【Twitter / Apple出身マーケ部長インタビュー】モビリティ業界「100年に1度の変革期」でゲームチェンジャーを目指す
こんにちは!
DeNA SOMPO Mobility採用担当の木島です。
当社のカーシェアアプリ「Anyca(エニカ)」はCtoCカーシェアとしてスタートし、ユーザー数50万人超、累積カーシェア日数28万日以上へと成長。現在は新規事業にも積極投資しており、新たなフェーズに突入しています。
今回は、2022年12月に入社し、1月にマーケティング部を立ち上げ部長に就任した新宅(しんたく)さんのインタビューです!
入社した理由、マーケティング部が目指すことを余すところなく話してもらいました。
当社では「マーケティングスペシャリスト」「PR・広報」「データアナリスト」を絶賛募集中なので、ご興味をお持ちいただけましたら是非ご応募ください!
Profile:新宅 暁(Shintaku Akira)
Twiter Japanでパフォーマンス広告のプロダクト戦略責任者に従事後、UNIQLOでデジタルマーケティングを経て、Apple Japanでは国内初採用のチャネルデジタルリードを担当。
前職ではデリバリーサービスWoltの日本支社1号社員としてマーケティングチームの立ち上げ、その後新規事業Wolt Driveの責任者を担い、2022年12月にDeNA SOMPO Mobilityに入社。
2023年1月にマーケティング部を立ち上げ、部長に就任。
ーマーケティングや広告に軸足を置いたキャリアを歩まれていますね
実は学生時代、テレビ局のディレクターを志し、映画学校に通ったりしていたのですが肝心の就職活動が上手くいかず、広告業界に拾ってもらった形でした。
ただ、「人の心を動かす」というテレビと広告の共通点を発見したのと、せっかく入ったからには突き詰めたいという考えから、SNSが盛り上がり始めた2013年にTwitter Japanに転職しました。
主にアプリやウェブを主戦場とする顧客向けのパフォーマンス広告を担当し、営業戦略をゼロから組み立てる中、モーメントを捉えたクリエイティブやターゲティングによって反応が即座に数字として表れ、多くのユーザー行動に変化が起こせた時に「これは他の仕事では感じられないのではないか」と更に面白みを感じていったんです。
この経験を機に、広告だけではなくてより市場や人をより深く理解するためにマーケティング職にキャリアシフトしていきました。
僕がマーケティングにのめり込んでいるのは、「データ分析が好き」というのが根幹にあります。ユーザーの動きを理解し、仮説を立てるためにデータを活用し、人の心を動かす施策を打つ。まさに「データ × 感情」の掛け算がマーケティング特有の面白さだと思っていて、この分野でプロフェッショナルになりたいと考え続けてきました。
ーDeNA SOMPO Mobility(以下DSM)に入社した理由は何ですか?
大きく3つあります。
まず1つ目は、DSMのMission / Visionに共感できたことです。
僕はマーケティングもあくまで手段であり、せっかく仕事をしていくなら「世の中を少しでも良い場所にできる仕事がしたい」と考えているのですが、「エニカ」は世の中に大きな価値を提供できるポテンシャルのある事業だと感じました。
「エニカ」は、簡単に言うとairbnbのクルマ版で、個人やディーラーのクルマに加え、エニカ所有のレンタカーをシェアできるカーシェアサービスです。オーナーはシェアすることで維持費を軽減できるので、無理せずマイカーを所有できたり、本当に欲しいワンランク上のクルマを所有できたりします。ドライバーは高級車やハイグレード車を含む1,000車種以上の中から好きなクルマをマイカーのように乗ることができます。お友達とのアウトドアならJeepやSUVで行くと気分が盛り上がるでしょうし、大切な人とのデートや記念日にはカッコいいオープンカーに乗ったら体験がアップデートされるかもしれません。また、有休資産化した稼働していないクルマを活性化するのは、とてもサステナブルなアプローチですよね。
これまでカーライフを楽しむには、「(マイカーの)所有」か「(レンタカー等の)利用」の二択しかありませんでした。しかし個人間でクルマをシェアできるようになることで、オーナーもドライバーも「自由で自分らしいカーライフ」を楽しめることが「エニカ」の大きな価値だと感じています。
2つ目は、人やチームが魅力的だったことです。
僕は選考過程で、より社内のことを理解した上で入社したいと希望したため総勢10名のメンバーと面談させていただいたのですが、全員がサービスに対して高い熱量を持って取り組んでいるのを感じました。DSMには「ことに向かう」というValueがあるのですが、「どうすればエニカが成長するか」「どうすればユーザーに喜んでいただけるか」を本当に真剣に考えていて、純粋に一緒に働きたいと感じました。
また、マーケティングの重要性を全員が揃って感じており、現在の課題や期待してくれていることを包み隠さず話してくれました。代表の馬場さん自身が従来のやり方や組織体制にこだわらず、裁量を持って任せてくれると強く言ってくださり、力になりたいと感じました。
最後に3つ目は、事業フェーズがチャレンジングだったことです。
まず市場環境として、モビリティ業界では「ガソリン車からEVへ」「ディーラー店舗での販売からオンライン販売へ」という大きな変化が本格的に始まっています。実際に、Volvo社は2030年までに全ての新車をEVにする宣言をしておりますし、EVの先駆けであるTesla社はWeb販売のみで約130万台(2022年度)を世界で販売しています。この100年に一度の大変革の時代に備え各メーカーがEVとオンライン販売へのシフトをグローバル戦略に据えています。
しかし、慣れ親しんだガソリン車とは全く異なるEVに対しては長時間じっくり乗ってみたいニーズが強く、またオンライン販売では実際に「乗る・触る」ことができない課題があります。こうしたニーズや課題に対して、自動車メーカーと協業し新型車を「エニカ」に登録して乗っていただき、気に入った方には購入サポートを提供する「購買プラットフォーム」へと事業を拡大し始めています。
自動車メーカーとしては売上世界第3位のHyundai社やHonda社が参画中で、今後数社との提携発表が控えています。Hyundai社については実際「IONIQ 5」購入者の1割をエニカで乗車した人が占めていた事を発表するなど成果も出てきています。数年後には、最新のEVや新車を購入したい方や体験してみたい方は「エニカ」を使うのが当たり前の世界観を目指しています。
こうした事業の展望を詳しく聞く中で、「モビリティ業界全体や人々のライフスタイルを大きくを変えていくゲームチェンジャーになれる可能性」を強く感じたのです。また、この中でマーケティング部の立ち上げから挑戦できるのも非常にやり応えのある仕事です。
私は日系企業、外資企業の大手からスタートアップまで幅広く経験してきましたが、変革期にジョインできる機会は人生で何度もありません。またとないチャンスだと思い、飛び込む決意をしました。
ー入社してから3か月が経ちます。実際に入社していかがですか?
