――福祉業界に携わること15年超のベテラン・中山善雄さん。老人ホームや生活訓練事業所、就労継続支援A型事業所など様々な施設を経験してきたが、ライフデザインについて「福祉の枠を確実に超えています」と話す。福祉のベテランの目に株式会社ライフデザインや担当するLIFE DESIGN MARKETINGはどのように写っているのだろうか。率直な想いを聞いた。
「誰かの役に立ちたい」18歳で初めて触れた福祉の仕事を再び
――中山さんは福祉業界に携わって15年以上になるそうですね。
最初に福祉に触れたのは大学1年のときでした。先輩に誘われて高齢者の通所施設で一緒に遊んだり、おにぎりをつくったりといった活動をさせていただきました。大学在学中そのままアルバイトで続けさせていただいて、就活の時期に「私は福祉の道で活躍していこう」と決めて大学卒業後に働きながら介護福祉士の学校に3年通って資格を取りました。
――それからずっと福祉のお仕事をされているのですか?
いえ、ほかにもやりたいことがあったので福祉を離れていた時期もあります。海外で働いたり、国内でも地方でリゾートバイトをしたりいろんなことをやりました。
――いつ頃、福祉の世界に戻ってきたのですか?
33歳の頃です。31歳のときに憧れだった沖縄に引っ越してきて、ホテルマンとして働き始めました。ホテルの仕事は求められるサービス水準も高くホスピタリティも感じられて働いていて楽しかったんですが、自分の中で「誰かの役に立てているのかな」という葛藤が生まれてきました。だんだんと「もう一度福祉に携わりたい」という気持ちが大きくなって、社会福祉協議会の仕事に就きました。
――久しぶりの福祉の仕事はいかがでしたか?
懐かしい感じがしました(笑)高齢者の方と一緒に出掛けるなど地域で困っている方の手助けする仕事だったんですが、すごくシンプルなことかもしれないんですけど、「困っている人を助ける」って福祉の中でとても大事なことだと思うんですよね。そこにもう一度触れられたときに「懐かしい」と感じました。
「心」を大切にしたくてライフデザインに入社した
――2023年4月にライフデザインに入社するまでは何をしていたんですか?
そこから7年ほどはずっと福祉の仕事をしていました。生活訓練事業所や就労継続支援A型事業所で働きました。サービス管理責任者などの資格もその頃に取得しました。
――ライフデザインに入社したきっかけを教えてください。
私が働いていた就労継続支援A型事業所はLIFE DESIGN MARKETINGと同じように「福祉×IT」を掲げていて、障害者とITの掛け合わせは非常に相性がいいとわかり、私もたいへん勉強になりました。ただA型ということもあって一般的な就労にかなり近く、利用者さんとのコミュニケーションを大切に、触れ合いながら活動したいという私の価値観からすると少し物足りなさがあり転職を考えるようになりました。
――価値観というと?
私は福祉で大切なのは「心」だと思っています。もちろん現代社会ではお金を稼ぐことも、いい服を着る、いい車に乗るといった欲も大事なことだと思います。ただ、私自身がインドやフィリピンで過ごしていたときにお金がなくてもすごく笑顔だったり、自分のものも足りていないのに「ほら持っていけよ」と私にくれたりといった経験があって。そういう心の在り方をとても大切にしたい、その価値観と合う事業所で働きたいという気持ちがあったんです。
そんなときにライフデザインの求人広告を見たんですが、パッと見て最先端でおしゃれで!ホームページの写真を見ると職員同士の中がいい雰囲気が伝わってきて、「ここだ!」と思って応募しました。
「福祉はこう」という予定調和を壊したい
――2023年3月にオープンした就労継続支援B型事業所LIFE DESIGN MARKETINGの求人ですね。
はい、今はLIFE DESIGN MARKETINGで管理者兼サービス管理責任者として利用者さんの個別支援計画の作成や関係機関との連絡・調整、運営に関する諸々の業務や職員への助言やチームビルディングなどをしています。
利用者さんが喜ぶアクティビティなども考えたりするんですが、ライフデザインは「福祉のスタンダードを変革する」というビジョンを掲げている通り、新しいことにもどんどんトライできます。「こうやったら利用者さんに喜んでもらえる」という提案を非常に柔軟に受け入れていただけます。利用者さんとマインドフルネスをやったり、フォームローラーでストレッチしたり、利用者さんと一緒にボッチャの大会に出たり。私の価値観にピッタリです!(笑)
――楽しくお仕事されているのが伝わってきます!
