What we do
我々は「アジア新興国のアパレル生産現場で使えるシステムの開発」を行っています。
アパレル生産は日本で発注したものが中国で製造される事が主流でしたが、中国の労働コストの上昇を背景に、労働集約的な産業は中国からアジア新興国へ本格的にシフトしつつあります。
アジア新興国の最低賃金は主にアパレル生産工場の賃金で定められています。理由の一つとしては作業内容が単純で誰でも働くことができるからです。そのため、彼らの多くは生活ギリギリの給与で労働を行っています。
また、アパレル生産工場はシステム化が進んでおらず、手作業、手記入、手集計といった作業効率の悪さに加え品質の悪さも重なり、結果長時間の労働が必要となり自らを成長させるための時間も失われています。
我々は、これらの課題と向き合い、システム導入によりアパレル生産現場の効率を上げ、従業員の負担を減らし、持続可能な形での経済成長、そして個人が成長できるための仕組みづくりを日々行っています。
Why we do
現在・短期的:
関連会社が使用するシステム提案や開発を中心とし、大手繊維メーカーと共にアジア新興国のアパレル縫製現場をカイゼンするための仕組みづくりを行っています。
現在はインドに構える自社ラボを開発の中心としていますが、ベトナムやタイ、バングラデシュなどにも開発拠点を拡げ迅速な開発を行っていきます。
また、現場を直接視ることで生まれるアイデアも少なくないため、アジア新興国の縫製現場の視察にも同行をお願いすることや、インドを含め、自社ラボの立ち上げなどにも関わっていただくことになると思います(※英語のスキルが無くても問題ありません)。
中期的・長期的:
生産・在庫管理、物流、販売など様々な工程で自動化・デジタル化が進むことにより将来的にはアジア新興国での生産が国内回帰する可能性も考えられます。自動化・デジタル化の問題だけではなく、国内生産に戻すことによる二酸化炭素排出の低減、納期の短縮、在庫削減(売れた分だけ追加生産して即納販売)が可能であることから、2年以内に日本生産を50%まで引き上げるという目標を掲げているアパレル企業も既に出てきています。
低い労働コストが輸出競争力や経済成長の源泉となっている低所得のアジア新興国は、経済発展が困難になるリスクがあります。その段階になって「何ができるか」を考えるのではなく、アジア新興国が経済成長を続けること、人々が成長できるための地域に根付いたサービスの立ち上げと雇用機会を創り出すことを中長期的目標としています。
How we do
弊社の前身がアパレル検品会社という事もあり、現在も非常に強固なつながりを持っています。そのため、現場で使えるアイデアが閃いた場合、その場で試作、テストを行うことが出来る環境にある事が最大の特徴です。又、インドの開発ラボを活用し現地同士でもフィードバックが可能な状況で、生産現場の生の声を活かして開発を進めています。
アパレル業界の構造的に、生産側で使用するものは発注者側が包括して支払うという慣習があり、一筋縄では導入できない点もありますが、これらの課題も含めて課題解決できるように進めて行きたいです。