こんにちは、東急株式会社「URBAN HACKS」採用担当です。
URBAN HACKSは、交通事業を軸に、不動産や商業施設開発、ホテル経営など、多彩な事業を展開している東急株式会社から、街づくりにおけるDXを目的として、2021年7月に生まれた新組織です。現在、新たなイノベーションを生み出すべく、積極採用を進めています。
今回のインタビューでは、URBAN HACKSに在籍しているQAエンジニアの菊一さん、若泉さん、阿部さん、藤橋さんにお話を伺いました。同組織ならではの風土やQAチームの特色、今後の目標など、さまざまな角度からURBAN HACKSの魅力に迫ります。
全員が第三者検証会社を経て東急に入社。経験したからこそわかる風土の違いとは
――菊一さん、若泉さん、阿部さん、藤橋さん、本日はよろしくお願いします。まずは入社時期とこれまでのキャリア、現在の担当領域などについてお聞かせください。
菊一:私は2022年9月に参画しました。以前は、ゲームデバッグを専門に行う第三者検証会社や、大手のゲーム開発・販売会社などで勤務していました。東急を志望したのは、自身の追求する品質管理が事業会社でしか経験できないものだと感じたこと、まだ立ち上げ期のURBAN HACKSなら大きく成長できると考えたことが理由です。現在は実際に現場で手を動かすとともに、ここにいる4人に開発からジョインしてきた新しいメンバー1人を加えた5人で構成されるQAチームのリーダーも担っています。また、嬉しいことに2024年1月にも1名QAチームへ入社予定です。(インタビュー記事はこちら)
若泉:私は2023年1月に入社しました。過去、第三者検証会社、事業会社の両方で働いた経験があります。東急への入社理由は、人の暮らしに近いサービスに関わりたかったこと、QAエンジニアとして現場で手を動かしたかったことです。直前の事業会社では、ディレクターとしての業務が主になっていましたが、QAとして経験を積みたいと考えていました。また、生まれ、育ちが東急沿線沿いだったことも、志望の決め手になりました。現在は東急カードアプリのQA業務を担当しています。
阿部:私は新卒後、第三者検証会社を3社ほど経験し、2023年9月に東急にジョインしました。きっかけは、事業会社へのキャリアチェンジを考えていたタイミングで、一時期おなじ会社で働いていた菊一さんのインタビュー記事を拝見したことです。また、大学で街づくりを専攻していたという経緯もあり、地域に密着したサービスを展開する東急なら、そうした経験と、これまで築いてきたキャリアを活かせると感じ、入社を決めました。現在は、東急線アプリのQA業務に携わっています。
藤橋:私は阿部さんの1か月後、2023年10月の入社です。大学卒業後、営業職で2社ほど経験したのちに業界を変え、直前は第三者検証会社でQAエンジニアとして勤務していました。東急を志望したのは、リアルでの接点を軸とする東急の事業を魅力的だと感じたこと、マネジメントではなくエンジニアのスペシャリストとしてキャリアアップしたいという自身の希望を事業会社の方が叶えやすいと考えたことが理由です。私はようやくオンボーディングの期間を終え、実務に入り始めたところです。
👆左から、若泉・菊一・藤橋・阿部
――ありがとうございます。4人全員が第三者検証会社での勤務を経て、東急に入社しているのですね。第三者検証会社と事業会社、さらには東急、URBAN HACKSのあいだに文化の違いを感じることはありますか?
若泉:情報共有の頻度や密度、精度には違いがあると感じています。前者では、クライアントから業務の遂行に必要な情報を逐次インプットいただく必要がありますが、後者では、開発担当者も並走しているので、日々の打ち合わせなどで自ずとさまざまな情報が共有されます。先を見越して業務にあたれることでプロジェクトがスムーズに進行しますし、それによって信頼関係が生まれやすいというメリットもありますね。
菊一:URBAN HACKSならではの部分だと、QAチームの意見を尊重する土壌がある点でしょうか。QAエンジニアは開発側から「業務を大変にする存在」と認識されていることが少なくありません。私はURBAN HACKSにとって最初のQAエンジニアだったため、配属されたときはそうした面での働きにくさを危惧していました。しかし実際には「いてくれてむしろ助かる」との声が多かったです。あるときには「忖度が必要な環境では、テスト設計の内容に開発側の恣意が混ざり、テストの意味がなくなってしまう」と言われたこともあり、QAとしての観点や考え方を尊重してもらっているということを多大に感じることがあります。
意見を出し合える風通しの良い組織を目指して。今後はさらなるユーザー目線へと注力
――一方で、尊重は期待の裏返しである面もあるかと思います。そのような想いに応えるためにQAチームとして工夫している点があれば教えてください。
菊一:風通しの良いチームづくりを心がけています。QAチームには月に一度、端末の棚卸を行う日があります。その日は唯一全員が揃って出社するタイミングなので、業務に関連する内容にとどまらず、さまざまなコミュニケーションを相互に図るようにしていますね。また、オンラインではありますがスクラムの時間も毎日設けています。その場では、日々の作業報告や課題点の洗い出し、工数の相談などを行っています。全員が忌憚なく意見を言ってくれることが良いチームづくりにも役立っていますね。
若泉:意見を言いやすい空気があるのは、菊一さんの人柄によるところも大きいと思います。QAチームはまだ立ち上げフェーズなので、課題に対する回答を持ち合わせていないことも少なからずありますが、議論を通じてチームを成長させていこうというマインドを持っているメンバーが揃っていると感じています。
藤橋:私は入社からまだ3か月ですが、チーム一丸となって課題に向き合っている感覚をすでにひしひしと感じています。全員で目標を決め、その達成に向けてすべきことを考えていける。この点がURBAN HACKSのQAチームならではの魅力だと思います。
――URBAN HACKSでのQA業務において、どのような点にやりがいを感じますか?
