【出戻り社員の観察日記 Vol.1】4年ぶりに戻った場所。そこはかつての同僚が社長として率いる、少し新しい会社だった。
YTT LINKS ICM Group(管理部門)の牧野です。 2018年に前身の会社に入社し、2022年に一度退職。そして2026年、4年ぶりにまたここへ戻ってきました。いわゆる「出戻り」です。
一度外に出た人間だからこそ感じる変化があります。特に大きかったのは、会社のトップが変わっていたこと。かつて同じ現場で、エンジニアとして、営業として、共に働いていた同僚が、今は社長としてこの会社を率いています。
今日は、そんな「知っているようで知らない会社」に戻ってきて、私がふと感じたことを書いてみようと思います。
目次
最初の定例会で感じた、視点の変化
おじさんたちの、悪くない葛藤
「声なき声」をどう拾うか
最初の定例会で感じた、視点の変化
「会社が変わったな」と肌で感じたのは、再入社して最初に参加した、月一回の定例会でのことでした。
以前の定例会といえば、会社が目指す目標やビジョンが中心で、「会社をどう大きくしていくか」という熱量が会場を占めていた記憶があります。もちろん、それはそれで必要な熱さでした。
けれど、今回の定例会で耳に入ってきたのは、少し違う種類の言葉たちでした。
「評価制度を見直して、もっと納得感のあるものにしたい」
「お金の知識を身につける勉強会をやろうと思う」
「人間力を養うワークショップも計画中だ」
進行表に並んでいたのは、会社の利益の話よりも、そこで働く「人」にフォーカスした話題ばかりでした。
以前の「会社を大きくしよう」という熱気も嫌いではありませんでしたが、今のその様子を見ながら、私は素直に「あ、なんかいいかも」と思っていました。
会社を支えるための「社員」ではなく、一人の人間が現代社会を不自由なく生きていけるように。そんな、親心にも似た温かい視線が、制度の裏側にあるような気がしたのです。
かつて現場で悩み、走り回っていた彼がトップにいるからこそ、働く一人ひとりの顔が具体的に浮かんでいるのかもしれません。
おじさんたちの、悪くない葛藤
変化は制度だけでなく、人にも現れています。YTT LINKSには、経験豊富なベテラン層、いわゆる「おじさん」と呼ばれる世代も多く在籍しています。 一般的に、年齢を重ねれば変化よりも安定を好むようになると言われます。けれど、ここの人たちは少し様子が違います。今、会社では評価制度の見直しや、新しい福利厚生の導入など、次々と新しい試みが動き出しています。
そんな変化に対して、ベテランたちが「それならこうすべきだ」「いや、それだと不公平だ」と、真剣に議論を交わしている。決して誰かの言いなりではなく、かといって変化を拒むわけでもなく。 葛藤しながらも、より良い場所を作ろうと汗をかく大人の姿は、外から戻ってきた私の目にはとても健全で、頼もしく映りました。
「声なき声」をどう拾うか
今、福利厚生をゼロから作るプロジェクトが動いています。会社が決めるのではなく、社員から希望者を募り、自分たちで決めていくスタイルです。 ただ、この「社員主体」というやり方には、難しさもあると個人的には感じています。どうしても、積極的に手を挙げる人、声の大きい人の意見が通りやすくなってしまうからです。
けれど、本当に救い上げなければならないニーズは、会議で発言しない人、静かに働いている人の手元にあるのかもしれません。
活発な意見を取り入れつつ、同時に、手を挙げない人たちの声をどう無視せずに拾い上げるか。運営側がそのバランスをどう取っていくのか。管理部門の一員として、そして一歩引いた観察者として、その「腕の見せ所」をこれから楽しみに見守っていこうと思っています。
まだ完成された組織ではありません。でも、トップも、ベテランも、私たちも、今まさに「自分たちの居場所」を自分たちで整えている最中です。
そんな過渡期の空気を、もし「面白そうだな」と感じてくれる方がいれば。ぜひ一度、お話ししてみませんか。