楽しくてエンジニアスキルが上がる感じ。」(ふじ太郎 / 歴10年以上)
「子供の頃に遊びのルールを自分で考えたり、ゲームをアレンジしたりするのが好きだった人。自分でゴールや勝ち負けの基準を設定できる人は向いていると思います。」(匿名希望 / 歴10年以上)
DIY、めんどくさがり、自作ルール。一見バラバラの視点に見えますが、根底にあるのは「自分なりに工夫して、ゼロから仕組みを作り上げるのが好き」という共通の素養なのだと感じます。
プログラミングの事前知識があるかどうかよりも、「面倒な作業をどうにかして楽にしたい」「自分たちでルールを作って遊びたい」といった、日常の中にあるちょっとした探求心や課題解決のスタンスが、エンジニアという仕事には一番大切なのかもしれません。理系・文系といった枠組みよりも、こうした根本的な性格の方が適性に直結しているというのは、エンジニアじゃない立場から見てもとても納得感があります。
Q6. やっぱり「技術力がすべて!」という職人肌の世界ですか?
「最初は技術のみでも大丈夫そうですが、年数がたってくるとそれだけだと通用しなくなってきます。」(匿名希望 / 歴5〜10年)
「技術だけではないと思います。思っていたよりもコミュニケーションが大事な仕事なんだなと感じました。」(Kさん / 歴10年以上)
「当然です! 技術が全てです!!」(地獄の番犬ケルベロス / 歴10年以上)
経験を積むにつれて、単純な技術力だけでなく、周囲との対話やビジネスの視点が重要になってくると感じる人が多いようです。
一方で、ケルベロスさんのように「技術がすべて」と力強く言い切る職人肌の方もいて、一口にエンジニアと言っても本当に価値観が多様だなと感じます。
Q7. その他、エンジニアじゃない方に言いたいこと・ギャップなど自由にどうぞ!
「思ったより会話が大切」(匿名希望 / 歴5〜10年)
「AIにHTML作らせるのまじで簡単で革命!!一回騙されたと思ってやってほしい。色々できる。」(匿名希望 / 歴3〜5年)
「会話が大切」というのは、結局のところ、エンジニアもほかの仕事も同じなのだとハッとさせられました。
一人きりで完結する仕事はほとんどなく、日々のホウレンソウはもちろん、ちょっとした声掛けや雑談を通して「個」が「チーム」になっていく。そうやって、足し算ではなく掛け算のように、より良いシステムや成果物を創り上げているんですね。 LINKSとしてもコミュニケーションの機会はとても大切にしていて、朝会や定例会など、社員同士の対話を増やすような施策をいろいろと行っています。
管理部門の私から見ると謎に包まれていたエンジニアの仕事ですが、今回のアンケートを通して、それぞれが柔軟に働きながらも「チームのつながり」を大事にしていることが分かりました。AI革命を楽しんでいる若手の声からも、新しいものを面白がる柔軟性が伝わってきます。
そして何より、こんなバカバカしい質問にも真剣に(時にユーモアたっぷりに)答えてくれる、優しい人たちが集まっている環境だということも。
この記事を通して、少しでもLINKSのエンジニアたちのリアルな雰囲気が伝われば嬉しいです。