良い意味でのギャップは、マーケティング起点でプロダクトにも変化を起こせる点です。開発チームとの距離が近く、私たちの視点からプロダクトへ提言をすることが出来る環境です。
例えば、2月10日に「セルフ乗車」という検索機能をアプリ内にリリースしたのですが、これはマーケティング部が主動して開発チームに実装していただきました。
通常はオーナーとドライバーが日程の調整をした上で、対面で鍵の受け渡しを行いクルマをシェアするのですが、すでに事前に設定した条件を満たせば即時で予約できる「クイック予約機能」や、非対面でクルマのシェアが可能になる「非対面受け渡し機能」をオーナー向けに提供しておりました。
こうした機能が導入されたクルマを増やすことで個人間カーシェアを利用する際のハードルを軽減できますし、ドライバーに対してもユーザビリティが高いクルマを簡単に検索できるようにすることで、体験自体の向上やシェア数向上につなげたいと考えました。
外資系に長らく在籍したこともあり、ここまで近い距離で開発チームとコミュニケーションが取れる会社は今まで経験がなく、キックオフからわずか1ヵ月弱でリリースまで行えたのは自分でも驚きでした。
現在は開発チームと定期的にミーティングを実施する中で、開発中の機能やアップデートに提言させていただくことができており、風通しのよさを感じています。
ー2023年に立ち上げたマーケティング部の今後の挑戦を教えてください
エニカが「どの方向に成長していくべきか」「そのためには何をしたらよいのか」というビジネスインパクトを常に考え行動する組織にしていきたいと考えています。もちろん、その前提としてHowを突き詰めていくことは当然大切ですが、その先のビジネス成長に貢献していきたいですね。
そのために、取り組んでいきたいことが様々あります。
例えば、データドリブンなマーケティング施策を打つための基盤の整備です。「エニカ」には眠っている貴重な自社データや手つかずの調査データが沢山ありますが、これらはもっと活用していかなければと感じています。
マーケティング部がユーザーのことを誰よりも理解し、事業のグロースを主動する動きを強化していきたいと考えています。
また、「エニカ」の価値は多岐に渡っています。カーシェアを楽しみたい人、新車の購買を検討中でじっくり乗ってみたい人など様々なニーズを持つユーザーに対して、「エニカ」の価値を適切に定義して届けなくてはいけません。その上で、集客だけではなくユーザー登録~シェア〜継続利用まで一連の体験を支えるためのCRMの強化、更には「エニカ」を世の中ごとにしていくために戦略的にPRを仕掛けていく事も非常に大切だと考えています。
あと、私個人としては「カーライフを通じて、自分らしくいれる世界を作る」事がエニカにしか実現できないことだと考えており、それをもっと多くの人に届けていきたいですね。
世の中の働き方に選択肢が増えたり、多様性のある価値観が認められるこの世界で、「クルマは無理して持つもの」「クルマはただの移動手段」という固定観念をエニカによって変えていきたいと考えています。こうした新しいライフスタイルや文化を社会にインストールしていくのは、マーケターとしてとてもワクワクしています。
ー最後に、読者の方にメッセージをお願いします
DSMは、事業とマーケティング組織の変革期をど真ん中で味わえるフェーズです。
マーケティング部は立ち上がったばかりなので、与えられた施策をひたすら推進する環境ではなく。周囲を巻き込みWhyから自分で仕事を創っていける醍醐味があります。
正解がないからこそカオスな部分も多くあると思いますが(笑)、むしろそんな状況を楽しめる方と一緒に働けると嬉しいです。また、「この分野なら誰にも負けない」という専門性をお持ちの方も大歓迎です。
「エニカ」に可能性を感じ、スタートアップの変革期にチャレンジしてみたい方は、是非一度お話しましょう!