こんにちは、東急株式会社「URBAN HACKS」採用担当です。
URBAN HACKSは、交通事業を軸に不動産や商業施設開発、ホテル、レジャー等多彩な事業を展開している東急株式会社が、街づくりにおけるDXを目的に、2021年7月より生まれた新組織です。現在、新たなイノベーションを生み出すべく、積極採用を進めています。
本企画では、URBAN HACKSで働く個性豊かなメンバーを紹介!第5回は、サーバーサイドエンジニアの宇都木さんです。どうしてURBAN HACKSにジョインしたの?働く魅力とは?お話を伺いました。
プログラミングの面白さにハマる
ーーまずは、どのような学生時代を過ごしてきたのか、教えてください。
法学部で国際政治学を専攻していました。国際情勢に興味があったんです。とはいえ、学問よりも、英語サークルで社会問題について議論する活動の方が好きで、そちらに積極的に参加していましたね。海外が好きだったので、バックパッカーとして一人旅したこともありました。
就活では、世の中を分析できる仕事ができないかと考えました。それに近い仕事として「コンサルタント」を知りました。コンサルタントには、戦略コンサルタントなどいろいろな種類がありますが、特に惹かれたのがITコンサルタント。技術で何かを解決できれば面白いのではと思ったんです。そこでIBMのグループ会社のSIerに入社しました。
ーーその後のキャリアを教えてください
1社目では、要件定義から設計、プログラミング、リリースまで担当しました。元々はITコンサルを目指していたはずが、プログラミングの面白さにはまってしまって。いつしか業務外の時間に本を買って、クローラーを自作するまでになりました。
自分のキャリアとしても、このままITコンサルタントを目指すより、コードをどんどん書ける環境に行きたいと考えるようになりました。当時は、AIや機械学習が出てきた時期。面白そうだと感じましたね。データをたくさん持っていて、機械学習のようなソリューションを自分の手で作っていけるポジションを探したところ、アフィリエイトサービスを提供するバリューコマース株式会社とご縁があり、Web系エンジニアに転身しました。
バリューコマースでは、当初の希望通り、開発に注力しましたアフィリエイト広告のプラットフォームを使ったWeb接客ツールや、機械学習を活用した広告配信ロジックの開発をしました。今となってはAWSなどのクラウドが充実していますが、当時はオンプレミス環境でなおかつC言語を使った、高度な開発を経験させてもらいました。
当時の環境には満足していましたが、ある日、エージェント経由で、サイバーエージェントの紹介をしていただきました。規模の大きい広告会社なのもあり、興味半分で選考に。サイバーエージェントは当時からAIに力を入れていましたし、もっと機械学習に関するスキルを身に付けられるのではと、転職を決意しました。しかし結局、AIに関わることができなかったんです。当時の組織状況や、サーバーサイドの技術を買われて、サーバーサイドエンジニアとして開発に注力しました。結果的に、大量データを扱う環境で、サーバーサイドの技術を深めることができたのはよかったと感じています。また開発リーダーも経験させてもらいチームビルドやマネジメントの難しさも触れることができました。
リアルとデジタルを融合したエンジニアリングをしたい
ーー転職を考えたきっかけを教えてください。
3年半働くうちに、自分の思考も変化しました。元々はいかに技術力を身に付けるかを考えていたのが、自分がつくったものがどのように社会に影響を与えるかに関心を抱くようになったんです。元々、国際情勢などの社会問題に興味があったのも大きいかもしれません。
また、ネット広告はたしかに人の目には触れるけれども、インターネットだけに閉じているので,
どこか物足りなさを感じるようになり、もっとリアルに近い場で活用されるエンジニアリングをしたいと考えるようになりました。昔大工の棟梁をやっていた祖父に、祖父が建てた家を見せてもらうことがありました。自分の作ってきたものをこうして孫の自分に自慢している祖父をかっこいいと思ったし、自分もこうありたいという気持ちがあったからかもしれません。
ーー東急URBAN HACKSへのジョインの決め手を教えてください。
まずは、リアルに近いビジネスであることが第一でした。その点、東急は鉄道やバスといったインフラを持っているので、世の中に大きなインパクトを与えられそうだと感じましたね。私自身も東急沿線に住んでいるので、自分の生活を取り巻くなにかをつくることに面白みを感じました。
また、日本の大企業においてDXに成功した事例はそれほど多くありません。もし自分たちの手でDXを推し進めることができれば、やりがいがありそうだと感じましたね。
スクラムチームで一丸となって進める体制ができている
ーー現在の業務内容を教えてください。
サーバーサイド開発のための準備作業をしています。スタートアップのようにまだ整備されていない状況なので、どんな言語を使うか、どんなクラウドサービスを使うかなどを議論し、土台を整えている段階です。現段階ではGo言語やAWS/GCPを採用することが決まっています。
また、いくつか既存のプロダクトにも既に関わっています。プロダクトチームに顔を出して、サーバーサイドの課題を捻出。どう改善していけば良いか、議論を進めています。これまでの東急のシステムは、いろいろなベンダーがつくったプログラムの集まりであり、その点がボトルネックになっている部分もあります。残すべき点と変えるべき点を見極めることに注力しています。
ーー東急で働いてみて、ギャップはありましたか?
