インテリアショップ「ACTUS」富山店の立ち上げを担当した2人に、
創業までの苦労やエピソードをお話しいただきました。(左から:平野・福岡)
騙された⁉ 直営店だと思って入社
福岡:初めて平野さんにお会いしたのは就職説明会でしたよね。私は社長と2人で会場にいましたが、覚えてますか?
平野:もちろんですよ。富山に「ACTUS」ができるとすごく話題になって、私も広告を見て会場に行ったんです。会場にはスタイリッシュなスーツを着た男性陣がずらりと並んでいました。おそらく「ACTUS」本部の方でしょう。その端のちょっと離れたところに、ひそひそと話し込む2人組がいて……。
福岡:それが森藤社長と私だった(笑)。うれしいことに、富山では異例の400人もの応募者が集まってくださいました。でも、私たちはFC店だけど、ここにいる人はおそらくみんな直営店だと思っている。さて、どうやって騙そうかね、と真剣に相談してたんですよ。
平野:後日、福岡さんから電話をいただいてファミレスで話しましたよね。静観しているはずの森藤社長が途中で乱入してこられて(笑)。結局、福岡さんの熱意と人柄に惹かれて「一緒に働きたい!」と思ったんですよ。
松山城の天守閣で夢を語った日
平野:オープニングスタッフは、正直に言うと想像以上に大変でしたね。とにかく多忙で、体重が10kgくらい落ちた。その時の忙しさも、今となっては良い思い出です。
福岡:入社してからは研修も多かったと記憶しています。
平野:そうでしたね。スタッフとは家族のように寝食をともにして、たくさん語りました。富山をもっとおしゃれで楽しい場所にしたい。その大きな夢をともにできる仲間だったから、多忙な日々でもなんとかやっていけたんだと思います。
福岡:研修先の松山で、平野さんと一緒に松山城を目指してリフトに乗ったこともありましたよね。
平野:天守閣を目指して登って、夢を語りましたよね。忘れられない思い出です。
茨の道もこわくない!
福岡:「ACTUS」富山店はオープン後たくさんのメディアに取り上げられ、金沢や新潟からもたくさんのお客さまが来てくださいました。
平野:当時、富山は「インテリア後進県」と言われていて、スタイリッシュなお店が少なかった。そこに「ACTUS」ができて、おかげさまで業績も好調でしたね。
福岡:オープン後半年間は私が店長を務めましたが、異動を機に平野さんに引き継ぎました。スタッフと上層部、あるいは「ACTUS」本部の間で立ち回るのは並々ならぬ苦労があったと思います。
平野:福岡さんが矢面に立ってくださったので、私は後ろから支える役目だったイメージです。前からは大砲、後ろからは竹やりという状況も、福岡さんとだから乗り越えられました。なんと言っても、スタッフが楽しそうに働くのを見るのが一番。結果は自然とついてきますから。
福岡:バランス良く、互いに補完しあえるような良い関係だと今でも思ってますよ。そんなACTUSのお客さまのなかには、住宅購入につながったお客さまもいらっしゃいます。お客さまとのつながりが続いていくのはうれしいことですよね。
平野:定額で「ACTUS」のインテリアを自由にコーディネートできる規格住宅「ACTUS LABO」ができてから、さらに将来性が見えてきました。今は私も福岡さんも別のポジションにいますが、後任が育ってきたので安心して任せています。私たちにも次のステージが待っていますね。
福岡:私は飽き性なので、新規事業をどんどん展開していきたい。
平野:好きですね、茨の道!(笑) 頼もしい限りです。店舗立ち上げは楽しい経験なので、若い人にもぜひ体験してほしい。
福岡:私たちが草を狩って、茨の道をならしておきますので(笑)