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仕事に生きがいを求めない人生もアリ。起業家なら精神のリスクヘッジを忘れずに全力投球!

「世界が憧れる九州をつくる」をミッションに掲げ、数々の事業を展開する村岡さん。コロナ禍によりいくつもの決断を余儀なくされつつも、常に前を向いて進み続けている起業家です。村岡さんから若き起業家の卵に伝えたいこと、また、withコロナ時代の仕事と人生の楽しみ方について、貴重な知見をいただきました。

■開催:2020年8月31日(月)15:30〜17:00 オンライン開催
■対談テーマ:コロナの不安を打ち破る挑戦 オンライン動画URL
■ゲスト講師:村岡浩司氏(株式会社一平ホールディングス 代表取締役社長)
■モデレーター:齋藤潤一(一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 代表理事)

「どうしようもないこと」が、ある。
それを痛感させられたコロナ

「俺は負けたんだ。完全に負けたよ」。
新型コロナウイルス感染拡大で、複数の飲食店を経営する村岡さんも店舗閉鎖など大きなあおりを受けました。
こゆ財団・齋藤は、村岡さんからこの言葉を聞いたとき非常に大きな衝撃を受け、同時に起業家精神の真髄を見たといいます。

3月、4月と感染者が全国的に広まり、緊急事態宣言からの自粛生活で徐々に落ち着きを取り戻したところに8月の第2波到来。これまでの経験則をなぞりながら出口を模索しながらも、「楽観的に見ていた。withコロナの世界を実感していなかった」と村岡さん。

コロナ禍は誰も予測できなかったし、誰のせいでもない。
「どうしようもないこと、ってあるんですよ。しかたがない、そう思うしかないことがあるんだっていうことを、理解しておかなければならないんです」。

負けを認めることは、裏を返せば本気で戦ってきたことの証。
どうしてもダメな時は負けを認め、方向転換をしてそこからまた進んでいけばいいのです。

仕事と人生を重ねすぎると苦しい
働くことと人生の生きがいは分けていい

コロナによる自粛の日々は、多くの人々に自分の内面と向き合う時間を与えてくれました。村岡さんも然り。
「この4〜5カ月は僕を大きく変えましたね。気づきの嵐でした」。

起業家として、コロナ禍も新規事業を考え続けながら、
「これほどまで仕事のやりがいと人生の生きがいが重なっている自分は少数派。仕事と人生を重ねすぎるから苦しくなるのだ」
と気づきました。
「みんながこんな仕事のやり方をする必要はなくて、例えば釣りとかキャンプとか、仕事とは別の部分で生きがいを見つけることに力を注いでみる。
そろそろ、働くことと人生の生きがいは、分けてあげていいと思うんです」。

とは言え、村岡さんのような起業家となると、そうはいかない部分も。

「事業家・起業家はいろんなものを巻き込んでしまうので、その苦しさと共に生きる覚悟とやり切るパワーが必要。時には気持ちを切り替えるために、仕事とは別の趣味の領域(強迫観念がない分野)も確立しておくことですね」。

時間は有限である。
ゴールがあるからこそ頑張れる

18歳で渡米し、働いたり起業したり、帰国後も宮崎で事業を起こしましたが、28歳で挫折を経験。寿司屋を営む父親のもとで修業していた時代もあります。再度起業家としてチャレンジを始めますが、若さゆえ時間は永遠にすら思えていたといいます。

20代、とにかく成功したい一心だった。
30代、到達方法ばかり考えていて、どこまで行っても蜃気楼のように遠ざかるゴール。

「若い時は苦しさにいつ終わりがくるのかと怖かった」と村岡さん。
年齢と経験を重ねていくうちに、時間軸がだんだん見えるようになり、『時間は有限である』と気づいたら、長距離走のゴールと同じで、モチベーションを保てることに気づいたと言います。

「締め切りが作品をつくる、というのは確かにありますね。私の契約も2年更新だから、2年で結果出さないと首を切られてしまいますね(笑)」と齋藤も共感します。

苦しい時、必ずゴールがあることを意識してモチベーション高く突き進むこと。2年後、3年後を見据えて語り合える仲間をつくり、共に歩んでいる気持ちでやり続けてみることです。

若い時期はノーブレーキ、アクセルベタ踏み推奨!
風向きの悪い時に備えてメンターも必要

「事業で成功したい!と思っている若い人たちへ、メッセージはありますか?」
との問いかけに、
「やるんだったらノーブレーキ、ベタ踏みで行け!ってことですかね。でも前述した通り、どうしようもないことってあるし、ダメな時はダメなんです。だから自分にとってのメンターがいた方がいい。休む時は休んだっていいんだから」。

今回の対談で得られたコロナ禍の気づきは、
「働くことと人生の生きがいは切り離していい」、
そして、覚悟をもって起業したなら全力でやり切る前提でも、
「ダメな時もあることを知っておくこと」。

成功の裏にはその何倍もの失敗が屍のように転がっているとしても、そんなチャレンジがなければ成功も生まれなかったかもしれません。
コロナの苦しみを経験した起業家は、さらに強くたくましく前進し続けています。そしていくつもの愛情深い言葉をつむぎ出してくれました。

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