阿部:1番はユーザーとの距離が近いことですね。東急への入社以前、私はQAエンジニアとして事業会社で働いた経験がありませんでした。東急線アプリのQAに携わるようになり、フィールドテストに出向くなかで、そこで生活しているみなさんがどのような目的でアプリを利用しているのかを、自分の目で確認することができました。
第三者検証会社に勤務していたときもフィールドテストの機会はありましたが、クライアントの要望に合わせて実施するケースが多く、ユーザーの利用実態を感じられるところまで深く関わることはありませんでした。その点、東急は沿線住民や各サービスのユーザーとリアルな接点を多く持っています。「ユーザーのためにQAを行っているんだ」という強い感覚は、事業会社、さらには東急でなければ得られないものでした。
菊一:そのような部分を大切にしてほしいからこそ、業務として提供するサービスを実際に使ってみる機会も設けています。阿部・藤橋は入社後のオンボーディングにおいて、2023年8月にリリースされた東急電鉄の新しい乗車サービス「Q SKIP」の利用実験や体験会に参加しています。そのような経験をしてはじめて、本当の意味でユーザーの気持ちに寄り添う品質保証ができると思います。ユーザーの立場に近づけば近づくほど、良い結果を導けるのがQAの本質であると考えています。
――チームとしての今後の目標を教えてください。
菊一:QAチームでは、先の5年をひとつの周期と考えています。私が「5か年計画」と呼んでいるこの取り組みは、URBAN HACKSやチームの現在地を正確にとらえ、ロードマップのように目標を設定し、それを全員の共通認識としていけば、思い描く姿により近づくことができるのではないかという思いのもとで生まれました。「リリースするサービスの品質を高めていく」という目標への意識は、QAエンジニアとして当たり前に持っておかなければならないものですが、そのように表現してしまっては「抽象的な夢」となってしまいます。だからこそ、1年後、2年後にどのようなURBAN HACKS、QAチームとなっていたいか、なっているべきかを具体的に考えていくのが「5か年計画」の中身です。
今後はここにいる若泉、阿部、藤橋がチームのコアメンバーとなっていくはずですが、これまで同様、しばらくは少数精鋭で動いていくことになるでしょう。そのようなとき、現在と同じようにそれぞれが熱心に手を動かさなくてはいけないQAチームでは、請け負える業務量に限界があります。今後はそうした状況を避けるために、テストの自動化をうまく取り入れていきたいと考えています。定量的な品質管理はテクノロジーに任せ、人は定性的な品質管理に注力する。そうすることで、ユーザーの気持ちに寄り添った質の高いサービスを世に出していきたいですね。
柔軟な思考をベースに、チームでサービスをより良くする。
――URBAN HACKSは現在、中途採用でQAエンジニアの募集を行っています。菊一さんは応募者の書類審査、面談・面接も担当されているとのことですが、求めるスキルセット、マインドセットについてどのように考えていますか?
菊一:スキル面では、あまり多くのことを求めてはいません。コミュニケーションを図ることに抵抗がない方、過去にテスト設計の経験がある方くらいでしょうか。一方のマインド面では、論理思考と水平思考のバランスが取れている方が向いていると感じています。QAエンジニアというと、基本に忠実、かつロジカルにテストを繰り返していくイメージを持たれている方も多いかと思いますが、URBAN HACKSの業務では、柔軟な考え方を求められる場面も少なくありません。知識的・技術的な裏付けがあることはもちろんプラスなのですが、それ以上に、思考の幅を広げていけること、良くも悪くも型にはまった考え方をしないことを重視しています。
――最後に、エントリーを検討している方にメッセージをお願いします。
菊一:他のチームから「QAがプロジェクトに入ってくると、場が明るくなる」と言われるほど、コミュニケーションが豊かでいつも賑やかなところが、URBAN HACKSのQAチームの特徴です。1人で黙々と作業していれば、息が詰まってしまうこともあるかもしれません。そのようなとき、気軽に話ができるメンバーがいれば、1人で立ち向かうよりはきっと簡単に壁を乗り越えることができるはずです。
これまでに得てきた技術・知識を生かしつつ、他のメンバーと議論や雑談を交わしながら業務にあたりたいと考える方には、これ以上の環境はないと自負しています。私たちと一緒に、「個」ではなく「チーム」で品質管理の向上に向き合っていきませんか?ご応募をお待ちしています。