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北海道の大自然のホテルを立て直す!ホテル経営経験0からの挑戦|ホテルレラ摩周 運営責任者 滝川 智春さん

「レラ摩周へ、弟子屈へ、もっと多くのお客様に来てもらい、弟子屈の魅力を伝えていきたい!」

そう力強く語るのは、ホテルレラ摩周 運営責任者の滝川 智春(たきかわ ちはる)さん。

(滝川さん:写真右前)

レラ摩周はTeam Energyグループの弟子屈チャレンジ株式会社(以下、弟子屈チャレンジ)が運営している、北海道・弟子屈(てしかが)町にあるホテルです。

弟子屈町は北海道の道東エリアに位置し、湖や活火山、温泉など自然の魅力にあふれた町。

弟子屈チャレンジは、もともとこの地にあったホテルをリニューアルした「レラ摩周」の運営を主な事業として行っており、その先に弟子屈の地域創生をめざしている会社です。

「レラ摩周は、第二のスタートラインに立ったばかり。全国的には知名度が低く、アクセスがよいとは言えないものの、大自然の魅力が詰まった弟子屈町。

その魅力を広め、レラ摩周にもっともっと多くのお客様にお越しいただくための挑戦は、今始まったばかりです!」と意気込む滝川さん。

とはいえ、レラ摩周と弟子屈町を盛り上げるための第二のスタートラインに立つまでの道のりは、決して順風満帆なものではありませんでした。

今回は滝川さんに、レラ摩周のこれまでの歩みと、これからの展望をお伺いしました。

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【インタビュアー/ライター】
株式会社ストーリーテラーズ
ストーリーライター 平澤 歩
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何も整っていない、苦戦状態にあったレラ摩周

もともとは、弟子屈チャレンジの親会社であるTeam Energyグループで、他の事業に参画していた滝川さん。

Team Energyのグループ会社の社長や代表が集まる勉強会「Team Energy Academia」に参加した際、創業間もない弟子屈チャレンジの話を耳にしていました。

「当時、レラ摩周の運営を任されていた方は、ホテル経営や支配人の経験がなく、とても苦戦している様子でした。そのため、『何か私が力になれることがあれば協力したい』と考えていました。

ただ、私自身も、ホテルでの勤務経験はあるものの、ホテル全体のオペレーションや売上管理などに携わった経験はありませんでした。

しかし、グループ会社の経営会議の途中に、社長の田中から、『滝川さん、この会議が終わったら、そのまま弟子屈まで行ってもらえない!?』と突然言われて…(笑)

私も運営に苦戦しているレラ摩周を今すぐにでも前進させたいという思いがあったので、着替えも持たずにそのまま伊丹空港に行き、最終便の飛行機に飛び乗りました」

そして、実際にレラ摩周を訪れた滝川さんはその実態を目の当たりにし、衝撃を受けました。

「ホテルの運営経験がない私の目から見ても、『オペレーションができていない。これは、早急に改善しなければいけない!』と危機感を覚える状態。

確固たる仕組みがないので、従業員たちもはっきりとした指示を受けることができず、戸惑いながら働いていました」

プロに学びながら、レラ摩周の経営基盤づくり

なんとか状況を改善したいと思う滝川さんでしたが、滝川さん自身、ホテルのオペレーションの仕組みづくりは未経験。

「今、レラ摩周のオペレーションの仕組みが整っていないのは、運営に携わっている全員が素人だからだ。プロの手を借りて学びながら体制を整えるほうが、レラ摩周の運営を安定させる近道になるはず!

Team Energyの社長や周囲と相談した結果、滝川さんは有名ホテルのプロデュースを手掛けてきたその道の専門家に参画してもらい、ホテル経営に不可欠な仕組みづくりを一から学び、基盤を一つひとつ構築していきました。

また、集客のための戦略も、その道の専門家に協力を仰ぎました。

「自分達の力で取り組むことも大切ですが、専門家の方々の力をお借りすることで、より良い結果が出せるのであれば、それも戦略の一つなのだ、ということを学びました」

こうして約半年間かけて「仕組みづくり」や「経営コスト・予算編成といった数字面の整備」を行い、徐々にレラ摩周の基盤が固まっていきました。

当時を振り返り、滝川さんはこのように語ります。

「マニュアルが整ったことで、以前と比べると、スタッフから質問を受けた際にもはっきりと回答できるようになり、労働環境もよくなっていきました。

また、レラ摩周を運営する中で、弟子屈にはたくさんの魅力が眠っていることにも気づきました。

世界第2位の透明度を誇る摩周湖や日夜噴煙を上げる活火山の硫黄山、日本でも屈指の強酸性の泉質を持つ川湯温泉など、他の地域では体験することのできない、弟子屈は大自然の魅力にあふれています。

そして、野生動物も生息しており、車で走っていたら、そのすぐそばを鹿の大群が駆け抜けて行ったなんてことも日常茶飯事なんです!」

しかし、地元の皆さんにとってはこれらは見慣れた景色であり、「弟子屈の自然は、人を感動させる魅力に溢れている」ということにほとんど気づいていませんでした。

これではもったいない!レラ摩周の立て直しをきっかけに、弟子屈の魅力を全国にもっと発信して、弟子屈の地域全体を盛り上げたい!」と強い思いを抱くようになった滝川さん。

弟子屈の地域活性化のため、レラ摩周を「守り」のチームから「攻め」のチームに転換していこうと決意しました。

「今まではホテル経営の体制を整えるという、社内的な業務を中心に行っていました。

第二のスタートラインに立った今、ここからは様々なイベントや取り組みを積極的に企画・実施し、レラ摩周や弟子屈の魅力を広められるような挑戦をどんどん行っていきます。

レラ摩周は、大手企業ではなくベンチャー企業だからこそ、アイデア次第で、他のホテルではなかなか挑戦できない取り組みができる土壌があります。

そんな新たな取り組みに果敢にチャレンジする、攻めのチームを作っていきます!」

そして、攻めのチームづくりには、新たな仲間の力が不可欠だと滝川さんは言います。

今まで私と地元のスタッフ中心にレラ摩周を運営してきましたが、新たなチームづくりには一緒にアイデアを出し、運営の担い手となってくれるメンバーが必要です。

この様々な可能性が広がるレラ摩周の事業に、ワクワクとした気持ちで飛び込んできてくれる方をお待ちしています!」

レラ摩周に、弟子屈に、もっと来てもらいたい!

最後に、滝川さんに弟子屈チャレンジの今後の展望をお伺いしました。

「弟子屈は気軽に訪れやすい場所ではありません。しかし、国内外から訪れてくださるお客様がいる、そしてリピーターもいる。ということは、それだけこの土地に魅力がある、ということだと思っています。

自由な発想でレラ摩周や弟子屈を盛り上げ、弟子屈の魅力と楽しさを、全国にもっともっと広めていく。そして、レラ摩周に訪れて頂いたお客様には、大自然での体験を存分に味わっていただく。

そのように、レラ摩周の運営を通じて、弟子屈の地域創生にも繋げていきたいです」

手探りの状態から土台固めを行い、第二のスタートを切ったレラ摩周。

その挑戦は、まだ始まったばかりです。








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