元々課題がたくさんあることについては聞いていました。それについて驚きはなかったのですが、意外だったのが、フロントエンドエンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーが一緒になって解決していく、アジャイル開発の体制ができていること。面接した時点では、まだチームと呼べるものすらなかったので、すでに組織づくりが進んでいることは驚きでしたね。
また、マネージャー職を用意しないよりフラットな組織を目指す取り組みも行われています。実際に、上司といった役職を設けるのではなく、評価体系からみんなで制度設計をしていく取り組みが始まっています。評価体系を作ったり真面目に考えたことがない自分にとっては新鮮な取り組みです。マネジメント業務を分散することで、エンジニアがコーディングを主軸に置けるような環境にしていけたらなと思い活動しています。
ーー東急でエンジニアとして働く魅力はどのようなところがありますか?
課題が複雑で、何をつくれば正解かを考えるところから始められることです。これまでの仕事では、課題自体ははっきりしていて、これを解決すれば成果が出るだろうという明確な予想ができましたが、東急ではそうはいきません。この経験は課題解決が好きな自分にとって新鮮でワクワクしますね。かつ、スケールも非常に大きいです。各Webサービス/アプリをつなげて、最終的にプラットフォームをつくり、ユーザーに浸透させることがゴール。故に、非常に難しい挑戦であると思いますが、できたときの達成感は、ほかでは得られないほど大きいと思います。
メンバーも魅力的です。Web業界出身者もいれば、長い間SIerで働いてきた人もいます。考え方の違いに触れることができる環境です。さまざまな知識や得意分野を持った人たちが、最終的にユーザーに使っていただくために、最適なプロダクトを開発する体制ができています。これからリアルとデジタルを掛け合わせていく必要があるので、私自身もさまざまな考え方や知識を吸収していきたいですね。
新しいプラットフォームをつくる
ーー今後の目標を教えてください。
過去に東急では、グループ全体のシステムを統合するプロジェクトを進め、つくったはいいけれど、浸透せずにフェードアウトした経験があると聞きました。URBAN HACKSでは同じ失敗はできません。グループ会社を横串でつなげて、デジタル戦略を進めていくことが必要です。そのために私も、エンジニアとして、リアルに近い領域でのものづくりを進めていきます。面白い挑戦をしていきたいですね。
また、URBAN HACKSは、これまでのエンジニア像を打ち消す可能性を秘めていると考えています。私が新卒の時は「エンジニアって夜遅く働いている、激務そう、具体的に何やっているの?」などのイメージが大半でした。「街づくりDX」を実現してエンジニア全体をもっと明るいイメージにしていきたいなと思います。
ーー最後に、ここまで読んでくださった方へのメッセージをお願いします。
サーバーサイドエンジニアとしての技術はもちろん必要ですが、流行を追い求めることはしません。それ以上に「何を実現したいか」の目的意識が大事だと思うからです。大企業のシステムを扱う分、一筋縄ではいかないことも少なくありません。ユーザーに対してどんな価値を提供したいかを前向きに考え、5年後10年後を見越したものづくりを進める必要があります。
URBAN HACKSが目指すゴールは、東急版デジタルプラットフォームをつくることです。AmazonやGoogleとはまた違った、鉄道や不動産を始めとしたリアルな顧客接点をかけ合わせて、街という巨大なスケールでデジタルのプラットフォームをつくれると思っています。膨大なデータを用いて「人の暮らし」につながるエンジニアリングに興味がある方、ぜひお待ちしております!