――児童発達支援あろはKidsで児童指導員をしている田仲夏美花さんは、新卒でライフデザインに入社した。「最初はついていくのに精一杯でした」と話す田仲さんを支えてくれたのは事業所の仲間だったという。ライフデザインで新卒・未経験から働くとはどういうことなのか、田仲さんの話を聞いた。
活動内容が決まっていて楽しそうなあろはKidsを選んだ
――田仲さんは2021年に新卒で入社されたそうですね。
教育系の大学を卒業した後、障害児教育の教員免許を取りたくて専門学校に通いました。それからライフデザインに入社して児童発達支援あろはKidsに配属されました。
――保育士資格をお持ちですが、大学で取得されたのですか?
いえ、保育士資格は入社後に取得しました。
――障害児教育に興味を持ったきっかけを教えてください。
大学のゼミの先生が特別支援学校が専門だったのがきっかけで障害児教育や支援に興味を持ちました。それから在学中に未就学児支援のバイトを始めたのがすごく大きなきっかけです。児童指導員の補助みたいなお仕事でしたが、わからないことが多くて自分で考えて動くようなことはあまりなかったんですが、とても楽しかった。
――就活する中でライフデザインを選んだ理由はありますか?
何社か見学に行きました。ライフデザインではあろはKids志真志を見学しましたが、スタッフも子どもたちもすごく楽しそうでした。あと、あろはKidsは1日の療育スケジュールが決まっているのもいいなと思いました。
――療育スケジュールが決まっていない事業所もある?
やることがあまり決まっていなくて、自由遊びが中心の事業所がいくつもありました。あろはKidsは1日の流れや活動内容が決まっていて、療育プログラムも多い。必要な支援が決まっていて活動時間もはっきりしていた方が療育しやすいのかなと思ってあろはKidsに決めました。
いつも気にかけてもらえるから働きやすい
――実際に入社してみていかがでしたか?
経験がなかったので、慣れないうちはついていくのに精一杯でした。慣れくるとだんだん自分に余裕が出てきて、楽しいと感じるようになりました。
――やはり最初はたいへんでしたか。
最初のうちは子どもたちの実態把握で精一杯で、次はどうしたらいいかとか考える余裕がありませんでした。子どもたちのことを知っていくうちに、周囲に相談しながらなんですけど「こうしたらもっと楽しく療育できる」とか考えられるようになりました。
――周囲のスタッフのサポートは大きかった?
すごく助けられました。意見交換や相談がしやすいので「こんなときどうしたらいいかな」というのをすぐ相談できます。一人で考えるのとみんなに相談するのは全然違います。入社当初は「相談できてよかった」と思うことが何度もありました。
――相談しやすいって大事ですよね。
管理者の方がスタッフをすごく気にかけてくれて「体調はどう?」「体調が悪かったら気にせず休んでいいよ」という声かけが常にあるので、無理せず休むこともできます。なんでも相談できるのですごくやりやすいです。
――実際に働いてみて難しいと感じることはありますか?
日常の動作に介助が必要な子が多いのですが、年齢が低いので、それが年齢由来のものなのか障害なのかがはっきりしないことがあります。どこまでこちらが介助するべきなのか、療育の視点を持って障害由来のものとしてとらえるべきなのか・・・。私は普通の保育園で働いたことがないので、障害のない子との違いが今でもあまりわかっていないところがあって難しいなと感じます。
――そういうときにも周囲に相談を?
はい、普通の保育園で働いたことがあるスタッフもいるので相談しています。
お互いになんでも話し合えるのが魅力です
――ライフデザインは「福祉のスタンダードを変革する」というビジョンを掲げていますが、変革だと感じることはありますか?
この仕事は特に人との連携が必要だと思うのですが、その点でスタッフ同士が意見交換しやすい場、交流の機会をすごく設けてくれるところがいいなと思います。私はライフデザインしか知らないので「福祉の変革」といってもあまりわからないんですが、思っていたよりずっとスタッフ同士の関係づくりを大事にしてくれるんだなと感じています。
――障害児教育を志して入社されたわけですが、思っていた仕事ができていますか?
児童発達支援は普通の保育園と違って、小学校に入学する前の準備という役割があります。学習の支援などは専門学校で学んできたことが活かせているので、やりたいことができているなと思います。
――あろはKidsでこれからやりたいことはありますか?
ちょっと外に出てみたいなと思います。あろはKidsは、1日の活動があろはKidsの事業所の中で完結していることが多いです。それはそれでとても楽しいんですけど、もっと地域のイベントとかと連携して活動できたら子どもたちの交流の場が広がるし、事業所としても支援プログラムのボリュームが増えるのでちょっとやってみたいなという気持ちがあります。
――そういう新しいことにも挑戦できそうですか?
まだ検討中で、みんなと「こういうのいいんじゃないかな」って話すんですけど、まだまだイメージの段階です。
――やっぱりみんなで話し合うんですね。
なんでも話し合います(笑) スタッフ同士の意見交換や相談しやすいところが、ライフデザインの大きな魅力です。先ほども言った通り、一人で考えるのとみんなに相談できるのは全然違います。お互いに心を開いて意見交換できるってすごく大事です。
――だからがんばれる?
はい、周囲がサポートしてくれるので、私みたいに福祉を専門的に勉強したわけじゃなくてもライフデザインなら経験を積んでキャリアアップしていけます。福祉の仕事、療育に深く関わっていくことができます。これもライフデザインの魅力としてぜひ伝えたいところです。
――これからも福祉の仕事をがんばっていきますか?
もちろんです!
ライフデザインには異業種から転職してきたスタッフも多いが、田仲さんのように新卒で福祉の仕事を志して入社した仲間も増えている。それに伴って研修プログラムなども充実しつつあるが、新卒社員を支えるのはやはり何よりも周囲の仲間なのだということが田仲さんの話からよくわかった。わからないとき、困っているときにいつでも話せる、楽しかったこと、嬉しかったことを分かち合える仲間がいる。新卒社員がライフデザインでしっかりと育っている理由がここにある。