ハード面でも一般企業と比べてもおしゃれなオフィスで、アレクサがあったり、ソーダストリームがあったり。従来の就労支援では考えられないような自由な環境です。
福祉業界にはどうしても「就労支援ってこういう感じだよね」っていうのがあるんですが、そういう予定調和を壊していくのがとても大事だと思います。利用者さんが「私、こんなキレイなオフィスに通ってるんだよ」と言えると嬉しいじゃないですか。そういうワクワク感や喜びをつくり上げていきたい。毎日そう思って活動しています。
――ライフデザインは「福祉のスタンダードを変革」していると感じますか?
「福祉はこうだよね」という枠ははるかに超えています!ライフデザインは、デザインや音楽業界など福祉とはまったく違う分野出身の人がプロデュースしているんですが、それが大きいんじゃないでしょうか。ずっと医療福祉の世界にいる人にはないセンスと福祉のコラボが起きていると感じます。
――現在の福祉を変えたいと思う人にとってライフデザインは可能性に満ちた場所ですね。
福祉や医療に従事している人の中には、いろいろ充実しているライフデザインで働きたいと思う人も多いと思います。そういう人に一番伝えたいのは、私たちはボランティア団体ではないから利益をしっかり上げなくてはいけないという現実です。きちんと収益を上げてこそ、福祉のイメージを変えることができます。
福祉事業で売上や利益を確保することを十分理解し、ビジネスパーソンとしても医療福祉人としても活躍したいという人にはライフデザインは持ってこいです。人間としても深みが出ますし、とにかく楽しく働けます!
90歳まで福祉の仕事がしたい!
――中山さん自身にとって「福祉のスタンダードの変革」とは何でしょう?
まずは、福祉を必要とする人への社会の偏見を壊していきたい。例えば、なにか事件が起きたときに精神病の病歴があった、通院歴があったといったことが報道されたりします。そういう世間的な認知を変えていきたいですね。
それから、いじめを受けて学校に行けなくなった児童・生徒に不登校というレッテルを貼って苦しめるのもなくしたい。我慢しなくていいよ、別のルートがあるよと言いたいです。
やはり世間の人は福祉をあまり知らずに、偏ったイメージを持っていると思います。もっと福祉の認知を高めて、市民の生活の近くに当たり前にあるものにしたいと思います。
――これからも福祉の仕事を続けていきますか?
おじいちゃんになってもやりたいです!65歳を超えて自分で事業所を起ち上げて、誰かの居場所をつくりたい。そこで誰かが幸せだとか楽しいとか言ってくれて、僕は90歳くらいまでそこの掃除をしている。で、それを見た人が「誰かいるよ?」と尋ねたら「ああ、あの人がここをつくった人だよ」って言われたい(笑)そんな感じで、自分自身がいいと思うことをやって、誰かが喜んでくれるような事業所をつくりたいなと思います!
18歳で偶然携わった福祉を一生の仕事にしようとしている中山さん。ライフデザインに出会って、福祉への想い、目指す目標はさらに広がりを見せています。実は、中山さんは20歳で初めて訪れた沖縄に憧れて31歳で移住、わずか1週間で本籍地まで移してしまったほど沖縄に惚れ込んでいます。中山さんのような人が沖縄の福祉を変えていくに違いありません!
ライフデザインには移住組もたくさんいます。移住希望の方もお気軽にご相談ください!