――起業のきっかけは何だったんですか?
西江:東京大学に在学中、塾講師や採点のアルバイトをしていたんですけど、現場の非効率性にずっと違和感を持っていました。採点は手作業だし、指導の質も講師ごとにバラバラで。教育ってもっと効率的に、もっと平等に提供できるものじゃないかって考えるようになったんです。
それと、僕自身の受験経験も大きかったですね。当時、「どうやって勉強すればいいか」が本当に分からなくて。模索しながら、効率の悪いやり方をしていたなって思います。しかも、相談できる相手も身近にいなかった。だからこそ、「悩んでいる人をサポートできる仕組みをつくりたい」と強く思いました。
――そこでAIを使おうと考えたのは?
西江:はい。人がやるには限界のある作業を、AIならもっと早く、正確に、個別に対応できるんじゃないかと。単なるツールじゃなく、教育の現場を根本から変えるようなインフラを作れると思ったんです。
――現在のプロダクト「kakoten」について教えてください。
西江:「kakoten」は、AIを活用して学習の理解度チェックや採点、フィードバックを自動で行うプロダクトです。生徒一人ひとりの学習履歴をもとに、最適な問題を提案する機能も搭載しています。
導入いただいている教育機関からは「先生の業務が劇的に軽くなった」「生徒の成績が可視化されて指導しやすくなった」といった声もいただいていて、少しずつではありますが、現場に変化を起こせている実感があります。
――今後の展望について教えてください。
西江:まずは「kakoten」をより多くの教育現場に届けていきたいと思っています。学校、塾、予備校だけじゃなく、企業の研修やリスキリング支援などにも応用できる可能性があるので、展開先は無限にあると考えています。
僕らが目指しているのは、「すべての教育現場にAIを」という世界です。教育のゲームチェンジャーとして、現場の当たり前を根本から変えていきたいと思っています。
――最後に、これから仲間になるかもしれない方にメッセージをお願いします。
西江:僕たちが目指しているのは、教育現場の改善にとどまりません。まだこの世にない新しい価値をつくり、社会全体を前進させていく。その先には、プロダクトの成長や事業拡大はもちろん、上場といった大きなチャレンジも見据えています。
正直、今はまだ何も整っていないことも多いです。でも、だからこそゼロから一緒に創っていける面白さがあります。新しい仕組みを考えて、形にして、世の中に届けていく。その過程すべてを、仲間として共有できる人と出会いたいです。